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ポッドキャスト:森辺一樹のグローバル・マーケティング

第578回 ナビケーター小林が気になったダイヤモンド・オンラインの記事 「昭和というレガシーを引きずった平成30年間の経済停滞を振り返る」2の1

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テキスト版

小林:皆さん、こんにちは。ナビゲーターの小林真彩です。

森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。

小林:森辺さん、本日のPodcastの内容なんですけども、シリーズ化しているかもしれないんですけど、ナビゲーター小林が気になった記事シリーズということで。

森辺:シリーズ化しているよ、それ。

小林:(笑)シリーズ化していますかね?

森辺:うん。最近やっていなかったですね、それね。

小林:そうです、そうです。ちょっと、ここで再び復活ということで。

森辺:気になったニュースがあったと。

小林:そうです。また、私が興味深い記事を発見いたしました。

森辺:はい。

小林:ちょっとご紹介させていただきますと、2018年8月の記事にはなってしまうんですけども、ダイヤモンドオンラインの記事ですね。タイトルなんですけども、「昭和という「レガシー」を引きずった平成30年間の経済停滞を振り返る」ということで、ちょっと5月1日に新元号の令和を迎えたということで。

森辺:去年の記事だね?

小林:そうですね。

森辺:じゃあ、ダイヤモンドが他社に先駆けて、令和に変わる変わるって直前騒ぎ始めるから、もっと前に言っておこうと思って、そういう記事にしたんだろうね。

小林:そうですね。平成30年の経済停滞を振り返るということで、記事の内容と。

森辺:振り返って。

小林:振り返って見てみまして。すごい、一番衝撃だったのが、世界の時価総額ランキングというのが、平成元年と平成30年でランキングの企業を比較して、図があったんですけども、そちらちょっと衝撃を受けたんですけども、平成元年では日本企業が上位50社中32社ランクインしているということで、それが、平成30年になって、日本企業はなんと50社中1社のみということで。

森辺:トヨタでしょう?

小林:トヨタです。そうです、そうです。トヨタなんですけども、なぜ平成元年から平成30年に時代が流れ、こうなってしまったのか。また、令和を迎えて、今後、日本企業はどうなっていくのか。ちょっと森辺さんのほうからお話いただけますでしょうか?

森辺:なるほどね。これね、僕も講演なんかでこの話はよくしてきているんだけど。

小林:そうですね。

森辺:時価総額というよりかは競争力が低下している話とか。あと、フォーチュンの500に入っているとか入っていないとかという話をよくするんだけど。この平成元年と平成30年、本当にちょうど今、これから令和に変わる中で、ちょうどタイミング的にもよくて、いろんな経営者もこの話するんですよ、よく。

小林:そうなんですね。

森辺:うん。この間、クレディセゾンの林野(りんの)さんもこの話をしていた。

小林:あ!たまたま?

森辺:お会いしたときに、永久不滅ポイントのクレディセゾン、知っているでしょう?

小林:もちろんです。

森辺:アメックスのね、あの林野社長がこの話をしていたんだけど。そうなんだよね。すごく分かりやすくて、結局、ここに、目の前にこのダイヤモンドの記事で表があるわけなんだけど、平成元年、世界時価総額ランキング1位~50位と、平成30年の世界時価総額ランキング1位~50位と。平成元年が、これ、日本企業32社、アメリカ企業が15社、イギリスが3社と。それが平成30年になったら日本企業は1社になっちゃったよと。アメリカは実は31社増えていますと。15社から31社に増えていて。中国みたいな会社が出てきていると、7社ランクインしているんだよね。だから、1つは中国の台頭というのはやっぱり大きくて、やられたよね、この30年間でね。昔、知っている? 15年ぐらい前まで日本企業は、日本は中国企業を安かろう悪かろうってバカにしていた。今ではいろんなものが中国でしょう。これ、問題なのが、コモディティみたいなものだけではなくて、ハイテク産業も中国だからね。

小林:うーん。

森辺:例えば、アリババ、テンセント、WeChatPayのほうが圧倒的に進んでいるし、SNS、コミュニケーションツールだってWeChatのほうが圧倒的に進んでいるし、Eコマースだってアリババのほうが全然でしょう?

