小林:皆さん、こんにちは。ナビゲーターの小林真彩です。
森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。
小林:森辺さん、本日のPodcastなのですが、フジサンケイビジネスアイ特別対談シリーズ「グローバルの流儀」ということで、先日、株式会社龍角散の代表取締役社長 藤井隆太氏と対談させていただきましたが、ちょっとその対談を振り返ってみまして、いかがでしたでしょうか?
森辺:藤井さん、面白いね。
小林:面白かったです。
森辺:藤井さんは、一言で言うと何だろうな、天才だよね!
小林:天才ですね!
森辺:うん。強烈な社長さん。僕も最初お会いしたとき、すごいびっくりして。とある会合に呼ばれて、いろんな経営者がいて、そこで意見をするという、グローバルのとあることに対して意見をするというので呼ばれたんですよ。その会合というか、何だろうな、委員会みたいなところにね。そこに呼ばれたら、ものすごくいろんな会社の社長さんたちがいっぱいいて、そこで僕は意見を言うという立場だったんだけども、そのときに初めてお会いしたのかな。
小林:そうですね。
森辺:結構、僕の言っている、僕は招かれてね、そこで、いわゆる「専門家の意見を聞きましょう」ということで招かれて行って、そこで意見をしているんだけども、それに対してね、「いや、私はこう思う」みたいなことをバーンと言うような社長で、ちょっとびっくりした。
小林:そうですね。切り込んでいましたね。
森辺:うん。切り込んできましたね。日本人ってそう思っていても切り込んでこないので、「おー、すごい社長だな」と。面白いなと思ったというのが最初の印象で。僕、龍角散ののど飴、もうタバコをやめてから600何十日経っているから、もう今はほとんどなめてないんだけども、昔、タバコを吸っていたときにのどが痛くてね、痛いのに龍角散のあめなめてタバコ吸ってたときがあって。
小林:えー。(笑)
森辺:龍角散ののど飴ってほんと効くのよ。海外のアジアとか行くと、のどが痛いって、人間誰でものど痛くなるじゃない?
小林:はい。
森辺:けど、のどが痛くなると、HALLSみたいな、どっちかと言うと、のど飴というよりかはキャンディーでしょうみたいな、あんまり効能が、いまいち効かないようなのど飴。HALLSさん、すみません。
小林:(笑)
森辺:か、ちょっとFRISK的なもの。FRISKも別に、のど飴じゃないじゃない?
小林:そうですね。
森辺:か、ドラッグストアとかに行くと、ものすごく味のまずい、いわゆるのど飴みたいなのもあるんだけど、どれだけなめても、舌が赤くなるだけで全然効かないんだよ、海外ののど飴。
小林:そうですね。
森辺:それでものどが痛かったら、何かと言ったら今度、劇薬みたいなのどのシロップを飲むみたいな。もう、どっちかしかなくて極端なんだよね。
小林:そうですね。
森辺:龍角散みたいなナチュラルハーブのこのあめ、これ、世界中で売れるでしょうと思って。もうね、すごい前に、10年以上前に僕は予測していたの。この番組でも言ったことあるんだよね。「龍角散の社長に会いたい」と呼びかけたことがあって。そしたら、何のご縁か会えて。チロルチョコも「世界で売れる」って呼びかけて、そしたら会えて。そんなので会ったんだけど、龍角散の。やっぱり海外でもすごくて、今。
小林:そうですね。
森辺:非常に有意義なお話を聞いたんだけども。なんか話それちゃったけど、それが初めてで、藤井さんと会ったのはね。あと、藤井さんってフルートやっていて。
小林:そうですよね。
森辺:音楽家なんだよね。もともと音大出ていて、それで、小林製薬とか、あと、どこだっけ?
小林:三菱。
森辺:三菱…。
小林:化学?
森辺:三菱化学? ちょっとそこ、間違えたらヤバいよ。
小林:うん。
森辺:番組終わるまでに調べておいてね。
小林:はい。
森辺:にいらっしゃっていて、音楽家でフルートをやっていて、そのコンサートにお招きいただいて、1回行ったんですよ。
小林:そうですね。
森辺:あー、あんなに、イメージ的にフルート吹くようなイメージじゃないんだけど、すごく、たぶん繊細な方なんだと思うんだよね、内面はね。そんな方で、ますます、このギャップにやられて興味を抱いていったということで、インタビューをお願いして、という経緯だったんですよ。まだ、これ掲載になるの、今年中に掲載になるのかな?
小林:そうですね。
森辺:ね、一応、予定ですということで。いろんな話聞いたんだけど、音楽家であるということと、あと、もともと、これ2代目になるんでしたっけ? 2代目じゃないわ。
小林:7…?
