東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん。大石先生をお迎えして最後の回になりますけれども。
森辺:そうですね。大石先生。最後になりますけれども。あ、スパイダーズの森辺です。
大石:スパイダー!
森辺:今日で、500、501、502、503回目ですかね。500回記念の最後の登場ですけども、今日はどんなお話をしていただけそうでしょうか。
大石:中小企業の3つの例を、前にお話ししたんですが、BtoB企業の例を考えてた時に、マーケティングオートメーションという、デジタルマーケティングが非常に重要になってきているんですね。まあこれは話すと長くなるんで置いといて、この流れの中で、やっぱりWEBなりデジタルのビジネスというのを、やっぱり抜きにして考えられない。例えば今、イーコマース比率が、日本は5%ぐらいですね。それからアメリカが13%ぐらいと。もう中国は20%近くいってますね。これがやはり、色んな意味のインパクトを与えてるので、デジタル化ということをどんな企業も考えざるをえないと。ここの重要性は訴えたいなという風に考えてますね。
森辺:特にASEANなんかのセミナーの話をしてても、質疑で絶対でるのがイーコマースは今後どうなるんだと。今までって、MTとTTのどっちが重要だ議論みたいな話で、どっちも重要だよっていう話の中で、ちょっと感度のいい人は「イーコマースはどうなんだ」っていう話をするんですけど。たしかに近年、ASEANのイーコマースも若干膨らんできてはいるものの、まだまだ先進国のように消費財や日用品をイーコマースでばんばん買うっていうような感じにはなってないのかなという気がして。一つは物流の問題とかあるので。ただ、そこにグラブとかウーバーとか、ああいう所謂バイクで運んで持って行くような、そういうものが出てきているので、非常に目が離せないなっていうそんな気はしているんですよね。
大石:イーコマースを考える場合に2つの、誤解じゃないですけど、問題点があると僕は思ってるんですね。一つは、供給者視点でイーコマースを見てると、間違うということですね。つまり、MTを通すかTTを通すか、イーコマースを通すかってのは、これは供給者視点なんですね。マルチチャネルだとかクロスチャネルとか言われてるのは、ほぼこの供給者の目から見ている。これを消費者側から見た場合は、彼らはどこで買おうといいわけですよね。MTで買おうとTTで買おうと、イーコマースで買おうと。ですから、割合は少なくても、実は彼らにとってみれば単なる選択の一つでしかないというところで、この点をきちんと押さえないと分からない。だから、リアルに行ってもネットで比較をしたりするわけだし、場合によってはネットで見たものをリアルで買う、ということもあるわけですね。この行動パターンが重要だっていうことが第二点ですね。それからもう一つは、単なるイーコマースを物販の売買だとかサービスの売買で捉えていると、やっぱり限界があると。これがSNSと連動して、そこで買ったりしたものがすぐに情報発信をされやすいわけです。だから、この流通というのは、まさにデジタルの世界の中で起きてるわけですね。これ買ったっていって、その買ったものをそのまま記録に残しといて、それをSNSで発信すると。やっぱり東南アジア、例えばインドネシアなんかFacebookが非常に盛んだから、そういうもの中でガッと流れていくと、非常に大きな影響力を持っていくと。この点を考えていくと、イーコマースはちっちゃい割合かもしれませんが、非常に影響力があるという風に考えて、なんらかの手を考えていく必要があるということですよね。
森辺:イーコマース単体で売り上がってる売上げ自体はまだ小さいかもしれないけども、イーコマースとの接点であるソーシャルメディアを介して、MTやTTってのは売り上げに繋がってるから、すべては連動してるので、単純にイーコマースだけ見れないっていうことですよね。
大石:そうです。例えば良品計画は、中国でイーコマース率は6%しかないです。アリババ、パオバオなんかを通してるのが1%です。で、自分のオウンドメディアで5%売ってるわけですね。もちろん、今からパオバオで広がっていくであろうということは容易に想定するんですが、良品計画としては、やっぱりオウンドメディアで無印の自分たちの理念、存在感、アイデンティティを保ちながらやりたいと。でも、そこをイーコマースの流れの中で、きちんと確保してやることが実は自分たちの全体のブランドを守ることだと。ここを常に意識してやってるわけです。こういう関連が、やっぱりイーコマースで重要だということですよね。
森辺:なるほど、面白いですね。そんな話を、是非また大石先生がお話をするっていう機会が、グマ研では最後の総括の厳しいコメントしかしてないので、ピュアな一般公開されている企業内で招待されて話すようなやつじゃなくて、大石先生が主役のセミナーみたいの、なかなかないっていうんで、スパイダーズやれっていう声も多いんで。
大石:スパイダー。
森辺:今年、Podcast500回記念も兼ねて記念セミナーみたいなの、大石先生呼んでね。多分そのイーコマースの話とか面白いかもしれないですよね。
大石:そうですね。多分重要だと思います。マーケティング、実はオートメーションから全体に繋がっていく、デジタルマーケティングですか。ちょうど今、先日も、日本IBMからPanasonicに移って、Panasonicのデジタルマーケティングを統括してるのが、ヤマグチイクコさんって女性なんですね。ちょっとメールでやりとりしてて、なんで彼女がPanasonicに引き抜かれたかっていったら、デジタル全体が理解できてる人だと。だから、MAからイーコマースと、そういうことが分かると。やっぱりそういう流れになってるんだなっていうのが、今回の一つの大きなメッセージですね。むしろ日本は遅れて●(9:41)、5%の、EC比率がね、中国20%ぐらいあるという。これはもう、我々が考えている以上に、世界では●(9:53)
森辺:そうですよね。そもそも、決済が遅れてますもんね。
大石:遅れてますね。もう中国人の人、日本に来て現金払いを要求されると「あ、仕方ないわね。日本遅れてるから」こう言われるんですよね、今。
森辺:僕もコーヒー買うのに、携帯で買えないと腹立ちますからね。
大石:コンサルのジョウコウトウという中国人が書いてましたけど、現金比率は、中国今5%ぐらいだと。あとは、アリペイだとかWeChatPayで払ってるんですよ。
東:僕も行ってから、現金で食事して払おうとしたら、レジの若いお姉ちゃんがとまどってて、決済できない。で、ベテランの店員さんが来て「現金の場合、こうするのよ、仕方ないでしょ、この人日本人だし」みたいな形でやって、そんなもんです。
森辺:お釣りジャリジャリするし、日本の場合は百円から小銭でお札は千円からじゃないですか。だから小銭が絶対増えるから、昔からなんでクレジットカードがもっと普及しないんだろうと思ってて、クレジットカードの普及率も悪くて、そのまま所謂携帯決済の普及も悪くなったっていう、そんな流れなんですよね。なので、デジタルマーケティング含めて、イーコマース周りの話を一回
大石:ええ、やらなきゃいけないですね。
森辺:確定したら、リスナーの皆さんにもご案内しますんで。どうも、ありがとうございます。
東:では、森辺さん、大石先生、ありがとうございました。
大石:はい、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。
<終了>