東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:では、森辺さん、結構以前にベトナムとかインドネシアのTTのデジタル化みたいな話があったと思うんですけども、ちょっとその進捗も含めて少しお話できればなと思うんですが。
森辺:あの放送の回、すごい反響高くてね、なんか皆さんの興味のネタだったみたいですよね。なので、またちょっとやりましょうかね。
東:はい。
森辺:デジタル化、伝統小売のデジタル化だよね?
東:そうですね。ちょっと概要だけ、前回どんな話だったかというのを。
森辺:前回、ベトナムとかインドネシアで、ちょっと前から、コロナの少し前から伝統小売のデジタル化みたいな、デジタリゼーションみたいなね、そういう動きがあったんですよ。例えば、決済が電子化されるとか、あと、受発注がすべてスマホでできるとか、そういう動きがあったんですよね。ただ、まだまだマイナーな話で主ではなかったんですけど。このコロナでそれが一気に加速したという、そういうことが起きていて。今、ビングループがやっているいわゆるサービスでね、7万店舗ぐらいの伝統小売がもうすでに完了しているんですよ。ベトナムの伝統小売の数は50万店ぐらいなので、約1/6が完了しましたみたいなね。あと、サッポマーケット(01:43)っていうところは5万5,000店舗ぐらいと言ったかな。GTリンク(01:47)という、また別のシステムがあるんだけど、それは8万店舗ぐらいが導入をしていて、結構1/6ぐらいが各社、主要3プレイヤーが獲得してきているということなんですよね。小売店のオーナーにいろいろ話を聞いてみると、かなり満足度が高くて、この伝統小売のデジタル化の波どうなんだろうな、みたいなね。これっていっときのブームでガーッときて、でも、駄目になるのかな、みたいなふうな想定と、うまく浸透していくのか、みたいな話で言うと、どうやらうまく浸透していきそうだという状況に今なっていて。なぜならば、伝統小売のおばちゃんおじちゃん、オーナーさんたちが非常に満足をしていると。
東:具体的にどんな点が、どういう仕組みで、どんな点が満足されているのかと言うと。
森辺:言ったらね、仕入れが安くなるということと、仕入れが楽になるという、この2つのポイントがオーナーさんにとってはやっぱり大きくて。3つ目が、いわゆる売れ筋が何なのかとかって、今まで人づたいでしか分からなかった情報が瞬時に分かるみたいな。これ1つ1つ見ていくとね、オーナーさんって、今までいわゆる地域一番店みたいなところから仕入れたりとか、問屋さんから仕入れたりとか、そんなことをしていたんですよね。それなりに大きな伝統小売だと、配達してくれるところもあったけども、基本的には買いにいくみたいなね、仕入れにいくみたいな、そんな状態だったと。それが現金決済でやるわけだよね。それが電子化されるとどういうことになるかと言うと、基本、自分が使っているスマホにアプリを入れて、そのアプリで注文できるんだよね。決済も電子決済できるので、言ったら、問屋さんにとってもいいよね。今までって、ほら、問屋がさ、ポテトチップス10袋売って、はい、0がやたら多いベトナムの通貨ドン。
東:はいはい。
森辺:あれ集めてさ、お釣りがないからキャンディでお釣りみたいなことをやりながらね、なんかこう、集めてくるわけじゃない?現金を。
東:はいはい。
森辺:もう、そんなの大変なわけですよ、問屋さんにとってみたらね。それがデジタル決済になるという、電子決済になるというだけで相当なメリットということだよね。小売店のほうにもメリットがあって、1つは、まだね、いわゆる支払いを末末にしてくれるとか、そういうのはなくて、やっぱり、デビット式で、言ったら、決済したらすぐパッと引かれちゃうんだけど。けど、「電子決済するんだったら安いよ。要は、10円で仕入れてたものが9円だよ」とか、「9.5円だよ」みたいな、そういう話になるので、そういう金額的なメリットが大きいみたいで、全般的に小売店のオーナーがすごい満足しているんですよ。
東:なるほど。
森辺:なので、そういう意味では、流れとしては、これはもういきそうな感じ。
東:うんうん。
森辺:時間ですよね。
東:分かりました。では、ちょっと今日はここまでにして、また次回、引き続き、よろしくお願いします。
森辺:よろしくお願いします。