小林:皆さん、こんにちは。ナビゲーターの小林真彩です。
森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。
小林:森辺さん、先日、「米倉誠一郎教授と行くビジネス視察ツアー」ということで、ガーナとトルコに9日間行かれていたと思うんですけども、今日はそのお話を伺いたいと思うんですけども。
森辺:お願いします。
小林:お願いいたします。まず、1つ目なんですけども、そもそもこのビジネスツアーと、アフリカのビジネスツアーと弊社、うちの関わり合いってどんなものなのか、ちょっとお伺いしたいんですけど。
森辺:なんでうちがツアーやっているのかということだよね?
小林:そうです。(笑)
森辺:結論から言うと、うちは企画協力をさせてもらっています。このツアー自体が、米倉誠一郎と行くアフリカビジネス視察ツアーシリーズなんだけど、今回9回目だったんですよ。来年10回目なんですけどね。うちが企画協力をさせていただくようになったのが、私、今回7回目だったのかな。なので、3回目とかそれぐらいから企画協力をさせていただくようになって。主催がHISで。もともと、米倉先生が南アフリカのプレトリア大学というところの日本研究センターのセンター長か何かをやられていたのかな。そんな関係もあって、アフリカに行くようになって。そしたら、アフリカって日本から遠くて遠い国だと言って、全然、日本企業や日本人が行っていなくて。アフリカってどこへ行っても、東洋人を見ると、アフリカ人に「ニーハオ」って言われるんですよ。それぐらい中国人がすごくて、日本人が全然出ていなかったので、これはいかんと、日本人を1人でも多く連れていこうといって始まった、そんなツアーだったのね。結構、先生、ああいう、いい人というか、あんまりお金の勘定、得意じゃない先生なので。得意じゃないと言ったら失礼だな。私利私欲のない先生なので、手弁当でやっていたんですよ。「先生、そりゃ駄目だよ」というので、企画協力をさせてもらったというのが、もともとの経緯で。米倉先生、いい先生だし、好きなのでお手伝いさせてもらったというのが、もともとの経緯です。
小林:なるほど。だから、以前、参加者の皆さまに米倉先生からご挨拶があったと思うんですけど、「日本企業の海外支援、コンサルにも行って、屈指の実績を持つスパイダー・イニシアティブ代表 森辺一樹氏のサポートをいただき、その内容は極めて多様性に富みながら、しっかりと充実したものになりました」とご紹介いただいたんですね。
森辺:いいね。そんなのを書いてあるんだ。
小林:はい。
森辺:そうだよ。すごいんだ、おれは、アフリカでも。(笑)
小林:(笑)アフリカでも、コネがあるんですね。
森辺:うん。すごいのが、そう…、はい。
小林:(笑)なるほど。よく分かりました。
森辺:すみません。しょうもない話を。
小林:実際に行かれてみて、どうでしたか?
森辺:いろんなところへ行くんだけど、7割ぐらいがビジネスなんですよね。8割ぐらいかな。2~3割ぐらいが遊びという感じで。今回は、イスタンブールとカッパドキアとアクラ、ガーナのアクラって首都なんだけども行ってきて、メインはアクラなんだけどもね。日本からだと、イスタンブールで経由するので、トランジットで結構、時間が10何時間空くので、イスタンブール観光をちょっと入れて、帰りにまたイスタンブールを経由するので、どうせならカッパドキアへ寄って帰ろうかというツアーを組んだんだよね。去年はドバイ経由でケニアに行ったんだけども、今年はガーナでしたということで行ってきたわけなんですけど。一番あれだったのが、ソーシャルビジネスって、今、非常に世界的に注目を集めていて、サスティナビリティとかにもすごく近しいものなんだけども。社会的課題をどう解決していくかという、ビジネスで。今までって社会的な課題って、寄付をするとか、支援するとか、そういうことで解決をしていったと思うんだけども。そうじゃなくて、社会的課題をビジネスとしてどう解決していこうかみたいな動きが、非常に世界的に盛んになっていて。一番勇名な例で言うと、ノーベル平和賞を獲った、今、日本に来日してきていますけども、バングラディシュの有名な学者、先生ね、マイクロファイナンスを発案した先生なんだけど、ユヌス先生という。ユヌス先生が、マイクロファイナンスというのは、いわゆる小口のファイナンス、借金。例えば、借金と言うと、100万、200万借りるとか、分かんないけど、1,000万、1億借りるとか、そういう話じゃない?
