森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。
それで、電気自動車をもう1台買うということで行きましたと。BYDに行って、乗ってきたんですよ。そしたらね、全然近未来的で、OTTOっていう機種だったかな、BYDのSUV…。ごめんなさい。OTTOじゃないや、ATTO 3というのかな、これ。もう値段が気に入ってしまって。440万円なんですよね。オプション付けても、高級スポーツカーとかね、オプションで1,000万とかいってしまうんですけど、そういう世界じゃなくて、オプションが10万とか20万とか、そういう世界で。オプション付けてもたぶん470万とか、そんな感じだったんですよね。さらに面白かったのが、国と東京都の助成金が出るので、130万ぐらい助成されるんですよね。120~130万ぐらい、お金が戻ってくるんですよ。だから、実質370万ぐらいで買えてしまうという、そんな車で。それで、新車でですよ。それで、非常にいいと。どうせ軽井沢で、うわーっと汚い感じでね、冬場なんか雪と泥とべちょべちょだし、夏場も湿気がすごいしね、とにかく車は汚れるんですよ。いろんなの積んだりしてね、あんまり汚さないでとか言うのもかっこ悪いじゃないですか。だから、これはBYDいいなと思って、買おうと思ったんですけど。まあまあ、本当に買いかけたんだけどもね、最終的には妻の首が縦に振られなくて、ちょっとたぶん買わないと思うんですけど…。
まあまあ、内装、とにかくものすごく完璧で、後ろにね、「BUILD YOUR DREAMS」って書いてあるんですよね。なぜそんなことが書いてあるんだろうって、それだけちょっと不思議で。あと、中が、コンセプトがジムとミュージックだと言うんですよね。ジムっていうのはスポーツというか、運動するジムね。ダッシュボードとかの筋が筋肉をもとにデザインしたみたいなね。椅子のカラーとかも選べなくて1色で、ボディカラーは5色、内装は1色と。何だろうな、ネイビーに赤ステッチに黒みたいな、なんかちょっと中国な感じがするんですよ。それが妻は嫌だったみたいで。僕なんか、あのBYDが、BMWのパクリだったBYDがこんなになっていると。これはぜひ乗ってみたいなと思ってあれしたんですけどね、そんな感じで。あと、このドアのね、ドアの横のものを入れるところあるじゃないですか。あそこが普通はものを入れるところが溝になってるんだけども、その溝のところがギターの弦みたいのに、3本ピュッピュッピュッと紐がなってて、ポロロンと音がするんですよ。「これ、ギターじゃん」と、「そうです。この車のコンセプトはジムナスティックスとミュージックです」というね、この意味不明な感じのコンセプト、こういう感じも中国っぽくていいなと思って、買う気満々だったんだけど、「あなた本当に中国に毒され過ぎ」とか言われて、それでまだちょっとディーラーの担当者の○○君に「ごめんなさい」と言ってないんだけどもね。でもね、僕、本当に僕、お勧めでした、BYDは。
結局、何を買うかって言ったら、テスラを買うんですけど。テスラが、これも面白くて、たぶんBYDのATTO 3というのかな、ATTO 3とテスラだとね、テスラのモデルYというやつがたぶん比べるべき機種だと思うんですよね。車種だと思うんですよね。モデルYは630万640万~で、BYDが440万~なので、だいたい200万ぐらいの差があるんですよ。日本車がその間の540万とかね、こんな感じなので。一番安いのは440万円、ここからさらに100万円ぐらいの助成金がどれも入るので、だいたいマイナス120万とかって思っておいてもらったらいいと思うんですけど。でも、その助成金のキャッシュバックを入れないと、BYDが440万、日本の電気自動車が540万、テスラが640万みたいなね、そんな感じなんですけど。でも、テスラにはね、モデル3というやつがあって、これが524万5,600円なんですよね。かっこいいんですよね、テスラっていうだけでかっこいいじゃないですか。結局、妻はね、このテスラのモデル3の赤がいいとかって言ってるので、たぶんこれをもう1台買うのかなと思ってるんですけどね。買うことになるんだろうな。
