小林:こんにちは。ナビゲーターの小林マアヤです。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
小林:森辺さん。本日も引き続き、5月18日に参加させていただいた、マーケティング研究協会主催の、食品・飲料・菓子・日用品等の消費財メーカー向けの「先進グローバル企業に学ぶ アジア新興国における戦略的チャネル構築」、こちらのセミナーで出た質問について、リスナーの皆さんと共有していきたいと思います。
森辺:はい。共有しましょう。
小林:はい、お願いします。では、本日の質問なんですけども、TTで売れるものしか、オーナーに「扱わない」って言われてしまうんですけども、ではTTで売れるものっていうのは一何なのか?という質問です。
森辺:ありましたね、そんな質問ね。この方は、要はTTで、重要なんで、TTで売りたいんだけども、TTで持ってったら「TTで売れるものしか、うちは扱わないよ」という風に、TTのオーナーに言われちゃったと。で、一体TTで売れるものってどんなもの?っていうことですよね。言ったら、TTで売れてる製品群ってあるわけじゃないですか。でね、TTも一言でTTって片付けられなくて。結構奥が深くて。言うと、例えば僕なんかはTT1・2・3・4って分けるんだけども、規模で分けたり、あと立地の場所でも置いてるものって全然違って、大通り沿いのTTと住宅街の中のTTでは、置いてあるものって全然違うんですよ。大通り沿いは、バイクでバーっと来てパッと買いたいものとかね。車でバーっと来てピッと買いたいものとかそういうものが置いてあるし、比較的「こんなものまで?」っていうものが置いてあることが多いと。なんだけど、住宅街の中行くと、もう完全に生活に必要になるもの、生活品にかなり近いもの。まあ、元々そういうものが置いてあるんだけども、ほんとに、男の人買わないようなもの。女の人が買い物する、すごい古い感じのあれだけど、さだまさしの歌みたいな感じかもしれないけど。言ってる意味分かんないね。
小林:分かんない。
森辺:ごめんね、小林じゃあ若いからね、分かんないかもしれないけど。そういうものが多いんでね。売ってるものが違うんですよ、とにかくね。大通りと住宅街の中だと。規模が大きい小さいでも全然違うので、そういう意味では、自分たちの商品が何なのかと。その商品をTTで売るんだけど、TTの中でもどういうTTに向いているのかってのは切り分けないといけない。もう一つは、TTってのは基本的にMTで売れてるものじゃないと、よっぽどのことじゃない限り取り扱わないですからね。なぜならば、限られた敷地面積で、限られたスペースで商売やってるわけですよ。そうすると、少しでも売れるものを置きたいっていうのがオーナーの心理なので、MTでやっぱりそれなりに売れてないとなかなか難しいし、売れなかったらもう敗者復活戦無いですよ。一度売れないものは、なかなかオーナー取り扱ってくれないし。なので、MTで売るっていうのもそうですよね。あと、例えば化粧品とか、こんなのTTで売れる、そもそも類のもんじゃないんで、これはやっぱ難しいですよね、TTで売るっていうのは。なんだけど、まあものは考え方で、高級な化粧品は化粧品でちゃんとしたところで売るんだけども、それをもう少し小さいパックに小分けして、セカンドラインでもうちょっと安い原材料使って安い化粧水ぐらいなものだったら、もしかしたらTTには生活をする人たちがいっぱい買いに来てるわけで、女性がたくさん来てるわけなので、そういうとこで一気に広まるっていう可能性もあるわけですよね。だから、そういう観点で色々見ていかないと、なかなか難しいんじゃないかなと。中には「そもそもうちの商品ってTTで売れるようなものじゃないんだけど」っていう企業さんもいるんですよ。それが、単に、所謂現地に適合させてないから売れないだけなんだったら、それはしっかり適合させなさいよと。例えば、うちはペン作ってますと。なんだけど、高いんですと。100円なんですと。TTではとても売れませんと。そりゃ、100円のペンなんて絶対売れないからね。10円で、5円でペンが売ってるのにね。それはモダンな、MTのスーパー、ハイパーの文具売り場、もしくは文具店で売ればいい。そこでも高い。けど、TT●(7:33)なかったら勝てないっていうことは、その100円のペンをいかに10円で売るかっていうことをしないといけない。100円のものを10円で売るってことは現実的には無理なので、いかに10円で売れるペンを作るかっていう話になってくるんですよね。なので、そういうことをしていかないといけないし、チョコレートだって、100円で売ってるチョコレート、MTではそれでいいかもしれないけど、TTで売りたいんだったら、じゃあ100円で10個入りで売ってるものを1個入りで10円から売るとかね。こういうことをしていかないと売れないので、そういう意味で「売れない」って言ってるんだとすると、まだまだ企業としてできる努力をしていない、できる最適化をしていないという回答になっちゃうと思うのね。なんだけど、そもそも商品群としてTTだめだよねっていうものは、多分、そもそもそれはアジア新興国狙っちゃいけない商品じゃないの?っていうケースも、中にはありますけど。でも、多くの場合は、やっぱり、日本で売ってるものをできればそのまんまの形でなんとか押し込みたいっていう状況で「TTで売れない」って言ってるので、そこはやっぱり企業側の怠慢だと思うので。日本企業側のね。いかに現地に適合させていくかっていうのがマーケティングだと思うし、そこはやんないといけないんじゃないかなと思います。
小林:分かりました。
森辺:こんな感じでいいですか。
小林:はい、ありがとうございます。では、お時間やってまいりましたので、本日はここまでにしたいと思います。
森辺:はい、ありがとうござい
小林:ありがとうございました。
森辺:あ、かぶっちゃったね。
小林:ごめんなさい。
森辺:ありがとうございます。
小林:ありがとうございました。
森辺:はい。
<終了>