小林:はい。
森辺:そうじゃなくて、バングラディシュの農家の人って、1,000円、2,000円を借りたいわけですよ。そういうお金に対して金利が何十%とかってついて、もう火の車になっちゃうんだよね。ちゃんと教育を受けていないから、自分たちがいくらの金利で借りたらどうやって返せるとか、返せないとかっていうことがあまり分かっていない中、悪徳業者にいっぱいお金を借りている。で、借金まみれになって首くくるみたいな、そういう状況も多かったりとか。あと、お金を借りれないから、ビジネスがなかなかできないとか。だって、銀行口座を持てないんだもんね。それを今、銀行口座がなくても、携帯の番号があればお金を借りれたりとか、そういう小さなファイナンスをして。それで、例えば、種を買って、それを植えて、農作物をつくって、それを回収して売ってみたいな。その1つのビジネスサイクルを彼らにつくってあげて、お金も貸してあげる。そうすると、彼らは、その借りたお金で種を買って、野菜を育てて、野菜を売って、またそのお金で種を買ってという、ビジネスが回っていくわけじゃない?そういうのをソーシャルビジネスと言うんだけども。そういう動きが世界中であって、そういう現場を見に行ってきたわけよ、アフリカでね。クラウディという、ドウヤさんという、元ゴールドマンサックスの人なんだけど、慶応のアメフトって言ったかな、ゴールドマンサックスで、その後、ゴールドマンサックスを辞めて、そういうソーシャルビジネスをやっているんですよ。何をやっているかと言ったら、アフリカの女性を使って、アフリカの柄のバッグとかをクラウディというブランドで売っていて、そこで収益も稼ぎ出しながら、アフリカに学校とかをつくったりしているんだよね。そういう話を聞きに行って。衝撃的だったよね。ゴールドマンサックスって金融至上主義の総本山みたいなところで働いていた人が、いきなりガーナで真逆のソーシャルビジネスというわけだから。何があったんだろうと思って。非常にいい方で、素敵な笑顔をするいい方でしたけど。そんな人のお話を聞いていったりとか。それが一番衝撃的だったかな。
小林:なるほど。
森辺:そう。あとは、アフリカと言えば、もともと奴隷制度の歴史があるので。
小林:そうですね。
森辺:そういった歴史的なケープコスト城とか、世界遺産になっているんだけど、エルミナ城とかっていう、15世紀とかにポルトガル人によって建てられた、そういうあれがあるんですよ。ケープコスト城は17世紀なんだけど、そういう建造物を見にいって、奴隷がここでどういうふうに売買されて、どういうふうに船で西側の大陸に連れていかれたかみたいな、そんなのも見たりとかして。でも、そんな歴史的な話もいいんだけども、僕は、そのソーシャルビジネスが非常に印象的でしたね。
小林:なるほど。じゃあ、もう、アフリカの今を生で感じられたということですか?
森辺:そうね。ガーナも、アフリカも…。僕、ガーナ初めて行ったんだけど、ガーナ人の友達がいて、「ガーナ行ってよ、行ってよ」とずっと言われていたんだけど、初めて行ったんだけど、やっぱり全然違うよね。ナイジェリアとガーナって真逆だよね。それを改めて感じて。分かんないでしょう、ナイジェリア人とガーナ人の違いとかっていってね。
小林:分からないです。(笑)
森辺:でも、全然違っていて。全然違うんだよね。いろいろ、だいぶ僕も分かってきたんだけど、見た目でも、ガーナ人とナイジェリア人と南アフリカの人は違うなとか。韓国人と日本人と中国人の見分けが、アフリカ人はつかないからね。だから、みんな「ニーハオ」になっちゃうんだけど、そういうこととかね。でも、あと、面白かったのは、帰りにカッパドキアに寄って、これは絶対行ったほうがいいなと思って、リスナーの皆さんにも言っておこうと思ったんだけど。カッパドキア、本当きれい。たぶん、「カッパドキア 気球」とかって打ったらいっぱい出てくると思うんだけど、150個の気球を一気に朝飛ばすんですよ。
小林:へえー!