小林:はい。

森辺:アリババの11月11日の独身の日の売上が、1日の売上が楽天の年間の売上より高いんだからね。

小林:うん。(笑)

森辺:人口構造がそうなわけなんだけども。やっぱりテクノロジー系も中国にだいぶやられたということもあるし、あと、僕は、アメリカの強さだよね。結局、日本はもともとアメリカがつくっていたもの、ヨーロッパがつくっていたものを、より安く、より小さく、よりよくつくったわけだよね。その座をアメリカ・欧米の企業から奪っていったわけだよね。「Japan as No.1」と言われた時代というのがあったわけだよね、1980年代90年代。そこから、技術がすべてなんだと、なんでかと言ったら、技術力を磨くことによって、欧米からその座を奪っていったからね。技術がすべてで、イノベーションを技術革新と訳しちゃったんだよね。イノベーション、技術革新。つまりは、技術を徹底的に磨くことこそがイノベーションだと。でも、今のシリコンバレー見てと。技術なんか別に磨いていないですよと。イノベーションってアイデアだからね。技術を、ハードの技術を磨くことじゃないんだよね。アイデアとテクノロジーを組み合わせて、今まであったものをよりよくするというのがイノベーションだから。例えば、分かりやすく言うと、Uber(ウーバー)みたいなもの。今までは、タクシーというのは車を持って、それから、運転手さんを雇って送迎すると、配車すると。これが、いわゆるタクシーでしょう? けど、Uberは1台の車も、1台の運転手も持たずに同じことを提供しているわけだよね、これこそがイノベーションで、ここには何があったかと言ったら、アイデアとインターネットのテクノロジーでしょう? Airbnbだってそうだよね、世界最大のホテルチェーンだよね。チェーンじゃない、ホテルだよね。ホテルグループと言ったほうがいいのかな。世界中の空き部屋をネットでつないで、それを消費者に提供すると。世界最大でしょう? これこそがイノベーションなわけで。だから、何て言うんだろうな、本当にその昭和の「レガシー」に…、何て書いてあった? ダイヤモンドのタイトル。

小林:「昭和という「レガシー」を引きずった平成30年間の…」。

森辺:うんうん。もう本当にいいタイトル付けるなあ、ダイヤモンドと思うけど、その通りなんだよね。でね、過去を捨てきれなかったんだよね。

小林:うーん。日本企業がということですね。

森辺:技術力があれば、技術力さえあればと。だったら、なんで三洋なくなっちゃったの?という。なんでシャープは台湾の会社の救済を受けなきゃいけないの?と。なんで日産や三菱自動車はルノーの救済を受けなきゃいけなかったの?と、説明付かないことがいっぱいあって。そうなので、やっぱり引きずっちゃったし、引きずっているんだよね、今ね。

小林:なるほど。

森辺:この平成元年の時価総額ランキングと平成30年の時価総額ランキングも、今こうして見ても、何となくこの30年間でわれわれ何となく気付いているから、なんかもう、慣れちゃっているでしょう? そうだよね、みたいな。

小林:そうですね。(笑)

森辺:何となくこんなようなことだと思っていたみたいな。いきなり、突然変わったら、「えーっ、何これ?」となるわけじゃん。でも、ならないんだよ、負け犬に慣れちゃっているからね、体がね。経済大国第2位の座も中国に奪われたわけじゃない?

小林:そうですね。

森辺:奪われたんだけど、「もうすぐ奪われるかもしれない」「えっ、マジ?」「あ、奪われそうだ」「あ、奪われた」「あ、奪われちゃった」「あ、ああ、こんなもんか」…もう慣れちゃっているね、3位の座にね。だからね、これ平成から令和に変わったからといって、いきなり何か急によくなるかと言ったら、ならないからね。何かを大きく変えないと、自らの動力で。右に流れていた川の流れ、プールの流れを左にグーって自らの動力で変えないと。

小林:難しいですね。(笑)

森辺:変わらないからね。

小林:うん…。

森辺:なので、非常に大きな課題だと思います。

小林:うん…。

森辺:この話は今後も引き続きやっていきましょう。

小林:そうですね。

森辺:もう時間なんでしょう?

小林:はい。

森辺:僕のことね、にらみつけてね。

小林:いやいやいや…。(笑)

森辺:手をくるくる、くるくる回すんですよ、小林が。

小林:(笑)

森辺:この辺にしておきましょう。

小林:かしこまりました。こちらの記事も、今後また引き続き、お話いただければと思います。

森辺:はい。

小林:本日のPodcastはここまでにいたします。リスナーの皆さま、ありがとうございました。

森辺:ありがとうございました。

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