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【対談】グローバルの流儀

グローバルの流儀 フジサンケイビジネスアイ紙 特別対談シリーズ『グローバルの流儀』は、弊社代表の森辺がグローバルで活躍する企業の経営トップにインタビューし、その企業のグローバル市場における成功の原動力がどこにあるのか、主要な成功要因(KSF)は何かなど、その企業の魅力に迫る企画です。本企画は2015年にスタートし、今年で9年目を迎えます。インタビュー記事は、新聞及び、ネットに掲載されています。


Vol.24 京都発、世界へ機能性食品素材を届けるスーパーサイエンス企業

株式会社ファーマフーズ 代表取締役社長 金武祚 氏
Vol.24 京都発、世界へ機能性食品素材を届けるスーパーサイエンス企業

京都市西京区に本社を構え、多くの食品メーカーに機能性食品素材を提供している株式会社ファーマフーズ。 創業20年のベンチャー企業ではあるが、私たちの身近にある人気の機能性表示食品の数々にファーマフーズの素材が使われている。 その研究・開発の原点はニワトリの「卵」。 卵から生命の創造・維持に必要な成分を取り出すことが、このスーパーサイエンス企業の始まりだったという。 そして今、多数のグローバル社員のバックアップにより、機能性食品素材の提供先は世界へと拡大しつつある。 代表取締役社長 金武祚(きむ・むじょう)氏が目指す国内外事業とは?

「卵」は生命のバイオカプセル。その発想を原点に、数々の賞に輝く

森辺: 御社は2018年度に、公益社団法人日本農芸化学会から農芸化学技術賞を獲得し、ウェルネスフードジャパンアワード2018では金賞に輝いていますね。 機能性表示食品業界では著名な企業ではありますが、まだご存じない方もいらっしゃると思うので、御社の事業内容と沿革からお聞きできますか?

金 : まず「ファーマフーズ」という社名からお話ししますと、 「医薬(Pharmaceuticalsファーマシューティカルズ)」と「食(Foodsフーズ)」を融合させた造語です。 健康維持と生活の質の向上に役立つ機能を明確に持つ食品素材を創造しています。 研究開発では医薬品に近い機能を追求しつつ、食品にフィードバックをかけるという、 車に例えればベンツのような高級エンジンを開発して大衆車に載せることでリーズナブルに余裕の走りを楽しめる、そんなビジネスモデルですね。 機能性素材事業、通信販売事業、創薬事業を3本柱として展開しています。

当社は1997年、機能性食品素材の開発・販売などを目的として、京都府久世郡久御山町に「株式会社ファーマフーズ研究所」として設立されました。 その後、数々の機能性食品素材を開発する中、2004年に「株式会社ファーマフーズ」に社名を変更。 国際性を考慮して英文社名「Pharma Foods International Co., Ltd.」も登記しています。 2006年に現在の京都市西京区に本社を移転し、2012年からは通信販売事業を開始。 2018年には、「GABAの生産技術の確立と高機能食品の市場開発」により日本農芸化学会の農芸化学技術賞、 ウェルネスフードジャパンアワード2018ではアンチエイジング部門で当社のサプリメント、「タマゴサミン®EX」が金賞を受けることができました。

当社の開発コンセプトは「免疫・老化・神経」という、生命活動と健康維持にかかわる3つの要素に作用する機能性素材の開発を行うこと。 このコンセプトの原点になっているのは、ニワトリが産んだ「卵」です。 卵は親鶏が21日間温めるとひよこになります。それは生命を司る全ての物質が卵の中に収まっているからに他なりません。 そこで、卵から生命の創造・維持に必要な成分を取り出すことから研究・開発をスタートさせました。 「卵は生命のバイオカプセル」だという発想が私たちの原点なんです。

森辺: 「免疫・老化・神経」という開発コンセプトはとても興味深いですね。 単にダイエットや健康をサポートするとうたった食品を売っている企業は多く存在しますが、 御社のように生命活動と健康維持にかかわる3つの要素に明確にアプローチするというコンセプトは大変貴重ですね。

