東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、いよいよ年も明けて。まず、リスナーさんに。
森辺:リスナーの皆さま、明けましておめでとうございます。
東:おめでとうございます。
森辺:本年もどうぞよろしくお願いいたします。
東:どうですかね、新年早々。
森辺:いやー、新年早々、引き続きコロナということで世の中暗い感じかもしれませんが、わが社は今年はさらなる成長の年と位置付けて頑張っていきたいと思いますので、やる気に満ち溢れた新年を迎えております。
東:(笑)分かりました。まだまだ正月明け早々だと思うんですけども、皆さんもこれは家で聞いていたりすると思うんですけど。
森辺:まだ休みだね、みんなね。
東:そうですね。なので、のんびり聞いている方もいらっしゃれば、もう仕事だという方もいらっしゃると思うんですが。森辺さんは今年の目標というか、こうしたいみたいなのは、何かあれば?
森辺:会社の?
東:会社のでもいいし、個人的なあれでもいいですし。
森辺:取りあえず、出した本の売上が気になりますよね。これがどう売れていくかということが非常に気になるのと、あと、うちの中で、やっぱり、ずっと力を入れていてなかなか成果の出ているOCIというサービス、このサービスに少し会社としては全力投球をしていくという、この2点で頭がいっぱいですかね。
東:(笑)分かりました。個人的には何か?
森辺:個人的には…。いや、ないですね。僕が年末につくって、東さんにもシェアをした僕の妄想。
東:はいはい。(笑)
森辺:60歳までの事業計画、これの達成に向けて、もうそれで頭がいっぱいです。
東:分かりました。
森辺:もう、60歳までに、55歳までに、50歳までにという、こうなっていたいというのを実現するには、このスパイダーがそうなっていないといけませんから、それで頭がいっぱいです。
東:森辺さんは年初に何か計画とか、そういったものを立てたりする、会社は当然立てるんでしょうけど、個人的には何か立てたりするほうですか?それともあんまり?
森辺:いやー、昔は、「今年こそ、たばこやめるぞ」とか。
東:(笑)
森辺:今年は何とかだぞとかって言っていましたけど、ぶっちゃけ三日坊主じゃないですか。
東:はいはい。
森辺:20代30代のときって自分を無敵だと思っているでしょう?
東:うーん。
森辺:だから、そんな計画とかっていうか、自分はもう特別な存在で無敵だから、そんなことしなくていいみたいな話で、毎年ね。10代はほんとクズのような正月、年始を迎えてたよね。
東:(笑)
森辺:基本的に眠かったからね、僕ね10代のときね。
東:何がですか?
森辺:眠かったから。
東:眠かった。(笑)
森辺:死ぬほど寝てたので、1日16時間ぐらい寝てたから。そんな10代でしょう。20代、30代では無敵だと思ってるから。
東:(笑)
森辺:そんな計画なんか立てませんよね。
東:はいはい。
森辺:それで後悔の40代が始まり、この辺から結構真剣に計画を逆算するようになりましたね。
東:結構リスナーの方で20~30代の方も多いと思うんですけど、今だから言えるアドバイスというか。
森辺:いやー、僕もね、これ20~30、10代、20代のときにさんざんいろんな人に言われたんだけどね、いろんな人に言われたって聞きゃあしないんだから。
東:(笑)
森辺:だから、僕がここで言ったって、20代の。
東:聞かないかもしれないですけど。
森辺:20代の人は聞かないと思うんですけどね。でもね、僕、すごい重要だと思うのは、もうね、逆算なんですよ。逆算思考。事業計画とかって積み上げじゃないですか?
