東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、今日は雑談というか、森辺さんが不思議に思っていることが何個かあるということで、ちょっとそれをお聞かせいただきながら。
森辺:そうですね。日々いろんなことを考えていて、ふと、うーん…と思うことがよくありまして。
東:はい。
森辺:ところで、ちょっと話変わるけど、うるさいね、外の工事が。
東:そうですね。
森辺:ここは25階なんですけど、目の前でコーンズさんが、フェラーリのディーラーさんが新しい
ビルを建てていて、ちょっとがちゃがちゃ工事の音が、もしかしたらリスナーの皆さんに聞こえているかもしれませんが。すみません。よろしくお願いします。
今日の題材なんですけど、いや、日本のグローバル化とか、日本企業のグローバル展開みたいなところに合わせて、日々の生活の中でドメスティックな部分とグローバルな部分といろいろ感じることがあって、特に意識をしながらいるんだけど、何て言うのかな、外国人、外国人というか、特にアメリカ人、アメリカ人の素振りと日本人の素振りというのかな、なんか違うなと改めて思ってしまってね。僕、エレベーターに乗って会社を下りていたんですよ。そしたら、エレベーターに同乗者がいて、僕がドアを開けて、その人は降りていったのね。そういうケースが1日に何回もあるじゃないですか、エレベーターを乗り降りすると。そうすると、搭乗していた人がアメリカ人のケースもあれば、ここはほら白人というか、アメリカ人もいっぱい住んでいるでしょう。日本人もあればというので、いろんなケースがあって。アメリカ人だと、ドアを開けると「ありがとう」と言ってゆったりと出ていくんですよ、堂々と、と言うか。インドの方もいて、インドの人も堂々と出ていくんですね。でも、日本人はちょっと米つきバッタ的な仕草をしながら頭を下げてペコペコ出ていくんですよ。ちょっと腰をかがめながら忍び足みたいな、なんか分かる?
東:はいはい。
森辺:何と言ったらいいのかな。「あ、すみません」みたいな。これ、なんか、外人にそれをやられると気持ち悪いじゃない?外人というのは、白人とかインド人に忍び足で米つきバッタみたいにやられると気持ち悪いし。けど、日本人がそれをやらなかったら、なんか違和感もあるというか。人によってはなんか…。
東:偉そうにみたいな感じになるんですかね。(笑)
森辺:やれよみたいな。
東:はい。(笑)
森辺:そう。偉そうに取られるんだよね。これって僕たち日本人の頭なのか、心の奥底に潜んでいるグローバル化を阻害する要因だなというふうにすごい思うんだよね。日本人だったら、こういうふうにしてドアを開けたら出ていかないといけないというか、そういうエクスペクテーションしているわけで、期待をしているんだよね、そういうふうに出ていってほしいというね。でも、一方でアメリカ人だったらそうしなくても許せるみたいな。会議中にアメリカ人がガム噛んでコーラ飲んでいても許せるけど、日本人がそれをやったら「おまえクビだぞ」みたいなね。
東:(笑)
森辺:そういうのにも近いのかもしれないんだけど、エレベーターに乗っていてそんなことを思って。こういうとこだなと、僕の中に眠る、僕は思い切り日本人だから僕の中に眠るこういうところ、たぶん他の人はもっと強いんだと思うんだよね。それが海外に出ていったときに、相手が外人になると急に弱くなっちゃうというか、そこが甘くなってしまって、日本人だと締めちゃうみたいな。これ、中国人どうかなとか、韓国人どうかなと思ったときに、韓国人も思い切りたぶんそんな感じなんだよ、僕、友達みんなそうなんだけど。中国人もややそういう傾向はあるのかなという気がしていて。だから、日本人だけという話じゃないんだけど。何だろうな…というね。(笑)
東:(笑)
森辺:この、何て言うのかな。分かる?言いたいこと。
東:何となく分かりますけど。(笑)
森辺:ドアを開けてもらったときに、別に米つきバッタのように忍び足で、「あ、すみません」みたいな感じで出ていかなくても、堂々と「ありがとうございます」と言って出ていったらいいじゃない?出ていくほうも。
東:はい。
森辺:ドア開けたほうも、忍び足で米つきバッタのようにペコペコしながら出ていかなきゃムカつくと思わなくていいじゃない?というね。
東:(笑)
森辺:なんか思ったんだよね。こういうことが、結構、僕はグローバル・マーケティングをするうえで大いに関係してくると思って。だって、根底の部分だから。
東:そうですね。
森辺:この根底が変わらないと、なかなか難しいというか。日本人のいいところでもあるんだけど。いいとこなのかな、忍び足で米つきバッタのように出ていくという。結構、挨拶するときも、礼に始まり礼に終わるだからあれなんだけど、やたらさ、やってるじゃん。外国に行くとき、僕ちょっと恥ずかしくて。海外で日本の企業を訪問して、そこで、「はい。はい。はい!」みたいな。
東:(笑)
森辺:結構、それ見て馬鹿にされるからさ、外国の人にね。だから、なんか…。カッコイイのかな。
東:(笑)捉え方次第ですよね、それって。
森辺:うん、なんかね。でも、国際標準はそうじゃないからね。韓国人と日本人ぐらいだからさ、世界中行って、スーツ着て、ネクタイ締めて、「はい。はい。はい!」と言ってやっているのは。だから…、いいのかな。どうなんだろうな。
東:(笑)
森辺:分からないんだけど、そんなことを思ったんですよ。以上です。
東:(笑)分かりました。ちょっとよく分からないかもしれないですけど、次回にちょっと謎を解明したいと思いますので。では、今日はここまでにしたいと思います。森辺さん、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。