BtoBで食品メーカーに素材を提供する他、通販や創薬にも注力

森辺: 御社の3つの事業について、それぞれの内容を教えてください。

金 : 機能性素材事業では、BtoBでさまざまなメーカーに素材を提供しています。 例を挙げれば、グリコのメンタルバランスチョコレート「GABA(ギャバ)」。 ストレス社会で闘う方たちのメンタルをケアする機能性表示食品で、当社の「ファーマギャバ®」という素材が使われています。 ギャバは自然界に広く分布するアミノ酸の一種で、動物の脳や脊髄に存在している生命活動のために重要な物質です。 当社ではギャバを乳酸菌発酵により高純度かつ大量に製造する技術を確立しました。

森辺: アミノ酸がないと人間は生きていけないですからね。 この「GABA」が発売された時には本当に衝撃を受けました。 チョコでストレスが軽減できるなんて驚きですね。

金 : 日本で発売する時には、周りの方たちから非常に心配されたんですよ。 自分自身にストレスがあるのを認めるのはマイナスなことなので、売れないんじゃないかと。 大きなチャレンジだったと思います。 しかし実際には、ビジネスマンも、家庭の主婦や学生も、みんなが実はストレスを抱えていた。 だからよく売れていて、現在までの販売実績は1億袋以上だとグリコから発表されています。

森辺: 1億個!凄いですね、そんなに売れてるんですね!?

金 : 他には、ハウスからは睡眠の質向上飲料として「ネルノダ」という機能性表示食品が販売されています。 当社の「ファーマギャバ®」が眠りの深さを促し、すっきりとした目覚めの向上機能を持つ素材として使用されているんですね。 「ファーマギャバ®」を100mg摂取するとよく眠れるというデータを当社から提供し、消費者庁に受理されたことで、 機能性表示ができるようになった商品です。

また、ロート製薬から販売されている全く新しいタイプの成長期応援飲料「セノビック®」には、 当社の「ボーンペップ®」というペプチドが使われています。 骨密度を高め、骨の健康を維持する重要性が指摘されている中、 当社の原点である卵の中に、ひよこの骨を形成するための成分が入っているはずだという着想を得ました。 そして発見したのが、成長期の子どもやお年寄りに特に重要な成分である「ボーンペップ®」です。 発売当時、ロート製薬では医薬品と化粧品を扱っていましたが、「セノビック®」が食品の取り扱い第一号となりました。

また、当社の素材で緑黄色野菜に多く含まれている葉酸を多く含む卵、「葉酸たまご」というものがあり、 JA全農から「しんたまご」として売り出されています。 葉酸は胎児の正常な発育に欠かせない、妊婦さんに重要なビタミンです。 母子手帳でも葉酸を摂ることが推奨されていますよね。 この葉酸を卵という日常の食生活に欠かせない食品に高含有させることで、女性の健康をサポートしようと考えました。 普通の卵の1.5倍ぐらいの価格になりますが、発売以来15年間、全国で多くの女性たちに支持されています。

女性に関連してもう1つご紹介しますと、女性の美と健康を追求した製品を販売するシャルレから出ている「ビハツネス」という健康食品。 ひよこが卵から誕生する時に、すでにふわふわの羽毛をまとっていることから、 卵に含まれている羽毛の成長を促す成分、「HGP(Hair Growth Peptide)」が女性の育毛にも良い働きをするのではないかと考え、 当社とシャルレで共同開発しました。 実験では24週間の摂取で56%の人に薄毛の改善効果が確認できたんですよ。

森辺: 男性用の育毛剤はたくさんありますが、私の母親も生え際が薄くなったと言って気にしています。 70歳過ぎても女性は一生女性。 「髪は女の命」といいますから、髪が気になる女性には画期的な商品ですね。 御社はまさにスーパーサイエンス企業だと思います。