東:はい。
森辺:基本的に去年いくらやったから今年いくらやろうとか、今年いくらやったから来年いくらやろうみたいな。でも、そうじゃなくて、自分の人生というか、自分の中で何が、唯一1つ有限なものって、期限がね、賞味期限があるものって命なんですよね。そのいつ自分が死ぬんだというところをベースにもう逆算すること。俺、これ10代のときにできていたら本当によかったなと思うんだけども、最近ね、逆算にはまっているんですよ。
東:はいはい。
森辺:僕、なんで逆算にはまったかと言ったら、これ、もうすぐ2年なんだけども、子どもができてね、子どもがちょうど今年の3月で2歳なんですよ。僕が今46歳なので、僕が65のときに二十歳とか、そういう感じだよな。
東:そうですね。
森辺:うん。そうなる。
東:22とかですね。
森辺:22とかになるんですよね。そうすると、どこまで働かなきゃいけないかなとか、俺、40代で母ちゃんに死なれても悲しいのに、30代で…、まあ、父ちゃん死んでも悲しくないかもしれないけど、母ちゃんに死なれたら悲しいのかもしれないけども。そういうふうに考えると、長生きしようとか、あと、いつまで働こうとか、あと、ある程度、もう働かなくていいお金ができたら、家族のために時間もお金も使おうとか、そういうことを考えるようになったんですよね。そこから逆算をしようと思って、その逆算って僕の人生とスパイダーとか、東さんの人生ってすごく近しいところで動いているじゃないですか。
東:はい。
森辺:そのコアみたいなところにスパイダーがあって、この会社の成長が、言ったら僕の生活や、東さんの生活や、いろんな社員の生活、いろんな人の生活を支えているから、逆算を一緒にやっちゃえと思って、逆算してみたの。そうすると、結構、時間がないことに気付いて、いやー、逆算って重要だなと思って。逆算できると、自分が無敵だとか、あまり意味不明なことは言わなくなるので。
東:(笑)
森辺:絶対やったほうがいい。60歳のときに、例えば、会社勤めをしているんだったら50歳のときに自分の貯金っていくらにするの?みたいな。60歳のときに、じゃあ、いくらに?となっていると、今の会社に勤めていたら、50歳60歳で自分の平均年収なんか分かっているわけじゃないですか。
東:そうですね。
森辺:そうすると、50歳まで今の会社に勤めたら自分はいくらお金が貯まるのか、生活費とかも全部入れてね、大きいイベントね、結婚、車欲しい、家の購入費とか修繕費とかずっと入れていくと、自分ってこれだけしかお金貯まらないんだと分かるわけですよ。そうすると、転職しようとか、何かしようとか、という話になるんだけども。経営者だったら、もちろん会社が利益がいっぱい出れば、自分の年収なんてね、1億円もらおうが、2億円もらおうが、好きにしたらいいわけだから、そうやって逆算をする、したんですよね。
東:はい。
森辺:40代になってからなんですけど、絶対やったほうがいいと思います。
東:具体的に何か、どこから、20~30代の人って、何となく逆算の意味は分かるけども、どうやっていいか分かんないみたいなこともあると思うんですけど、アドバイスを簡単に。
森辺:超簡単ですよ。60歳とか65歳で自分が、言ったら、60歳からね、自分のお父さんを見てもらったら分かると思うんですけど、60歳まで年収2,000万円とか3,000万円もらっていたお父さんがね、いきなり61歳から、定年してからね、第二定年の次の就職先65歳までいくわけじゃない? いきなり、年収1,000万円とかになるわけですよ。半分とかね。半分以下になったりする人もいて。僕、親父のそれを見ていたときに、えっ、昨日までの親父の価値と、明日からの親父の価値ってこんなに違うのかと思ってびっくりしたんだけども。日本の組織ではそうなるわけですよ。
東:はいはい。
森辺:そんなの、おそらく10年後とか20年後、変わっていないでしょうから、60というところを1つの節目にして、60までにいくら稼げるのかということを考えると、自分が何ができるか、どこに行けるか、どれだけ自由を持てるかって、これ全部お金じゃないですか。
東:はい。
森辺:簡単に買えるのってね。だから、そうすると、お金がいくら貯まっていると、自分の自由はどれだけあるとか、自分がやりたことはどれだけできるとか、自分の何とかがどうだというのがあるわけだから、それを逆算しちゃうと、俺が今20代だとするじゃないですか、25歳とか30歳だとするじゃない? あと30年でしょう。あれ、30年このまま行っちゃ駄目だよなのか、このままちゃんと着実に行こうなのか、いろんなものが見えてくるわけなので、それを計算したらいいんじゃないの? 特に会社に勤めていたら出るよね。
東:そうですね。
森辺:30歳の平均年収、31歳、32歳。だいたいもう30歳になったら、同期を見渡したら自分がどれぐらいのポジションにいるか、だいたい分かるじゃん。
東:そうですね。
森辺:それで自分が無敵と思っていたら無敵なんでしょうし。分かんないと言ったらちょっと問題あるから。トップじゃないけど上位グループにいるのかなとか、第2グループにいるのかなぐらいは分かると思うからね、そこから見ていくとか、ということをやるという、これで人生だいぶ変わると思いますよ、僕。
東:分かりました。では、ちょっと。
森辺:これで本書こうかな!
東:(笑)
森辺:逆算思考、もう出てるかな。
東:(笑)出てると思います。
森辺:でも、これね、なんでそうなったかと言ったら、あれなんだよね。ソフトバンクの孫さん、あの人の話を聞くことがあって。話を聞いているときに、この人って全部逆算して細かく詰めていくんだと思って。こういう話をしていたんだよね。ビジョンがすごい重要だと。ビジョンがないと企業はどうにもならないと。経営者はビジョンだ、「ほら」を吹けと。「ほら」というのは英語でビジョンと言うんだと言うんですね。ビジョンがある会社はそこに理念が生まれると言うんですよ。理念のある会社はそこにミッションが生まれて、戦略が生まれて、戦術が生まれて、どんどん、どんどん、細分化して細かくしていくという。全部、逆算だみたいなことをお話されていて。これ、自分の人生に置き換えてもそうかもしれないと、そう思ったのがそうだったんですよね。
東:分かりました。森辺さん、今日は結構長くなってしまったので、ここまでにしたいと…。
森辺:年始早々すみません。意味の、わけの分からないことを口走りまして。
東:(笑)いえいえ。
森辺:決して酔っぱらってはおりませんので。
東:(笑)はい。では、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。