東忠男(以下、東):こんにちは、ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは、森辺一樹です。
東:じゃあ森辺さん、2016年もいよいよ年末を迎えてますけども、ちょっと1年間を振り返って簡単にレビューなどをしていただければと思うんですけど。
森辺:そういうの苦手なんですけどね(笑)。2016年今年最後の収録…
東:そうですね、今年最後の収録ですね。
森辺:東さんおかえりなさい。出張、年末まで忙しくてお疲れ様です。前回はね、阪西がナビゲーター務めて、で、これが最後ですと。
東:そうですね。
森辺:今年どんな年だったか。そうですね、一番最初に頭に来るのかですね、チャネル構築とはグローバルマーケティングの専門家とかって言われてますけど、その前に私もいち経営者でございますので、今年はあんまり利益が出なかったな、というのが最初に来ます。ちょっとね、今年はあれですよね、東さん。「いやー、予算がないんで、これでなんとか」っていう仕事ちょっと受けすぎたんじゃないかなという、ですね。ボランティア集団スパイダーみたいになってしまったのは、ちょっと来年は少し利益を取りたいなというのが、一つですかね。
あと、非常に早い1年だったと思うんですよね、あっという間で。特に社員に不幸もなく事故もなく、仕事も順調に進んで良い1年だったんじゃないかなという風に思ってるんですけど…ダメですかそんなんじゃ(笑)。
東:今年はどんな…結構年々によって、お問い合わせがある国とか、実際に関わる案件が多い国って違ってくるじゃないですか。そういう傾向的なものって、森辺さんなりに…ちょっとざっくりと、言えるところと言えないところ当然あると思うんですけど、どんな国の案件が多かったとか、傾向的なものってどうですかね。
森辺:そうですね。中国ASEANが引き続きっていうのがやっぱり多いですよね。ただ、これも同じかもしれないですけど、さらに加速したという意味では、インドネシアとかフィリピン、ベトナム。この辺りがますます加速をしたというか、メーカー側が本気になってる度合いは、やっぱり年々増しているんじゃないかなという風には、感じますよね。うちとしてはね、中国とかは相変わらずなんですけど、欧米も若干増えてきたっていう感じかなと思いますけどね。
チャネルの重要性っていうことを、すごくお客さんが意識し始めたなっていうのは、やっぱり感じるんですよね。だから、今までだと「なんか調査」みたいなね、そういうのが多かったんですけど。とにかくチャンネル構築に通ずる調査であったり、チャネル構築そのものだったり、基本的にはチャンネルという軸に沿ったいろんなお仕事が、うちはそこに特化してるんで当たり前かもしれないですけど、逆にこっちがその重要性を説かなくても、お客さん側がその重要性を認識し始めたという、そんな風には感じましたね。
東:それは具体的にどんなところで。
森辺:経営層の方々が「やっぱチャネルって重要だと思うんですよね」っていうことを仰られるようになったと。今までって「いや海外売上比率が今年も百何十パーセント増で、今うちの海外売上比率は何パーだ」みたいな。ちょっと円高だけど、進んでルートがね。後半、トランプのあれで円安には動きましたけど、そんな会話が多かったんですよ。だから、「ああ、この人大分かかるな」と。チャネルの重要性とかチャネルビジネスに展開しないと、おたくの会社の商品のシェアって伸びませんよ」とかね。そういう話をするのに1~2年かかるなこれはっていうのは多かった。
ただ、お食事なんかした時にね、チャネルが重要だっていうことを仰られる経営者の方が増えた感じがしましたね。
東:そうすると、チャネルの重要性が分かって、そこにかける予算も単なる調査ではなくて、チャネルに投資をしようっていう姿勢が徐々に見え始めてるっていうような感じなんですかね。
森辺:だけどチャネルて投資じゃないですか。なんか調査するとかね、そういうのって予算組んで、言ったらコストとして捉えられる意味合いが多いと思うんですよ。僕はそれも投資として捉えたほうが良いと思うんですけど、ぶっちゃけ切り分けるとしたら、やっぱりどうしてもコストになっちゃうじゃないですか。けど、チャネルを作るっていうことは、作ったチャネルは生き物なのでどんどん進化していくんで、そこに商品が流れていくわけじゃないですか。そう考えると完全にこれは投資物件なんですよね。だから、投資っていう認識をすごく持ってるようになってる気がするんですよね。向こう3年チャネルに投資をして、その後そのチャネルに商品流してしっかり回収するっていう意識を持ち始めたんじゃないかなっていう気がして、嬉しい限りなんですけどね。経営がそれを感じないと、中々下はその通りにはならないので。
社内でそれをやるっていう風潮が日本企業ってどうしてもあるじゃないですか。自社でできる、みたいなね。けどそれってやっぱ餅屋は餅屋で、上手く外部を活用していくっていう認識が、上が持ち始めたんじゃないかなっていう気がしてて、「そういうことやりませんか」ってこちらから言うよりも、「そういう事やってくれ」って言われるケースがやっぱ圧倒的に増えてきてますよね。だからそういう意味では、変わってきてるんじゃないかなって思うんですけどね。
東:最後に、2016年〆ということで、森辺さんからリスナーの皆さんにも一言お願いしたいと思うんですけど。
森辺:リスナーの皆さま、こんなマニアックなポッドキャストを聞いてくださり、ありがとうございます。今回で三百数十回目だと思いますが、来年も引き続きペースを落とさずですね、今は月に8本の配信してますが、来年もペースを落とさず、皆さんにお役に立てる情報を無料で配信していく所存でございますので、引き続きよろしくお願いします。またご質問等あれば、いつでもポッドキャストにご連絡をいただければ、この番組で回答させていただきます。良い年末年始をお過ごしください。
東:はい、じゃあ森辺さん、今年一年ありがとうございました。
森辺:はい、ありがとうございました。