小林:皆さん、こんにちは。ナビゲーターの小林マアヤです。
森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。
小林:森辺さん。本日の内容なんですけども、前回に引き続き、フジサンケイビジネスアイ「グローバルの流儀」の対談シリーズの中で、マンダム様と今回対談していただいたことについてお話させていただければなと思うんですけども。掲載自体はまだなので、ちょっと詳しくはまだお話できないと思うんですけども、ご紹介いただける範囲で、お話した内容についてお伺いしていただければと思います。
森辺:はい、分かりました。多分、掲載はこの収録の放送が、きっと今リスナーの皆さんが聞いてるのが9月だと思います。なので、10月には掲載されてるのかな。もちろん新聞社の都合もあるんでね、どういうタイミングにはなるか分かんないですけど、詳しくは新聞読んでもらうということで、当日の対談の様子。前回もお話ししましたけど、取締役 専務執行役員 海外事業統括の小芝信一郎と対談をさせていただいて。マンダムっていう会社はギャツビーでも有名ですけど、インドネシアで非常に事業成功されてて。グローバル化に成功している企業の一つなんですよね。そんな中で僕の印象、大阪の本社にお邪魔をして対談をさせてもらったんですけど、ファースト・インプレッション、前回のこの番組でもお話ししましたけど、やっぱりマンダムっていう会社の、小芝さんの、情熱的で、ポジティブで、人当たりがよくてっていう、これって、僕、他のマンダムの元役員の方ともお会いしたことあるんだけど、何人かマンダムの方お会いしてるんだけど、皆そういう感じなんですよ。きっと、多分、トップがそうだから役員もそうで、その下もそうみたいなところの、その社風のすばらしさに、僕はまず目がいったというか。海外事業云々とかじゃなくてね。海外事業って、ネガティブな人は絶対できないから。だって、大変なことばっかだからね。いちいちネガティブネガティブになってたら無理なんで、ポジティブな人じゃないと難しいって意味でね。非常にポジティブな社風だなっていうのを感じたってのが一個。あと、これも何人もの方から聞いたんですけど、昔のマンダムさんって、20代ぐらいで海外にいきなり、入社していきなり2・3年で海外に一人で行かされて「会社作ってきて」みたいな。そういうことが結構頻繁にあったらしくて。この、取締役の小芝さんも「まさにそうだった」って仰ってて。それが、香港っつってたかな、なんかだったっていう。海外進出、早いんですよ。すごく前からやってて。この規模の会社で、1980年代とかだったっけ。196・7・80年代ぐらいには、海外出てるんですよね。60年代にもうインドネシアに出てるんで、すごい早いんですよ。この規模の消費財メーカーで、69年にインドネシアに出るって。今まさにブームなわけじゃない。当時、生産拠点だったとかなんとか拠点だったにしても、原材料の輸入拠点とか、現地生産拠点としたって、69年ってかなり早いんでね。そういう意味では、すごく、やっぱり早い。で、創業家が居る会社っていうのは、やっぱりいい意味でリーダーシップがすごく発揮されていて。海外展開って、やっぱり、サラリーマン会社じゃ難しいんですよね。いい意味でワンマン経営というか、オーナー社長、オーナー一族の会社じゃないと、グローバル化ってできなくて。即決即断を求められる中で、「本社に帰って検討してみます」とかって、そういうスピード感じゃないんで。もうどうやって張っていくかっていう中で、なかなか難しくて。面白いのが、ユニ・チャームっていう会社あるでしょ。あれも一族系でしょ。やっぱ早いんだよね、成功してるし。そういう一族じゃなくても、圧倒的な権力者が圧倒的なリーダーシップで推し進めないと、そんなのなんか、海外の市場って逆流の川に飛び込んで進んでいくみたいな話だから、相当な信念とパワーと「損してでもやれ」って覚悟が無いと、前に進まないじゃないですか。