【本の解説】マレーシア市場 市場概要 その1
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森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺です。今日も引き続き、この『ASEAN6における販売チャネル戦略』 同文舘出版から私が去年出した本ですが、この本の解説をしていきたいと思います。今日…。あっ、そうだ。今日はこの、弊社が本社を移転して、ご案内をしております通り、本社を移転をしました。東京都港区の虎ノ門ヒルズ森タワーに7月1日から移転をしていて、その新しい事務所での収録になります。なので、ちょっと背景が、あまり変わらないかもしれませんけども、ちょっと違うかなというふうに思います。ということで、新しい場所でね、これからは収録をしていきたいと思います。すみません。じゃあ、今日は183ページですね、第8章、いよいよマレーシアに入ってきましたね。マレーシア、日本とほぼほぼ面積的には変わらない、10%ぐらいちょっと欠けるかなというような面積に、2022年のマレーシアの統計局だと3.260万人ぐらいが住んでいるので、本当に人口少ないですよね。日本よりもちょっと小さい国土に、日本に比べたら、1億2,000万人いますから、3,260万人しかいないということで、まあまあ非常に人口が、ASEANの中でも最も小さい、ASEAN6の中でも最も小さい国で。首都はクアラルンプールで、シンガポールと陸続きになっているジョホールという、もう1個大きな都市がありますけども、そこが非常に重要な地域で。基本的にはマレー系が70%ぐらいだったかな。マレー系が、そうですね、70%ぐらい、先住民も含む。この70%には15%ぐらいの先住民がいるんですけど、マレー系の中でも先住民系といろいろあるみたいで。まあまあ、でも、総じてマレー系が7割で。中華系がね、2割ちょっとぐらい、2割…、23%ぐらい確かいて、7%ぐらいインド系がいるんですよね。だから、いわゆるハラル関係ない市場が30%、3割ぐらいはあるというような市場になります。ただ、基本的には7割マレー系で。マレー系の人たちを優先する政策なんかもまだいろいろありますのでね。中華系がやっぱりビジネスを牛耳って、マレー系が政治を牛耳るという中で、マレー系がどうしても不利、ビジネス上不利、経済的に不利な立場に立たされているという歴史が結構長くあったので、マレー系の人たちを優遇する政策なんかもあって。なので、基本的にはマレーシアは、ハラルの取得がマストになってくると。ただ、3,260万人のためにハラルやるの?ということに、企業側からするとね、消費財メーカー側からするとなると思うので、基本的にはやっぱりインドネシアとセットでやっていくというのが一番いいのではないかなと。もしくは、シンガポールとマレーシアをセットで考えて、インドネシアのついでにやるということになるので。ほかのASEAN手つかずでマレーシアを先にやりましょうというような市場ではないかなと。ただ、非常に1人あたりのGDPも上がってますし、私がシンガポールに住んでいた1980年代後半とかって言うと、マレーシアって言うとね、マレー人と言うと、いわゆるシンガポールに出稼ぎ労働に来て肉体労働する人たちという、そういう状態だったんですよね。ジャングルだったんですよ。クアラルンプールに出ると近代的なビルは若干あったものの、基本的には「マレーシアへ行くよ」って親父に言われたら、「うわー、ジャングルか。車で行くと山賊に襲われそうで嫌だな」みたいなね、そんなイメージが子どものときありましたから。そこから比べると、ものすごく発展・進化をしていて、今、クアラルンプールなんてほんとに近代国家ですから、近代国家じゃない、近代都市ですから、シンガポール、クアラルンプール、メトロマニラ、ジャカルタ、バンコク、変わらないですよね。ほんとに先進都市になっているので。非常にそういう意味では1人あたりの所得も格段に上がっていますよというところですかね。その他、基本情報としては、まあまあ、基本的な情報は184、185、押さえてますので、ここをざっと見てもらったらよろしかなというふうに思います。
187ページ。市場の特徴、市場環境ということで、マレー系はハラルの取得が必須ということで、マレーシアの小売市場って12.8兆円、これは136円換算で12.8兆円なので、まあまあ、14兆ぐらいあるというふうに思ってもらったらよろしいかと思うんですよね。なので、タイと、これ実は小売市場規模が近しい。タイがね、136円計算で15.9兆円、16兆円と13兆円なので、まあまあ、タイみたいなイメージにハラルがくっついているというふうに思ってもらったらよろしいのかなと。3割ぐらいは非ハラルというか。ハラルなくてもね、売れる市場がやっぱりあるんですよね、中途半端に。けど、やっぱり本気でやるんだったら、ハラル取得はマストですよということですかね。
あと、まあまあ、市場環境としては、伝統小売と近代小売の売上ベースの比率が6対4ぐらいで考えておいてもらったらよろしいと思うんですよね。65対35ぐらいで考えてもらってもいいかもしれませんけども。でも、まだ伝統小売はありますよと。伝統小売はね、20万店 ぐらい、弊社の最新のカウントだと20万店ぐらいというふうに捉えています。もちろんね、この20万店って、そもそも3,600万人ぐらいしかね、人口が…。ごめんなさい、3,260万人しか人口いませんから、20万店というのはね、そこそこ良い数字ではないかなと、正しい数字ではないかなと。タイで45万店ぐらいですからね。なので、人口比で見ると、だいたい人口に比例しますから、伝統小売というのは、20万店ぐらいになりますよという、そんなイメージですかね。
ざっと今日はマレーシアの基本情報ぐらいにとどめておいて、次回以降ね、188ページ、6対4の近代小売と伝統小売の攻略ということでお話をしていきたいと思います。それでは皆さん、また次回お会いいたしましょう。