東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、前回、弊社のというか、スパイダーの組織体型がどうなっていて、海外は直接リモート、もともとリモートだったので、さしたる支障なく、ちょっと徐々に、スピード感がちょっと落ちたかなというぐらいだと思うんですけど。一方で、お客さんの海外事業って、東京は東京で当然リモートになっている企業さんのほうが多いと思うんですけども、止まっているわけではないと思うんですけども、どんな感じになっているのかなというのは気になっているリスナーさんもいらっしゃると思うので、当然言える範囲は限られていると思いますけど、どんな感じなのかというのは、森辺さんの所感を含めて教えていただければと思います。
森辺:弊社のクライアントはご存じの方が多いと思いますけども、ほぼ100%製造業ですと。B2CとB2Bと両方いる中で、B2Cの、よくこの番組でもお話をするんですけど、消費財のメーカーさんなんかは、国内のスーパー需要がガーッと来ているようなので、特需が出たり、余計忙しくなったりというところも一部あったみたいですけども、海外に関しては、それは国内関係ないので、どちらかと言うと、海外のメンバーは、逆に言うと、今まで、海外って今までやってきているその仕事をただこなしていく日々というのが、やっぱり忙しさに追われて、そういう状態の方が非常に多かったんだけども、ここに来て、ちょっと一旦少し深く椅子に座ってちょっと戦略的なことをしっかりもう1回練り直そうみたいな、そういう時間をちゃんと取れる機会になったみたいで、結構4Pをもう1回考え直してみましたとか、戦略練り直しているんだけどテレカンお願いできませんかとか、そういう話が非常に多くて、このテレビ会議も慣れちゃったらこんなもんじゃないですか。
東:そうですね。
森辺:われわれも海外のメンバーとは常にそれを使ってきたから、別にそんなに、何だろう…。
東:違和感ない感じですね。
森辺:違和感はないでしょう?
東:はい。
森辺:だから、そういうのが多くて、逆に忙しくなったんじゃないかなという気がしていて。僕、すごくよかったなと思うのは、海外の輸出、止まっているわけじゃない?各社さんは。
東:はい。
森辺:なんだけど、別にじたばたしているところってそんなになくて、どちらかと言うと、もう1回アフターコロナのニューノーマルな世界に対してどういう戦略を打っていきますか?今までの戦略の延長線上っでいいんですか?そうじゃないんですか?ということを、もう各社すぐにでも考えろという指示が上から出ていて、その打ち合わせを積極的にやっているという印象ですかね。
東:なるほど。そうすると、戦略の見直しと言ったらいいのか、再度見直しているということが結構多いということで。
森辺:多いですね。まず数字見てもね、これ5月で終わるのか、6月で終わるのか、7月で終わるのかって、どの時期に線を引くかによって今期の売上が変わってくるじゃないですか。
東:そうですね。
森辺:そうすると、それをどうしていきますか?ということもそうだし、今動いているチャネル構築のプロジェクト、そういったものもどうしていきますか?という、いわゆるコロナによって受ける影響で今までやってきたことのスケジュールをどう調整していくかという話もそうだし、アフターコロナのニューノーマルに対する対応をどうしていくかみたいな。2種類ですかね。後者のほうはなかなか答えがすぐに見つかる話じゃないのでね、どちらかと言うと前者の話が8割というところだと思いますけどもね。
東:感覚的には、海外を今後、企業さんとしてどういうスタンスで考えているかというのはどういう感じなんですかね?
森辺:どちらかと言うと、今まで以上やらないと駄目なんだよねという印象のほうが強くて、サプライチェーンの見直しとか、そういうことも含めてで、これって今回世界でダーッと同時に出たじゃないですか。
東:そうですね。
森辺:なんだけど、国によって濃淡が当然出始めてきているでしょう?
東:うんうん。
森辺:なので、中国が一番最初に始まって、一番最初に回復してみたいな。そうすると、国によってこのロックダウンとそうじゃないのが時差が出てくるわけだから。
東:そうですね。
森辺:これが一極集中だと当然きつい話になってくるし、やっぱりバランスを、サプライチェーンも含めて、販売チャネルも含めて、各国でバランスを取っていくということをたぶん強く意識しているという、そんな印象はあるのかなという気がしますよね。たぶん、それって国内もそうだと思うんですよね。
東:そうですよね。
森辺:だから、よりバランスを取る体制になってくるんじゃないかなという気がしますけどね。
東:なるほど。じゃ、どっかに集中するというよりは、世界的に見てどういうサプライチェーンをもう1回再構築するべきかみたいなところも含めての議論がやっぱりあるということですね。
森辺:あるという。どっちかと言うと、調達側の、原材料側の影響が多いみたいで。
東:そうですね。
森辺:アメリカから引っ張ってきたものが出なくなったときに、今度南米からとか、ヨーロッパからとか、分かんないけど、そういうのがたぶんあるんだね、各社さんね。われわれちょっと、原材料の調達側ってそんなに絡みがないけども。なんだけど、今までここの調達できていたもの、原材料が調達できないとかね、そういうこともあっての話なんだと思うんですけどね。だから、よりバランスを取っていくということになってくるのと。これで海外をやらないという考えには至っていないというか、そうなる必然性、必要性が普通に考えてたぶんないですもんね。だから、よりグローバル、ボーダレスにはなっていくんじゃないかなとは思いますけどね。
東:分かりました。じゃあ、森辺さん、今日はここまでにしたいと思います。また次回よろしくお願いします。
森辺:よろしくお願いします。ありがとうございました。