では、通信販売事業はどのような内容でしょうか? 今、最も売上を伸ばしているのがBtoCだとお聞きしています。

金 : 2012年から、機能性素材の開発で培った技術やノウハウを生かしたヘルスケア食品や化粧品の自社商品を販売しています。 中でも主力なのが、ウェルネスフードジャパンアワード2018で金賞に輝いた「タマゴサミン®EX」。 卵由来の独自成分、「iHA™(アイハ)」という素材を使用しています。 わずか21日でひよこが生まれる卵の神秘に着目して研究を進めた結果、卵黄からヒアルロン酸の産生を促進する成分、「iHA™」を発見しました。 ヒアルロン酸は人の身体のさまざまな場所に存在し、たくさんの水分を含んで体に潤いを与えるとても大切な物質です。 特に目の網膜や膝の関節、そして肌にも多く含まれています。 「iHA™」は加齢に伴って膝の関節にあるヒアルロン酸が減少するのを自らがを補うという目的で、サプリメントに使用されているんですよ。

森辺: なるほど。 それでは、3つ目の創薬事業についてはいかがでしょうか?

金 : 今、最も投資をしているのが創薬事業です。 田辺三菱製薬との共同研究で、抗体医薬品開発スキームを進めています。 2018年にスタートし、今後10年ぐらいかけて行う壮大な事業。 医療機関や大学などでクリニカルニーズの高い疾患に対して、新たな標的分子を見出すと、 当社のニワトリモノクローナル抗体作製技術、「ALAgene® technology(アラジン・テクノロジー」を導入することにより、 従来の抗体作製では実現できなかった画期的な抗体医薬品の創出が可能となります。 現在、当社では悪性腫瘍および自己免疫疾患に対する抗体医薬の開発を行っているところです。こちらもBtoBになりますね。

海外ではBtoBからBtoCへ。各国から集結したグローバル社員が活躍

森辺: 海外展開についてはどのような状況でしょうか?

金 : 当社では初めから海外を視野に入れて研究・開発を行ってきました。 先ほどお話しした「ALAgene®(アラジン) technology」の開発と生産は全世界を視野に入れてグローバル展開しています。 また、国内ではJA全農で販売している「葉酸たまご」が韓国で人気を博して、現在は中国、台湾、ドバイと5つの国と地域で販売。 さらにインドでも輸入が検討されています。

森辺: 金社長は京都大学で農学博士号を取得された後、米カリフォルニア大学バークレー校で長年研究生活をしていますので、 米国市場は抵抗なくて展開し易い地域なのではないですか?

金 : そうですね(笑)。 アメリカではBtoBで、業界で1、2を争う食品メーカーの商品に、 グリコの「GABA」やハウスの「ネルノダ」に使われている「ファーマギャバ®」を提供しています。 これは利益率も高く、アメリカでものすごく伸びている商品です。 今後の展望としては、シャルレの「ビハツネス」に使われている「HGP」を海外のグローバルヘルスケアメーカーと提携し、供給しようと考えています。 現在の各国の比重は、アメリカ、中国、東南アジアの順ですね。

森辺: まずはBtoBの事業をやってからBtoCに行くというお考えなんですね。 BtoCは売上も利益率もいいとはいえ、投資もそれなりにかかるじゃないですか。 またゼロからマーケティングをやって、結構なプロモーション投資になるという印象があります。 その点、BtoBからコツコツと広めていくというのは大賛成ですね。 御社のサイエンスが結実した素材は、私ももっと世界的に広まっていくべきだと感じています。

金 : 弊社もまだまだマーケティングや売り込みを強化していかなければなりませんね。

森辺: 本格的な海外展開を前に、何か準備されていることはありますか?

