東:こんにちは、ナビゲーターの東忠男です。
森辺:こんにちは、森辺一樹です。
東:森辺さん、実は我々今日本にはいないのですけど。
森辺:そうです。初の。
東:海外。
森辺:海外収録。
東:今まで来ていたのですけど、やらなかったですものね。
森辺:そうです。出張中に、なかなか2人で出張するということもそんなにないし、今回たまたま初の海外収録ですけど。
東:今どこにいらっしゃるのでしょう。
森辺:フィリピンのマニラにおります。
東:今回はフィリピンのマニラからお届けしたいと思うのですけど、フィリピンは最近日本でも注目されていると思うのですけど、ASEANの中でも意外と数年前までは影が薄かったイメージが、みなさんもあるだろうし我々もあると思うのですけど、結構ここに来て注目されている理由とか、ASEANの中でどういった位置付けなのかというのをまずみなさんにご紹介いただくと分かりやすいのかなと。
森辺:フィリピンというと、まずはセブ島なんかのリゾートというのがまずイメージとしてあるし。
東:最近だと英語の学校とか。
森辺:そうです。あとはEラーニングの拠点になっていたりとかしますけど、もともとフィリピンというとアジアの中だと少し怖いイメージがあって。
東:そうですね。少し治安が悪いとか。
森辺:日本でもフィリピンに行く人は空港なんかでも比較的年齢の上の方が多かったりしますから、中々あれだったのですけど。最近だとセブなんかのコールセンターとかITのオフショアなんかで結構セブが注目されているし、マーケットとしても非常に昨今成長が著しくて、ちょうど前回もご紹介したかもしれないですけど、2050年ベースのGDPの伸びが非常に高い。たとえば、これは国外で稼ぐ人たちも当然いるので、純粋に判断は難しいかもしれないですけど、1人当たりのGDPを2050年ベースで見たときに1万ドルを超えてくるようなところって、もちろん日本は既に超えているので、4万5,000が6万3,000になるみたいな。シンガポールも日本を1人当たりで見たら抜いていますけど、8万4,000とかそれぐらいになると言われていて、あと中国は1万7,000くらいになって。当然人口が多いので割っていくとそれぐらいの数字になってしまうのですけど、マレーシアなんかはシンガポールの経済の成長のあおりを思い切り受けて3万近くまで2050年にいくと言われていて、いわゆる東南アジアの主要国の中で、残っているところであと1万超えてくるところはタイとフィリピンぐらいしかないのです。
東:最近ASEANの中でもVIPみたいな言い方をされると思うのですけど、たしかベトナム、インドネシア、フィリピンだったと思うのですけど、3カ国がフォーカスして取り上げられている理由というのは、森辺さんなりにはどうお考えですか?
森辺:日本企業の進出も非常に多いです。まずインドネシアとベトナムに関しては生産拠点としての進出が非常に多い地域です。一方で、タイなんかもそうかもしれないですけど、フィリピンは少し僕のイメージで言うと、生産拠点とかというよりかはマーケットとしての期待値のほうが高いイメージがあるのです。でもASEANは、僕ASEAN6とかと呼んでいるのですけど、シンガポール、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア。ここぐらいしか消費市場としてはターゲットにならないし、シンガポールは人口があまりにも少ないし特殊なエリアなのでのかしたとしても、やはりインドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシアというのは注目が高いし、中でも僕はフィリピンとインドネシア、タイには特に注目をしていたりはします。
東:フィリピンに実際に来たことがない方もいらっしゃると思うのですけど、どんな感じなのか。地形から人口から簡単な概要を紹介してもらえると分かりやすいと思うのですが。
森辺:まず島国なわけです。ものすごい数の島国から構成されていて、いろいろな島があるのですけど、また名前も読みにくいのです、非常に、名前が。日本人には覚えにくい名前だと思うので、大きくわけて多分首都がマニラだって、メトロマニラが首都ですよということはみんな分かっていると思うので、1番多分覚えやすいのが島を3つに分類するというのが一般的な捉え方で。1番上をルソンという地域です。1番上の島です。大きい。
東:ルソン島と。
森辺:そうです。真ん中のど真ん中にセブがあるのです。そこを両サイド何個かの島があるのですけど、この真ん中のエリアをビサヤスと言うのです。その1番下をミンダナオ島という言い方をするのですけど、この3つのエリアで分けると覚えやすいかもしれないです。
東:もう1回いいですかね?
森辺:ルソンとビサヤスとミンダナオ。
東:マニラはどこに?