森辺:7代…、8代目だ。
小林:8代目ですね。
森辺:8代目で、ずっと龍角散、藤井家と龍角散の歩みということでずっとやってきていて。もともと龍角散って商売を目的で始めたんじゃなくて、のどの痛みを何とか解消してやろうというので、薬として始まったみたいな、そんな背景があって。まあまあ、自分のお父さんが7代目でやっていたんだけども。昔の粉の、のどに粉をパーンと垂らして、おじいちゃんとかやっていたでしょう? 龍角散。ごほんと言えば龍角散みたいな。
小林:うんうん。
森辺:どんどん衰退していて、「こんな会社継ぐか!」って、最初はもともと、思っていたらしいんだよね、藤井社長も。それで、小林製薬でのどぬーるスプレー、あれ、開発携わったの、藤井社長だってね。
小林:おっしゃっていましたね。
森辺:おっしゃっていて。で、三菱化学?
小林:三菱化成でした。
森辺:三菱化成? 全然違う会社じゃねえか。すみません。三菱化成にいて、そんな背景があって。
小林:経て、龍角散に入社されたと。
森辺:龍角散には戻るつもりはなかったと。ただ、お父さんが体を壊されて、戻ってきてほしいということで、戻ったって言ったね。
小林:そうですね。
森辺:そしたら、そのときに40億の負債があったんだって。
小林:そうですね。
森辺:もう、これヤバいと。倒産秒読みだというところから、組織改革をやって、今の龍角散になったという、そんなストーリーなんだけど、めちゃめちゃ面白くて。40億の負債を抱えている会社ってどういう状態か知っていますか?と。もう、組織が腐っていると、人が腐っていると。すべてが駄目みたいな。そんな中で、腐っているところを変えるって、腐っている人たちは、自分が腐っているとは思っていないから、抵抗してくるわけじゃないですか。それを変えるってどうやるんですか?みたいな、そんなお話を聞いて、「変えるつもりなんかそもそもないみたいな。バッサリ切るみたいな。とりあえず、言うことやること強烈すぎちゃって。
小林:そうですね。
森辺:けど、結局、それで結果がどんどん、どんどん、出ていってね、それで今の龍角散があって、そんな話をしたと。
小林:そうですね。
森辺:あと、グローバル展開についても、もちろん話を聞いていて、インバウンド、アウトバウンドの現状なんかの話をしているんだけど、まあ、龍角散すごいんですよ。インバウンドもそうだし、海外も今、積極的に出ていて。それが、たまたまの偶然じゃないんだ。インバウンドであれだけ火がついているのも偶然じゃなくて、マーケティング戦略としてやっていますよという話を聞いてびっくりしたんだよね。
小林:そうですね。
森辺:たまたま当たったんでしょうと思っていたら、実は、その裏に藤井社長の綿密なグローバル戦略があったという話を伺って。あと、オーケストラ、音楽と経営みたいなところの関係性ってどうなの?というお話とか。あと、オーナー企業とグローバル化についてもいろいろお話を伺ったんだよね。非常にお話好きの方で、当初予定していた時間よりもたくさんお話いただいて、すごく面白い対談になったと思うので。また、12月、今年中にはたぶん、新聞、並びにWebに掲載されると思うので、また改めてご案内させていただきますけども。まあ、面白い社長でした。
小林:いやー、強烈でしたね。
森辺:強烈でしたね。いい意味での強烈ということで。で、天才であると。
小林:天才でしたね!
森辺:ということで、いやいや、あれだけのことを本当に自分で有言実行で、敵も多いと思うんだよね、おれ、あの社長ね。
小林:そうですね。(笑)
森辺:こんなことを言っているのを聞かれても、「別にそうだから!」という、そういうタイプじゃない? もう隠し事ない、裏も表もないんだと。「こうだからこう」という社長なので、たぶん、敵もすごく多いんだろうけども、でも、それでも打ち勝って前に行くという、あのバイタリティー、あれ、すごいよね。言いたいことだけ言うけど、嫌われたくないとか、そういうのじゃないもんね。
小林:日本人っぽくないですね。
森辺:ないもんね。もうもう、自分はこうだと。気に食わんやつは気に食わん。気に食うやつは気に食うという、敵には絶対回したくないタイプだね。
小林:(笑)そうですね。
森辺:なので、龍角散、まだまだ伸びると思いましたね。
小林:そうですね。
森辺:海外売上が、比率が上がってきたら、たぶん、まだまだ成長する会社じゃないかなと思った。そんな対談でした。
小林:そうですね。じゃあ、フジサンケイビジネスアイの記事及びWebも、皆さん、期待していてください。本日のPodcastはここまでにいたします。リスナーの皆さま、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。