金 : 「これからこのように海外展開していきたい」ということを発言するようになってから、さまざまなグローバル人材が入社してくるようになりました。 「こんな面白い会社はない」、ということで(笑)。 現在では10カ国以上の人材が集まり、「グローバルソリューションチーム(GST)」を結成。 当社の素材や商品を世界中に広め、より多くの消費者の健康に貢献するという目的で日々に活動しています。 海外案件は全てGSTに任せているんですよ。

森辺: GSTを社内に発足させて、グローバルのマターをグローバル人材に取り組ませるという発想ですね。 それは、海外のことが全く分からない日本人チームで考えるより、数段実りがあるでしょうね。

金 : GSTを率いている一人がマレーシアのナディアという女性です。 彼女はたくさんの研究実績を積んだ優秀な人材なのに、なぜか日本の大企業には就職しなかった。

森辺: 私は大学院で、日本の社会人学生や留学生のMBA(Master of Business Administration)の授業をみているのですが、 アジアを中心に、それはそれは優秀な外国人がいるんですが、日本での就職はなかなか難しい。 まだまだ日本の組織はダイバーシティーが苦手であると感じます。 日本人の感覚がない外国人を受け入れられる土壌がないんですよ。 そもそも外国人をマネージメントできるマネージャーが不在な企業が多い。 その点、金社長ご自身がグローバル人材であるからこそ、 ナディアさんのような優秀な人材を受け入れることができ、このGSTの発足に至ったんでしょうね。

金 : まさにその通りですね。社内でも、幹部からして英会話ができないでしょう。 だから、役職に関係なく、お昼の時間にごちゃまぜに座って、積極的にグローバル人材と話をするようにしているんですよ。 そうすると2年ぐらい経った頃には、日本人は簡単な英語が、外国人も簡単な日本語が話せるようになる。 私はローカル、グローバルなんて意識しないで、外国人社員が半数に増えてもいいと思っています。 それでも社内が完全にグローバル対応できるまでには10年はかかるでしょう。

森辺: 優秀な人材は外国人であろうが日本人であろうが関係ないというお考えですね。 当社も外国人のスタッフが多いので、色々な言語で会話をしています。 日本語が話せないことが足かせになって本来の仕事ができないというのは非常にもったいないですからね。 ダイバーシティに力を入れることで、必然的に海外展開の力を培っているんですね。

金 : GSTのメンバーをもう一人ご紹介しますと、 ベネズエラから来たデニスという女性は、東大の医学部で博士号を取って当社に来たんですよ。 東大の教授から「金さん、すごい優秀な人がいるんですよ」と電話がかかってきて。 「まさにグローバルな人材だ。よその会社じゃもったいないので、あなたの会社を紹介したい」と言うんです。 入社してみたら日本の人の3倍働くので本当に驚きました。

森辺: ベネズエラから来て東大とは、すごいですね!

金 : グローバル社員は日本で成功すると、「自分の国に帰って社長になりたい」と、はっきり言いますよね。 私は「そうしてくれ」と答えます。 大いに歓迎ですよ。 中東地域で当社製品の販売を担うファーマフーズエジプトは、 以前、本社に勤めていたエジプト人の博士研究者アダハムという男性が中心になって立ち上げ、現在、彼は社長に就任しています。 小さな企業で自由度があるからこそ、やれることがいっぱいあると思うんですよ。 グローバル社員たちは、そこに魅力を感じてくれているんでしょうね。

森辺: 大企業と違って決断のスピードも速いですし、今後は世界中に広がっていくのも速いでしょうね。

文化の宝庫・京都発、世界へ羽ばたくグローバル企業を目指して

森辺: 御社の中長期的な今後の展望を教えていただけますか?

金 : 私が当社を立ち上げた時、先達たちに2つのことを言われました。 1つ目は、「京都人は、京都から東京に本社を移したらいかん」ということ。 京都には京セラ、堀場製作所や任天堂といった大企業があります。 その遺伝子を私も受け継いでいると自負しているんですよ。 もう1つは、「マーケットは世界だ」と。 東京に行くのは都落ちで、京都から直接海外に行くべきだと言うんです。 ものすごくハードルが高いですが、それを超えると一人前の企業になれると。 私は先達の教えを守るべきだと思ってここまで来ました。 東京にも営業所はありますが、あくまで京都に本社を置いて、グローバル社員もここで活動してもらっています。