だから、そういう意味ではそういう会社なんですよね、マンダムさんていうのは。そんな風な感じをすごく受けた、というのが一つかな。あと、今はちょっとマインドセット的な話をしましたけど、そんな中でやっぱり社員の、早いって強いんですよ、海外ってね。先駆者メリットがやっぱりあるから、ノウハウが貯まっていくし。ちょっと失敗したから「もうやめて帰って来い」とか無いので、やり切れるっていう意味で。当時、チャネルの重要性にいち早く気付いて、マンダムはチャネルに注力をしていったっていうことは、非常に彼らが先行した、インドネシアでも成功した要因の一つだし、パートナーが良かったってのも、一つそうだったですよね。パートナーって、パートナーを選ぶ目、所謂選定をする目がすごく重要で、この目利きが良かったってのが一つだと思います、インドネシアね。その後、パートナーをいかに育成していくか、管理していくかっていうこともすごく重要で。パートナーって、海外重要じゃないですか。でも、パートナーを間違えると不幸になる。パートナーを管理・育成できなくても不幸になるので、パートナーってのは、選定をして、管理・育成をしていくっていう、この大きく分けで二つの機能がすごく重要なんだけど、マンダムさんにはそのノウハウやナレッジが、おそらく社内にあるんじゃないかなと。だから、インドネシアなんかはパートナーの選定にも成功したし、その後の管理・育成にも上手くいったっていうね。じゃあ、その選定や管理・育成、誰がやるの?っったら、人がやるわけじゃないですか。20代で海外にボーンて放り出されるような、そういう人たちがたくさんいる会社ですよ。そしたら「なんとなく、他の日系企業も選んでるからここがいい」とか「なんとなく、この人日本好きだからここがいい」みたいな選定方法しないので、おそらくしっかりした選定基準に基づいて選定をして、しっかりした管理・育成基準に基づいて管理・育成をしているんじゃないかな、と僕は想定をしているので、なかなか素晴らしい会社だなという印象を得ましたと。今、インドネシアとかでシェア5割。たしかね。5割越えてんだよね。
小林:はい、越えてます。
森辺:なのですごく、知らない方はそうなんだけど。で、2027年に100周年を迎えるんですよ。その時には、今海外比率は41%、全海外でね、なんだけど、「65まで向上させますよ」って言ってるんでね。非常に期待のできる、いい会社だったなっていう印象があって、いい対談をさせてもらって。原稿できたら、また小芝さんに見てもらってね。色々、またあらためてお話聞きたいななんて思ってるんですけど、僕も楽しい対談ですごくいい経験をさせてもらって。マンダム元々好きで、僕も中学校ぐらいかな、いつぐらいだろ?あれは木村拓哉、大学の時かな。キムタクが使ってるの見て。なんか使いたくなるじゃない。
小林:なりますね、あれは。
森辺:そういう年頃ってね。で、使って、コンビニに売ってるでしょ。だから、すごく馴染みのあるメーカーであったのは確かなんですけど、やっぱり、ああいう小芝さんみたいなお人柄の人と会って、ますます社長とか会長ってどんな人なんだろう?って会ってみたくなったし、逆に、自分の会社もね、僕もひとつの言動で会社のイメージ決まっちゃうなと思って、本当に怒るのやめようと思って、いつもニコニコしてようと思ったしね、あらためて思ったし、皆にも、うちの社員にも「気を付けろ。お前らの言動が、うちの会社の品位を決める」つって。帰りの新幹線で、小林さんにそんなこと言ってたでしょ。だから、そんな風に思ったし、ますますマンダムのファンになったっていうね。非常にいい会社だった。なんで、是非、連載をね。リスナーの皆さんも楽しみにしてもらえればと思います。
小林:はい、ありがとうございます。では、お時間もやってまいりましたので、本日はここまでにいたします。リスナーの皆さん、ありがとうございました。
森辺:はい、ありがとうございました。
<終了>