森辺:自分がその1つに乗っているんだけど。気球ってものすごい面白いのね。僕、南アフリカでも気球に乗って、サファリの上から動物を見るっていうのに参加したんだけど、気球って無音なんだよね。グオーって火を焚いているときは音するんだけど、基本、あれはずっと焚いているわけじゃないので、ちょっと高度を上げるときに焚いて、下げるときには止めるという話で。空中って無音で、海底のような感じで、すごい、もう感動的。
小林:へえー!
森辺:できれば、奥さんとか、恋人とか、子どもに見せるとか、野郎同士で行ってもあんまり楽しくないかもしれないので、そういうところなんだけど、非常によかった!
小林:いやー、いいですね。
森辺:行ったほうがいいですね。という感じなんだけど、あんまりツアーの話していない?何がよかったとかね。もう時間も時間なんだろうけど、けどね、このツアー自体、たぶん来年最後になると思うんですよね。
小林:そうなんですね。
森辺:うん。米倉先生も、もうおじいちゃんだし、「来年、最後にすっかー」とかって言っていて。来年、たぶん南アフリカで最終フィナーレを飾るみたいな感じで、たぶんものすごい人数で行くと思うんだけど。やっぱり、今回も僕も思ったんだけど、米倉誠一郎のこのアフリカビジネスツアーの最大の醍醐味って、気付きなんですよ。
小林:気付き?
森辺:うん。参加者って、企業の経営者もいれば、ベンチャー企業の経営者もいるし、今回もいろんな有名な企業の経営者がたくさん参加したんだけど。一方で、大企業の会社員もいれば、中小企業のオーナー社長もいるし、中小企業の社員もいるし、いろいろミックスなんですけどね。やっぱり、非日常がそこにあるわけじゃないですか。しかも、結構な規模のベンチャー企業の社長と、例えば、若手とか、あと、かなり年いった中小企業の社長と、大企業のビジネスマンとか。そういう相性が非常に新鮮で、普段接しない人と接するみたいな。そんな中で新たな気付きをいっぱい得るわけなんだけども、今回、僕もいろいろと気付いて、今後の自分の人生とかビジネスに変えていこうかなとは思っているんだけど。ここで、何に気付いたのか、言う必要もないとは思うんだけど、そんなツアーだったので。もったいないんだけど、来年最後にして。米倉先生は、「楠木先生か、青島先生に引き継いで終わろうかな」とかって、ボソッと言っていたけどね、どうなるか分からないけどね。
小林:なるほど。
森辺:そう。そんな感じのツアーでしたね。
小林:じゃあ、日本では味わえないような体験ですとか、ビジネスというか、笑い、遊びありのビジネスツアーだったということですね。
森辺:そうね。なかなか行かないでしょう。好きな人と、決まった人と決まったところにしか行かないじゃない?それはそれで全然いいんだけど、全く知らない人と行くってね。
小林:新鮮ですね。(笑)
森辺:また、それはそれでいろんな刺激があって。それが全然遠いような、気の合わない人たちだったらあれだけど、ある程度、ビジョンとかが、ビジョンというのかな、米倉誠一郎というところで、そこに何かしらの興味があるような人たちが集まって行く、意識がそれなりにある一定のところにある人たちで行くというのは非常によかったですよね。というツアーでした!
小林:ありがとうございます。
森辺:すごい長くなっちゃったね。
小林:(笑)
森辺:あと、最後に1個だけ案内をしたいんだけども、遂に、スパイダー・チャンネルが本格始動しましてYouTube番組。小林さん、何か案内あるんだっけ?
小林:そうですね。広報担当として、ご案内させていただきます。
森辺:お願いします。
小林:弊社のYouTube上でアップされております、スパイダー・チャンネルですね。こちら、120回まででちょっと止まっていたんですけども、121回からリニューアルというか、しまして、引き続き、更新してまいりますので、皆さま、ぜひチャンネル登録をよろしくお願いいたします。
森辺:もう、本当お願いします!
小林:(笑)
森辺:再生回数、最低3桁!チャンネル登録者数、来年度中に3,000!これを目指しているので、ぜひチャンネル登録をして、朝、ジムへ行っているときとか、通勤、通学…はしてないか、通勤のときとか、お風呂に入っているときにぜひ見ていただければ。いろんなことをしゃべっていますので、皆さんのお役に立てると思います。
小林:ぜひよろしくお願いいたします。
森辺:よろしくお願いします。
小林:本日のPodcastはここまでにいたします。リスナーの皆さま、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。