それで、そこで僕は思ったんですけど、このBYDはたぶん伸びるんだろうなと思うんですよね。だって、これだけ値段が安くて。ただ、やっぱり日本の自動車メーカーの抵抗がまだ強くあるので、世界がどういうふうに変わっていくかということを考えると、これは致し方ないのかなというふうに思っていて。やっぱりね、電気自動車に乗ってしまうと、いいんですよね。今まで僕もね、車はやっぱりエンジン音だよね。V8のこのエンジンの音がとかね、V12のこの音がとか、そういうこだわり、ありましたけど、なんかもう、歳取ってくると、そういうのどうでもよくて、静かなのが一番いいよねみたいなね、乗り心地良くて揺れなくて、みたいな。そうすると、電気自動車って本当に最高で、なんなら自分で運転したくないとかって思い始めるわけですよ。本当に運転するんだったら、本当に運転していて楽しい、スーパーカーみたいなものだったら運転するけど、普通の車、運転したくないとかって思い始めると、電気自動車って本当に楽で。テスラなんかを見ているとね、このWebサイトから購入とかってボタンで買うと、フルセルフドライビング ケイパビリティ、オプション87万1,000円とかって、日本だとね、まだ勝手にフルセルフドライビングをしては駄目だけども、手を添えなきゃ駄目よとかっていう話ですけど、基本的には技術的には勝手にドライブで乗れるよということだと思うんですけどね、これね。こういうのとか付き始めてしまうと、動力でエンジンがいいとか、電気がいいとかってどうでもよくて、それよりも、いかに運転しないで安全に目的地に運んでくれるかというところの競争になるので、動力競争じゃなくて、運転しないという前提、車の定義が大きく変わってくるという。だから、今、動力をどうするみたいな話なんだけど、そんなことはどうでもいい世界観が、中国なんかへ行ったらね、もっとそれを感じるんですけど、日本ってまだ動力の戦いをしていると思いますけど、中国に行くと、動力は電気で確定していて、その上でどれだけ自動で目的地まで安全に運んでもらえますかというところの競争になっているので、競争が違うところにあるっていうのは1つ大きく、車を買いながらも感じた次第で。
僕、覚えているんですけど、大学生のときにね、ポルシェかっこいいなとかって思いながら、ポルシェってやっぱりマニュアルだよねって、男はマニュアルみたいな、マニュアル以外の車はダメみたいな、ポルシェがオートマチックになったら絶対乗らないよとかって思ってて、今はマニュアルのポルシェに乗るほうがレアでしょう。それぐらいマニュアルからオートマチックになることでもいろいろあったんですよね。でも、これも一緒で、エンジンが電動になるのもね、これも電動なんてって言っているんだけど、絶対電動でいいよってなると思うんですよね。動力も、今、時間がかかる、充電に時間がかかるとかね、こんなのも技術で絶対に、ガソリンスタンドのように2~3分でピッて充電が終わったりとかね、電池を交換するみたいなのも中国ではあるわけだから、こんなの技術の話なので、絶対解決してしまうんですよ。だって、パソコンが出たときに、メモリがメガバイトだったのが、今はなに、テラバイト、もっと上、そういう世界で技術革新が進むので、そういうこともたぶんなくなっていく。そんなことも日本の自動車メーカーも分かりながらも、なんとかその時間を遅らせるっていうことをやっているんだと思うんですけど。でも、家電のようにならなきゃいいなと思いながらも、BYDとテスラの凄さを感じた、そんな次第でございました。たぶん、テスラを買うと思います。乗ったらまた感想を、グローバル・マーケティングの観点でお話をしていきたいなというふうに思います。
すみません。2回にわたり私のくだらないお話をお聞きいただき、誠にありがとうございました。また皆さん、次回お会いいたしましょう。