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【本の解説】インドネシア市場 主要小売プレイヤー

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森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺です。今日も引き続き、この『ASEAN6における販売チャネル戦略』、去年、私が同文舘出版から出した本ですが、この本の解説をしていきたいと思います。

今日は120ページの主要小売プレイヤー(流通環境)というところからですね。3番ですね、120ページ。この5章はインドネシアなので、インドネシアのトップ5の小売プレイヤーの紹介ということで、120、121、122(ページ)ぐらいまで、スーパー・コンビニ、123(ページ)もコンビニの紹介ですかね、ずっと紹介をしていきます。ランキングなんかを出していますと。

インドネシアのスーパーマーケットの一番大きなところはトランスマートですね。トランスマート・カルフール。まだ、カルフールの看板が取れていない店舗も結構あるんですけど、2012年にカルフールの現地法人を買収して子会社化したというのがこのトランスマート・カルフールで。今、最大手で、インドネシア全店で141店舗、142店舗ぐらいあったと思います。売上ももちろん一番大きいところがこのトランスマート・カルフールであると。2番目がハイパーマートですね。ハイパーマートが2番目。「H」のこういうマークをよく、たぶんインドネシアに行ったら見るんじゃないかなというふうに思いますけど、インドネシアの小売大手のマタハリ・プトラ・プリマの運営するスーパーマーケットブランドですよと。まあまあ、いろんな系列のブランドをいくつか、形態がいくつかね、小売の形態が違っていろいろブランドを持っていますから、その紹介をざーっとしているというのがこの121ページのところですかね。3位がスーパーインドですね。ライオンスーパーインド社が運営するスーパーマーケットブランドで、186店舗ぐらい、最も多いスーパーマーケットですね。ジャワ島を中心に展開していますよということで、ジャカルタに行ったことある人だったら、このスーパーインドという看板を見たことあると思いますけど、「Ind」って書いてあってライオンが上にくっついているあれですけども、それです。4位がジャイアントだったんですが、ジャイアントはね、パンデミックの際の収益力低下で2021年7月までに全店舗を閉鎖してしまっているので、基本的にはインドネシアはジャイアントはなくて、その代わりヘロースーパーマーケットの小売ブランド、マレーシアのブランドですね。これで、今、第4位がヘローになっているということですね。6位がロッテマートということで、スーパーに関しては、そんな順番でランキングしていますよと。

コンビニエンスストアがね、もうこれ、もうこの121(ページ)の図の通り、インドマレットとアルファマート、この2強なんですよね。インドマレットで1万8,000店舗以上で、アルファマートで1万5,000店舗以上。ですから、3万6,000店舗ぐらい、3万7,000店舗ぐらいあるインドネシアの近代小売のうち、実に3万3,000店舗以上はこのインドマレットとアルファマートの2強のローカル系のコンビニで牛耳られていますよと。その他のコンビニはもう1,800店舗、これはアルファマートミニなので、基本的にはアルファマートカウントですよね。別ブランド、まったくの別ブランドで言うと、サークルKが500店舗とかね、ファミリーマートが215店舗とかって、桁が2桁違うんですよね。なので、もう、インドネシアのコンビニは、インドマレットとアルファマートの2強体制で、この2つのコンビニがこれだけ存在感があるということは、どれだけ小売交渉力が強いかということの表れなので。

一方で、伝統小売に商品を投入するときも、「アルファマートで売れてる?インドマレットで売れてる?」と必ず聞かれるので、基本的にはこのインドマレットとアルファマートは相当重要なコンビニエンスストアになるというお話でございます。そんなようなことが124ページの上ぐらいまで書いています。

次回以降ね、近代小売に関する考察をちょっとね、まとめとしてやっていきたいなというふうに思います。今日はこれぐらいにしたいと思います。皆さん、また次回お会いいたしましょう。