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第3回 価値の源泉はチャネル力へ

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みなさんこんにちは。スパイダーの森辺です。
今日は製造業における価値の源泉の変化についてお話しします。
製造業にとって価値の源泉は戦略の土台です。そしてこの価値の源泉は30年前と比べて大きく変化しています。このことを知らない限り、製造業がグローバル市場で大きな成果を上げることはできません。今日はこの製造業における価値の源泉の変化について学んでいきましょう。

後ろの図は戦後から現在に至るまで、製造業における価値の源泉がどう変化してきたかを示した図です。
まずステージ1ですが、これは戦後です。戦後、日本の多くの製造業は日本で作ったものを日本の内需の為に売っていた。そして日本の内需を豊かにしていた。その後、日本で作ったものを欧米に輸出していった。これが、ステージ1の時代。

そして、ステージ2になると円の価値が急激に高まってしまったので、もう日本で作っていたら欧米諸国が高くて買えない。その為多くの日本の製造業は、生産拠点をアジアに移転していった。そして安い労働力を使って、いいものをアジアで作って、日本や欧米に輸出をしていった。そんな時代がステージ2。

このステージ1やステージ2の時代、製造業における価値の源泉というのは作る力にあった。なぜならば、多くのものが発明からまだ間もなかった。したがって、製造業の技術革新が非常に目にとって見えた。目に見える技術革新。例えば、ブラウン管テレビが薄型の液晶に変化した。例えば大きなラジカセコンボが小さなウォークマンのようなものに変化した。また、ステージ2の時代には、もともと欧米が作っていたものをすでに日本が奪い取って、欧米よりも安く、良く、そして小さく作った。その為日本企業しか作れなかった。だから作る力が全て。作ることが正義。作ることに価値の源泉があった。

しかし、ステージ3に行くと、ちょうどこのステージ2と3の間にパラダイムシフトが起きてしまった。日本の多くの製造業が中国やアジアに生産拠点を移したおかげで、中国やアジアの企業でも同じものが作れるようになってしまった。もちろんその技術の差はまだまだ大きな開きがある。ただ、発明から時間も経ってしまって、その違いがなかなか目に見えない。わからない。そんな中で競争環境が大きく変わった。日本企業しか作れなかったものが、中国や韓国や台湾の企業でも作れるようになってしまった。これがステージ2。だから、価値の源泉が作る力から売る力になった。もし価値の源泉が作る力のままであれば、何故世界最大の家電メーカーが中国のハイアールなのか。なぜ日本のスマートフォンや携帯が全く売れずにサムスンやアップルの携帯電話が世界中でこんなに売れるのか。なぜ中国のシャオミーのケータイがこれだけ世界で高いシェアを上げるのか。そのことが証明していると思います。

従いまして、価値の源泉は作る力から売る力へ大きく変わってしまった。そしてマーケットも先進国プラス新興国に大きく変わってしまった。だからこそ製造業は、戦略の土台となるこの価値の源泉を心から理解し、新たな戦略を組み直さなければならないのです。

それではみなさん、また次回お会いいたしましょう。