森辺: ハードルが上がるけれど、それが企業の成長につながると信じて、敢えてその道を選んだということですね。

金 : 当社はテクノロジーを有しているので、それに加えてスピリッツを大事にしたい。 こういう景色のいいところで、いつも楽しく研究したいじゃないですか。 海外からお客様や研究者が来られても、特に桜や紅葉のシーズンだったら、観光も兼ねているものと思っているんですよ(笑)。 このような環境の良さもありますから、ここにいても十分、当社は世界に発信ができる。 それはグローバルの1つの形だと思います。

そのような考えから、15年前、 京都祇園四条に登録有形文化財に指定された京町家でフレンチを堪能できる「貴匠桜(きしょうざくら)」というレストランをオープンしました。 海外からのお客様の接待に最適なお店です。 箸で食べるフレンチなので日本人にも評判が良く、 京都レストランウインタースペシャルというイベントで売上が全体で第2位、フレンチ部門では第1位になったんですよ。

森辺: 箸で食べる気軽なフレンチ、いいですね。

金 : ありがたい事に皆様に喜んでいただいています。 京都ならではの当社の特徴は、国内外にメッセージとして伝えられていると感じます。 海外の企業に売り込みに行くと、「日本の会社か、1時間ぐらいしかないけど、まあどうぞ」という感じで通されるんですが、 最後にはドアまで送ってくれて、「もう1回、話し合いたい」と言ってくれます。 そして、「一度、京都へお越しください」と、進展していくストーリーが多いですね。 京都スピリッツを大切に、森辺さんに「スーパーサイエンス企業」とおっしゃっていただいた当社の技術を、 もっともっと世界に知らしめていきたいと考えています。

ゲスト

金武祚

金武祚 (きむ・むじょう)

株式会社ファーマフーズ 代表取締役社長

Mujo Kim, Pharma Foods International

1947年大阪府に生まれる。朝鮮大学卒業後、京都大学農学部農薬研究所に入所し、1979年「ウンカの食物選択行動を制御する物質」を発見、京都大学農学博士号取得。
1983年アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校に留学、博士研究員。
1987年太陽化学株式会社入社。1991年同社常務取締役総合研究所所長就任。
1994年「鶏卵抗体の大量生産および産業利用技術の開発」で「日本農芸化学会技術賞」受賞。
1997年株式会社ファーマフーズ研究所設立、バイオベンチャーとしての事業を開始。
2002年「日本バイオベンチャー大賞」受賞。2004年株式会社ファーマフーズに社名変更。GABA、鶏卵抗体、ボーンペップ(卵黄ペプチド)などの機能性素材を次々に開発し、機能性食品素材の分野を確立。近年は創薬事業に最も注力し、自己免疫疾患の研究で昨年から田辺三菱製薬と共同研究を開始。本社隣接地に創薬研究所が今夏、完成予定。
2006年東証マザーズ上場、2016年東証二部上場。

インタビュアー

森辺 一樹

森辺 一樹(もりべ かずき)

スパイダー・イニシアティブ株式会社 代表取締役社長
法政大学経営大学院イノベーション・マネジメント研究科 特任講師

Kazuki Moribe, SPYDER INITIATIVE

1974年生まれ。幼少期をシンガポールで過ごす。アメリカン・スクール卒。帰国後、法政大学経営学部を卒業し、大手医療機器メーカーに入社。2002年、中国・香港にて、新興国に特化した市場調査会社を創業し代表取締役社長に就任。2013年、市場調査会社を売却し、日本企業の海外販路構築を支援するスパイダー・イニシアティブ株式会社を設立。専門はグローバル・マーケティング。海外販路構築を強みとし、市場参入戦略やチャネル構築の支援を得意とする。大手を中心に17年で1,000社以上の新興国展開の支援実績を持つ。著書に、『「アジアで儲かる会社」に変わる30の方法』中経出版[KADOKAWA])、『わかりやすい現地に寄り添うアジアビジネスの教科書』白桃書房)などがある。