森辺:マニラは1番上のルソンにあると。こういう風に考えるとフィリピンの地形を捉えやすいというか、覚えやすいというか。首都がマニラだと分かっていてもそのマニラがいったいこのフィリピンの島のどこにあるのと指させと言われても、パッと指をさせるのは多分しょっちゅう行っていないと中々指させないと思うので。中国でも北京を指させと言ってさせない人は結構いますから。何回か出張行っているのに。だから、そんな風に考えてもらうと多分1番分かりやすいのではないかなと思います。
東:今現状の人口はだいたいどれくらい?
森辺:1万人に迫るぐらいなので。
東:1億かな?
森辺:ごめんなさい。1億に迫るぐらいの勢いで、9,500万人弱ぐらいです。今年間に大体200万人ぐらい赤ちゃんが産まれているのです。日本で100万人ぐらいなので。
東:倍ぐらい。
森辺:倍ぐらい産まれているのです。ちなみに中国が1,600万人とかなのです。だから200万人が産まれる国というのは非常に人口の増加率が多いわけではないですか。2050年には1.5億人ぐらいになるという風に言われている。そんな構成です。
東:結構みなさんフィリピンイコール治安が悪いみたいなイメージを描く方が多いと思うのですけど、来てみた感覚は。何回も来られていると思うのですけど、どうですか?
森辺:僕はもっと治安の悪い国もあるから、ブラジルとか多分東さんなんかこの間行っていましたけど、南アフリカとかあの辺のほうがぶっちゃけると思い切り治安が悪いではないですか。夜ホテルから出るなんて中々1人でプラプラ歩くというのは難しい地域だと思いますけど、僕はそんなに匂いが、身の危険を感じる匂いはそんなにしなくて、今ハイアットに泊まっていますけどマニラでいうとマカティというところが1番日本人とか外国人がいて、一番綺麗なオフィスのディストリクトなのだけど、このハイアットはそこから少し6kmぐらい離れたところにあるのですけど、危ないという風に言われていますけど別に普通に歩いていますから。
東:そうですね。近くにマクドナルドもあるし、セブンイレブンもあるしスターバックスもあるし。そういう意味では。
森辺:そうですね。そんなにブラジルや南アフリカほど危険なイメージは全くないですけど、当然。
東:行ってはいけないところが。
森辺:ありますし、あと海外に慣れている、慣れていないもあると思うし、日本人は見たらすぐ日本人と後ろ姿で分かってしまいますから。私なんかこっちに来てから何回現地語で話しかけられたか分からないぐらい。何ならお客さん先行ってドライバー扱いされました。ふざけているのかお前はという話しをしましたけど、そんな感じなので特に僕は襲われるということはないと思いますけど。
東:街並を見ているとホテルもそうですけど、結構スターバックスがいっぱいあるし、マクドナルドもあるし、意外と欧米系の企業が小売だけども多いなというイメージがあるのですけど。
森辺:多いです。やはりハイアットの近くにものすごく広大な土地にアメリカの大使館があるのですけど、やはりアメリカの影響が非常に、この近年の近代の歴史の中では大きくて、元々英語を話す地域ですし、売っているもの。アメリカナイズにされているものもあるし、アジアの一面も当然持っているし。元々植民地です。スペインだったかな。300年ぐらい続いているはずなので、少し他の東南アジアでは見られないような青と黄色みたいな。
東:原色系がすごく強いですよね。
森辺:そうです。壁をそういう風に塗ってみたりとか、家を塗ってみたりとか。少し目を細めるとアジアではないようなイメージも感じますけど。
東:結構コンビニが、セブンイレブンが多いのはもちろんなのですけど、他の国だと、タイとかファミリーマートとか中国行ってもファミリーマートとローソンとか結構日本の大手が頑張っているのですけど、ここだとミニストップが結構ありますよね。
森辺:すごいですよね。今何百店舗あったんだっけ?
東:500店舗。
森辺:500店舗ぐらいありますよね。
東:私もミニストップに行ってソフトクリームを同じようにあったので食べてみたのですけど、チーズケーキ味みたいな。美味しかったです。
森辺:ローカルの人にミニストップはどこの会社か知っている?と言ったら、フィリピンだと言って。そういう認識を持っているぐらい現地に浸透しています。こっちの財閥系のグループと合弁で出ていますものね、ミニストップは。ファミリーマートも多いですね。頑張っていますね。セブンイレブンも街のいたるところに。我々いわゆる低所得者が住むようなエリアに行ったではないですか。そこにもセブンイレブンがありましたものね、中心街にはね。
東:ちょっと簡単な説明だけで終わってしまうのですけど、今回はここまでにして次回引き続きフィリピン編をお届けしたいと思いますので、森辺さんよろしくお願いします。
森辺:よろしくお願いします。
東:ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。