小林:皆さん、こんにちは。ナビゲーターの小林マアヤです。
森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。
小林:森辺さん。本日のPodcastの内容なんですけども、先月11月21日水曜日に、フジサンケイビジネスアイ、こちらの紙面に「特別対談シリーズ グローバルの流儀」ということで、こちらの企画を簡単にご説明させていただくと、森辺さんがインタビュアーになって、様々な企業のグローバル戦略についてお話を伺うという企画なんですけども、今回16回目を迎えまして。その16回目のお相手が、マンダム取締役の専務執行役員、小芝信一郎様。この方にインタビューをしたんですけども、タイトルがですね、「海外売上比率40%を超えるマンダムのアジア戦略」っていうことで、大きく掲載されたんですけれども。こちらのインタビューについて、振り返ってみていただいてもよろしいでしょうか。
森辺:今回の話ね。そうですね、非常に楽しいインタビューでした。楽しいインタビューってのは、こんなこと言うと「楽しくないインタビューもあるのか」って思われちゃうかもしれないんだけど、どのインタビューも非常に学びが多くて楽しいんですけど。マンダムの取締役の小芝さん、すごい素敵な方で、ニコニコニコニコしてるんですよ。人って、目瞑ってその人のことを思い出した時に、笑顔が出てくる人としかめっ面が出てくる人と、色々いるじゃないですか。でも、小芝さんて、多分周りにいる親しい人は、皆小芝さんを思い浮かべると笑顔が出てくるような、そんな人なんだろうなっていう、本当にそういうお人柄の取締役の方で。すごく楽しいひとときを過ごしましたっていうのが一つ、第一印象、強烈に残っていて。それが、小芝さんのお人柄っていうのもあるんでしょうけども、多分、マンダムって会社の社風がそうなんだと思うんですよ。小芝さん、多分、マンダムの取締役 専務執行役員で、これ、取締役の序列2位かなんかだと思うんですよね。その彼がそんな感じのことって、多分、社員にもずっと浸透してるんだと思うんだけども、他の担当の、広報の担当の方とか秘書の担当の方とかとお会いしても、同じような雰囲気だったでしょ。だから、社風って重要だなと思って。社風って、もう経営者そのものだと思ってるから、うちもなんか気をつけなきゃなと思って。うちの社風が悪いっていうことは、これ社長が悪いってことだから。なんか僕もニコニコニコニコしたいんだけど、毎日色々腹立たしいことがあってね。今日も朝からイライラしてたんだけども、そんなことを思わせるような…なに笑ってるの。
小林:いえ。
森辺:人だったな、ってのが小芝さん。対談の内容は、この新聞は21日なんで、もう既によめないと思うんですけど、全面で載せてくれてね。サンケイさんも、本当にいい人たちですよね。ありがたいね、こんな企画をやらせてもらって。で、ネットで多分上がってると思うんで。
小林:そうですね。
森辺:森辺一樹、スペース、マンダムとかって打てば、多分ネットで出てくると思うんで。ネットは、新聞よりもっと長く記事も出て写真もいっぱい載ってるんで、読みやすいと思うんですよ。色々書いてあるんですけど、前半、マンダムの国内の話をさせてもらって、「顧客第一主義」というような話が、まあメーカーではよくよく聞かれる話があるわけなんですよ。お客様にどうやって利益を還元するか、CMひとつとってもお客様に利益を還元するっていう、商品を購入する時に支払ってくれたお金がCMに使われるわけなんで、いかに消費者に還元できるかっていう、消費者に還元、生活者に還元するっていう思いが根本にある、ってことを小芝さんが仰っられてて。まあ、こういうこと言うとあれかもしれないけど、穿った見方をすると、まあ、消費財メーカーが「消費者が大切」って言うのなんて、当たり前じゃないですか。
小林:そうですね。
森辺:「顧客第一主義」なんて、多分、企業みんな言うんですよね。だから、それに対して、あまり、僕はピンとこない。当たり前だからね。なんだけど、この会社の「顧客第一主義」っていうか、顧客への還元したいという思いが根本にあるっていうことは「あ、本当なんだ」っていうことをものすごく実感したのが、後半の海外の話なんだけどね。言うたら、インドネシアで海外売上比率が40%越えてて。インドネシアで大変高い実績を残してるわけなんだけどもね。結局、海外のマンダムの戦略の根本にあるのが、もう消費者なんですよ。要は、現地の中間層が何を求めてるかっていうことをベースに、商品開発を一からやるわけですよね。多くの日本の会社は、「顧客が大切だ。顧客第一主義」と言いつつも、海外に行くと、日本の消費者が好んだ商品を海外へ持ってって、「それ、アジアの皆さん、これ欲しいでしょ」っていうビジネスをしてきてるんで。そしたら、アジアの人たちに「いらないよ」って言われて、売れないっていう状態。でも、マンダムは、「顧客第一主義」って彼らが言ってることが「あ、本当だ」と思ったのが、これ、海外の戦略を見た時にね。日本で何が売れてるとか、日本で何が売れたかとかっていうのは関係無いんですと。海外に出たら、その海外の中間層が何を求めてるんだと。いくらなら賄えるんだと。どういうところが彼らにとって買いやすい売り場なんだと。どうしたら彼らは選んでくれるんだ、っていうことを考えられたマーケティングミックスが出来上がっててね。もう、4Pが完全に消費者目線になってるんですよ。顧客第一主義とかって言いながら、アジアに出ると4Pが全然顧客第一主義じゃない会社なんてごまんとあるっていうか、ほとんどの日本の企業そうなんですよ、消費財メーカー。なんだけど、マンダムは4Pが本当に消費者目線。アジアの中間層が求める商品を、アジアの中間層が賄える価格帯に設定して、アジアの中間層が買いやすい売り場に並べて、アジアの中間層が選びたくなる仕掛けをしっかりするっていうね。このことを聞いた時に、インタビューの前段で仰ってた、小芝さんがね、「うちは消費者に還元したいという思いが、本当に根本にあるんだ」という言葉が、ああ本当なんだと。すごい重みになって、僕にズシーッと、こう、入ってきた。っていうのが、振り返りっていって、一番印象に残ってることなんですよね。だからそういう意味では、マンダムは、本当に顧客第一主義が戦略にしっかり表れてるいい会社だなと思います。という振り返りなんですけど、いいですか。
小林:はい、ありがとうございます。今回、マンダムさんに取材をして、あらためて紙面に掲載されたということで振り返っていただいたんですけれども。また他の、グローバルの流儀はずっと続いて行きますので、今後も皆様に期待していただきたいと思います。
森辺:はい、よろしくお願いします。
小林:よろしくお願いいたします。じゃあ、本日のPodcastはここまでにいたします。リスナーの皆さん、ありがとうございました。
森辺:はい、ありがとうございました。
<終了>