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第1回 日本企業のグローバル競争力

テキスト版

みなさんこんにちは。スパイダーの森辺です。
今日は日本企業の世界競争力についてお話しします。
まず、最初に申し上げたいのは、日本はこの20年間で世界競争力を著しく低下させています。この事実をしっかりと認識しない限り、日本が新たな進化を遂げることはできません。今日は日本企業の世界競争力について一緒に学んでいきましょう。

後ろの図は1992年から現在に至るまでの20年間で、日本企業の世界競争力がどう変化してきたかを表している図です。現在2016年ですので、2012年のデータは若干古いのですが、そう大きく結論は変わりませんので今回はこのデータを活用します。

まず、1992年当時、日本の世界競争力は世界で第1位であった。それが20年経過した現在においては26位にまで低下している。そして、米国のフォーチュン誌が選ぶ、フォーチュントップ500の中に1992年当時、日本企業というのは119社存在し、第2位の座を得ていた。それが20年経った現在では第3位にまで低下し、その数なんと68社。この表からわかることは大きく分けて2つ存在します。

まず1つは、中国企業の存在。日本が3位に低下する大きな要因になっているのは、間違いなくこの中国企業の競争力が向上したということ。

この20年間で日本企業しか作れなかったものは、今では多くの中国企業でも作れる。確かにその技術や品質の差は未だに大きなものがあったとしても、なかなかその技術革新というのが目に見て分からない差になってきている。20年前、安かろう悪かろうとバカにした中国企業は、すでに世界に認められた大企業にまで成長している。その証拠に現在では、世界最大の家電メーカーは中国のハイアールであるという事実がございます。

そして2つめ。2つ目はやはり何と言ってもアメリカ企業の変わらぬ強さ。なぜアメリカ企業は、20年経過した今でも以前1位で132社もランクインできているのか。1992年当時、多くのものはやはりハードが非常に重要であった。しかし、現在ではハード以上にソフトウェアが重要になる時代。この時代の変化をアメリカはしっかりと読み自分たちが変わっていった。

もともと多くのハードはアメリカが作っていた。それを日本企業が真似をしていつしかこの座をアメリカから奪っていった。こんな背景があった。ちょうどその末期が1992年だったと思います。そして、そこから20年経った現在、ICT、I o Tという言葉に対応されるようにハードというもの自体の価値が今では昔ほど大きくはない。

テレビやスマートフォンもそのハード自体は単なる受像機であって、ハードよりも中でどのようなコンテンツが流れているのか、どのようなソフトウェアが動いているのかという方が重要になってきている。そんな中で、多くのアメリカ企業はこの20年間でこのソフトウェアやコンテンツを重要視する企業をたくさん生み出してきた。これがやはりアメリカの強さだと思います。

この2つの理由からわかるように、日本企業も未だにハードの品質や機能が重要だと、ものづくりこそがすべてだという概念を捨て、どう新しい姿にチェンジしていくのか。そんな挑戦が必要なんではないでしょうか。

確かに技術は大切である、ものづくりは重要であるという事は認めながらも、今までの我々から、次の時代の我々に大きく変化をしていくことが求められているのではないでしょうか。

それではみなさん、また次回お会いしましょう。