森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。
最近、実はサラダにはまっていて、家でも外でもサラダをすごくよく食べるようにしているんですけど。昼にね、コンビニでサラダのコーナーがものすごく充実していて。僕、セブンイレブンが好きで、セブンイレブンによく行くんですけど、サラダのコーナーがあまりにも充実していて、いろんなサラダを試していたんですけど、こんなにうまいサラダがコンビニで食えるなんて日本ぐらいだなと思って。そんなことを言ったら、その他の弁当とかもそうだと思うんですけどもね、レジ前に売っているようなものとかも。でも、それってどちらかと言うと日本食に近しいものなので、味覚がやっぱり日本人だからうまいと感じるという、そういう傾向があるなというところを差っ引いたとしても、サラダって日本のものでもないし、欧米でも食べるわけだし、中国人でもサラダは最近、昔ほどじゃないけど最近食べてるしね、みんな食べると思うんですよね。
そのサラダが非常においしくて、僕ね、最近好きで食べているのは、ほうれん草のサラダ。ドレッシングがめちゃめちゃうまいんですよね。何なんだろうな、あれ、味の素いっぱい入ってるのかな。ドレッシングがめちゃめちゃうまくて、ベーコンとほうれん草のシャキシャキサラダと言ったかな。あと、やみつきチョレギサラダとかっていうのもめちゃめちゃおいしくて。僕、3日分とか買って食べてたりするんですけど。
何を言いたいかって言うと、日本のこういう、「コンビニでこんなにおいしいサラダを出す」とか、「缶コーヒーなのに、こんなクオリティのものをつくれる」とか、「たかがカップラーメンなのに、なんでこんなにおいしいの?」みたいな、「冷凍食品なのに、なんだろう、このおいしさ」みたいな。こういう技術がなかなか世界に出たときに、評価にたどり着きにくいというところが本当に悔しいなと。これからの日本企業の大きな課題だなと思っていて。冷凍食品はね、冷凍食品を食べる比率というのは、国が近代化すればするほど、それはどの国でも上がっていくので、ヨーロッパの国で、イギリスなんかも冷凍食品の比率がめちゃくちゃ高いとかっていうデータもありますしね。アジアとか新興国でも、近代化に応じて首都圏の冷凍食品の比率というのは上がっていくので、日本食とか日本人に合った味覚からしっかりと離れて、現地の食事、現地の味覚、もしくはインターナショナルな冷凍食品という部分であればね、きっと可能性はあると思うんですけど。
問題はこのね、コンビニのサラダがめちゃめちゃおいしいと。サラダがコンビニでおいしいって、おいしくある必要がどこまであるのかというところが、すごくこれもったいないところで。缶コーヒーもね、缶コーヒーこれだけおいしいと。インスタントラーメンがこれだけおいしい。いや、おいしくか、おいしくないかで言ったら、おいしいほうが絶対いいんだけど。別にインスタントラーメンでこれだけおいしい必要はない、缶コーヒーでこれだけおいしい必要はない、サラダでこれだけおいしい必要はないというのが世界の捉え方で。なぜならば、「そんなにおいしいサラダを食べたいんだったらレストランに行けばいいじゃん」と、「そんなにおいしいコーヒー飲みたいんだったらカフェに行けばいいじゃん」と、そういう解釈になるわけなんですよね。「そんなにおいしいラーメン食べたいんだったらラーメン屋さんに並べばいいじゃん」と。なんだけども、日本人にとっては、「コンビニでこれだけのものが食べれる」と。「缶コーヒーのくせにこんなにおいしい」と。もしくは「インスタントラーメンなのに」と。僕、インスタントラーメンも缶コーヒーもそんなに滅多に食べませんけど、飲みませんけど。でも、この理解がなかなか海外だとされないし、特に新興国なんかへ行ったら、「別にそんなコンビニのサラダ、おいしいにも限界があるじゃん。だって、工場でつくっているサラダだから」と。「缶コーヒーだっておいしいにも限界があるでしょ。だって、缶コーヒーだもん、所詮」みたいなね。だから、ここがやっぱり理解されないですよね。アイスもそうですよね。僕、日本のアイス、こんなにおいしいの、びっくり。雪見だいふくとか食べたら本当においしいなと思うんだけど、でも、「所詮はコンビニアイスじゃない」みたいなね、そういう解釈をされてしまうので。何て言うのかな。これをどうやって…、アイスはまだいいですよね。ネスレ、リーバが市場をつくっているしね、そういう小売で売られるような一般消費者向けのアイスをつくっているので、まだまだ可能性があると思いますけど。こういう日本独特のね、ガラパゴスしてしまったサラダ、コンビニでこれだけサラダがおいしくある必要性があるのは日本だけで、その他の国ではそうはなっていないと。いや、でも、果たして本当にそうなのかなというところを紐解いていけるとね、日本の良さって、ガラパゴスって言われているものが、もっと開花するというね、そういう可能性を感じるんですよね。
このままじゃね、いわゆる日本企業は失敗する、陥りやすいパターンになっちゃうんですよね。まったく世界では通用しないと、日本で良かったものがと。日本の良いは必ずしも世界の良いじゃないということになっちゃうんですけど。でも、ここに何か1つの何かを加える、もしくは何かを変えることでね、まさにそれがイノベーションだと思うんだけど、イノベーションを起こせれば、コンビニのサラダが世界中で評価されたり、缶コーヒーが世界中で評価されたり、そんなこともあるんじゃないかなというふうなことを考えながら、このセブンイレブンのチョレギサラダを食べているんですけどね。なかなか良いアイデアが思いつかないので、皆さんにそんな話をしてみました。ぜひ皆さんもね、コンビニのチョレギサラダ、食べてみてください。なんかね、海苔がついているんですけどね、海苔もね、1つ1つ袋に入ってて、ドレッシングもおいしいんですけど、その海苔をかけたら、なんでこんなごま油風味、めちゃめちゃそそられるんだろうというぐらいね、とてつもない技術があのチョレギサラダにはあるんだと思うんですよね。だから、これが評価されないっていうのは本当にもったいないなと思っていて、頭を悩めているところでした。
今日はこれぐらいにしたいと思います。皆さん、また次回お会いいたしましょう。