東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、今回はマーケティング研究協会で講師をやられたと思うんですけども、その内容を簡単にではありますけども、かいつまんでシェアをいただきたいんですが。
森辺:もう、マーケティング研究協会のセミナーに呼ばれて3年ぐらい経つんですけど、毎年2回ぐらい消費財メーカー向けにアジア新興国におけるチャネル戦略ということで、主に食品、飲料、菓子、日用品等の消費財メーカー向けの参入戦略とか販売チャネル戦略の構築の方法を具体的に学ぶという、半日の非常に長いセミナーの講師をやらせていただいていて。今年最後の講義だったんですけども、12月4日に行ってきたという内容でございます。
東:具体的にどういった方が来られていて、企業名は言えないと思うんですけど、どういった領域の方が来られていてどういう内容だったのかというのをちょっとシェアいただきたいんですが。
森辺:食品、飲料、菓子、日用品向けのセミナーなので、基本的にはそこのカテゴリーに入っているような、上場企業さんが多いですかね、比較的大きな消費財メーカーさんが8割ぐらい。2割ぐらいはやっぱり中堅、中小の消費財メーカーさんの、中堅クラスになると社長さんとかが結構来られていて。4時間なんですけど、皆さん、積極的に手を挙げて質問をしたりとか、本当に今まさに海外事業に取り組んでいる、実務をやっている、そういう担当者がたぶん多いんだと思うんですよね。そういう方がかなり真剣なトーンで、本当に100人200人の規模でやるようなセミナーというよりかは数十人で本当に徹底的にみっちりやる。最後なかなか帰してもらえなくて1時間ぐらい、終わってからね、質問攻めに合うんですね。みんなの前でなかなか質問しにくいので、そのときはジェネラルな質問をして、終わってから具体的に自分の。
東:個別で?
森辺:個別の質問を受けてですね。お茶一杯飲みたいんだけど飲めずに1時間ぐらいずっとこう頑張るという、僕にとっては5時間、参加者にとっては4時間というセミナーですかね。
東:具体的にどういった内容かというのをちょっと共有いただきたいんですけども。
森辺:今回は第1章から5章までお話をさせてもらって。例えば、目次をちょっとご紹介しましょうかね。
東:はい。
森辺:第1章が、「輸出ビジネスからチャネルビジネスへの大転換」ということで、日本の企業って輸出型の輸出ビジネスって僕言っているんですけど、港から港のビジネスはよくやっているってこの番組でもよくお話しましたけども、いわゆる、相手の国の港まで運んだらそれで以上と。その相手の国の港から、どういう中間流通事業者を通じて、どういう小売にどういうふうに並べられて、どういう消費者が手に取って、みたいな話はもうアジアのビジネスで無視しがちだと。それを、輸出型でもいいからチャネルビジネスに転換する必要があるよということを散々この番組でも言っていると思うんですけど、それをより具体的に図解を使いながら、なぜ重要で、チャネルビジネスに変わると何を得られて、輸出ビジネスのままだとどういう問題があるのかというこということを解説させてもらったというのが第1章の話。第2章だと「先進グローバル消費財メーカーから学ぶ3つのキーサクセスファクター」ということで主要成功要因ですよね。なんで先進的なグローバル消費財メーカーのアジアにおけるマーケットシェア高いの?と。彼らの中には主要な成功要因が絶対あるはずだと。実はそこに3つの主要成功要因があって、その主要成功要因を丁寧に説明させてもらっているというのがこの第2章の話。第3章からだいぶ実践になってくるんだけども、具体的に参入戦略をどうやってつくっていったらいいのかと。いろんなフレームワークをご紹介しながら、参入戦略をつくるためのフレームワークをお話をさせてもらったと。多くの企業が、もうすでに参入しているんだけどもなかなかうまくいかないので再参入戦略をつくらないといけないとか、当然新規で新しい国に行くための新規の参入戦略が必要だと。ただ、その戦略って漠然とボーンと言うんだけども、言葉だけは使われるんだけども、どうやってその参入戦略をつくればいいの?というつくり方を具体的に教えるというのが第3章。第4章が「持続性高い強固なチャネルはどうやってつくるのか」ということで、参入戦略のあとの販売チャネルのつくり方を事例を交えながらお話をさせてもらったと。各章ごとで質疑応答の時間を結構取っていて、僕も力を入れているセミナーなんですよね、このマーケティング研究協会のセミナーは。そんなことをしながら、第5章でまとめと質疑応答をまたやるという、かなりインタラクティブな講義だったかなというふうに思いますね。
東:なるほど。今日はお時間が来てしまったのでここまでにしたいと思いますけども、また次回、詳細を少しお聞かせいただければと思いますので、森辺さん、よろしくお願いします。
森辺:よろしくお願いします。
<終了>