小林:皆さん、こんにちは。ナビゲーターの小林真彩です。
森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。
小林:森辺さん、本日のPodcastの内容なんですけども、前回に引き続き、サムスンがグローバル人材の育成が素晴らしいということで、グローバル人材の定義付けが明確である。その一方で、日本企業はグローバル人材の育成がまだまだできていないという現状があるという、昨年12月のダイヤモンドオンラインの記事なんですけども、その続きについてちょっとお話いただけますでしょうか?
森辺:前回、何をお話したっけ、サムスンは別にグローバルな会社だけど、それは会社としてグローバルに展開していて、グローバル戦略がうまくて、マーケティング戦略がうまくて、企業の経営の中心にマーケティングがしっかり置かれているというのがサムスンだと思っていて。確かにサムスンはグローバル企業であると。そこには多くのグローバルな戦略ファームが関わっているというのはたぶん1つあると思うんだよね、サムスンがこれだけグローバルに成功している要因としては。ただ、サムスンの人材がみんなグローバルかと言うと、決してそうではなくて、みんな、思いきりスーパーど韓国人ですというのが僕の意見なのね。だって、僕の友達は、みんなサムスンの、中高のアメリカンスクール時代の友達は確かにグローバルだよね。中高でアメリカンスクールに行っていて、大学卒業してからMBAをアメリカに取りに行って、サムスンに就職している。ただ、彼らの芯はスーパー韓国人だから、もう、「I am Korean.」というのをものすごいむき出しの人たちばっかりだからね。なので、韓国人なんですよ。グローバル人材じゃないんです。ただ、英語も話すし、世界のどの国に行っても切った張ったができる人たちであるというのはそうであって。どっちかと言うと、日本の昔の商社の人たちみたいなんだよ。なんか、伊藤忠とか三井物産とか商事とか、そういうようなイメージ。だから、僕は別にサムスンの人材がグローバル人材だとかということよりも、彼らの言うグローバル人材の定義というのが、地域地域の専門家をめちゃめちゃつくるぞと言って、10年も20年も前からそれをやり続けてきて、その成果が今、出ているから、グローカル人材がすごく育っていて、それが総じてグローバルになっていると、そんな話をしたんだよね。
小林:そうです。
森辺:確かね。日本は20年間、じゃあ、何やってきたの?というと、結局、日本の言っている日本企業の言うグローバル人材って何なんですかと。英語がしゃべれる人ですか、海外で留学した経験がある人ですか、それとも、何だろう、海外勤務したことある人ですか、何なんでしょう、という話だと思うんだよね。だから、なんかそこで負けたよね。たぶん、グローバル人材の定義が、この記事もそうだと思うんだけど、明確になってないから負けたんだという話をしているわけでしょ。グローバル人材の定義を、地域の専門家を育成していくということにすれば、タイの専門家、インドネシアの専門家、アフリカの専門家、そういうのがダーッと育っていくわけだけど、日本企業って、ね。
小林:ふわふわしている。
森辺:ふわーっとしているから、なかなかグローバル人材がとか、グローバル化がという、そういうことなんだと思うんだけど、そんな話をしたんだよね。今回はその続きとして、何? 日本企業が。
小林:一体、グローバル人材、定義化も明確ではないですし、海外進出ですとか、グローバル化に向けて、一体日本企業というのは何をしていたのかというとこなんですけど。
森辺:難しい課題だよね。僕にとって、そのグローバル人材って一体どういう人がグローバル人材なのかなと思って。だって、そんなの、アジア、欧米ってあると、それだけでも3地域あるわけじゃん? オセアニアもあれば、中東もあるし、インド、ヨーロッパ、アメリカ、南米、全部違う国じゃない? そんなのオールマイティに分かっている人なんかいないから、そういうことがグローバル人材では、僕は、ないと思っていて。企業が必要なグローバル人材というものが一体何なのかを、やっぱり僕は、日本企業は明確にするべきだと思うんだよね。別に、サムスンのその地域の専門家をつくっていくんだと、それがグローバル人材なんだと、合わさってね。100人の100地域の専門家が合わさってグローバルって言っているわけだ、彼らはさ。それをもう10年20年投資し続けてきたから、そういう人材がいっぱいいるわけですよ。本当に商社だと思っていて、三井物産の中にもう中東ビジネス20年みたいな、伊藤忠の中にももう南米のビジネス20年とか、そんな人たちがざらにいるわけですね。そういうのがサムスンにはいっぱいいるというだけの話でね。それがいいと思えば、たぶんそういうことをやってグローバル人材だというふうになるし、やっぱりそこの定義はサムスンはしっかりできていたよね。日本企業はこれからグローバル人材と言うんだけど、どういうことを定義にすべきかという、そういう話だよね。そういう話をしたらいいんだね、次ね。ちょっとなんか同じ話しちゃったけど、でもね、答えはダイバーシティだと思いますよ。次、ちょっとそれ話しましょう。日本企業がどういうふうなグローバル人材を定義付けすればいいのか、そこからじゃないですかね。
小林:森辺さん、ありがとうございます。お時間やってまいりましたので、本日はここまでにいたします。次回にまた続きまして、今回のお話をさせていただきたいと思います。皆さま、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。