森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。今日は、また会社の中で無駄を1つ解決したので、そのお話をできたらなというふうに思うんですけども…。
日々ね、非合理をね、非合理、不合理、合理的でないものを会社の中から1つ1つ潰していこうということで、これって結構マーケティングをやる上ですごく重要な行為だと思っていて。先進的なグローバル企業とかを研究していると、彼らのプロセスって、アウトカムを出すためのプロセスが非常に合理的なんですよね。日本企業と欧米の先進的なグローバル企業を比較したときに、何が最もポイントかと言うと、達成した目的のためにどれだけ合理的に物事を進められるかみたいなところがすごくシンプルに出来上がっていて、それが仕組み化していると言ったほうがいいのかな。そんなのを散々見てきているものですから、私もそれに強く影響を受けていて、会社の中で無駄を見つけると、1つ1つ潰していくというふうなことをやっていて。特に絶対やらないのは、合理的なのはAなのに、今までずっとBでやり続けてきているからね、理由は考えもせずにね、なので、まあまあまあ、Bにしようみたいな、そういうことをもう絶対やらないというふうに決めていて。だから、決まり事とかルールとかっていうのって、「こういうふうにしてきたんだから守らなきゃ」みたいな感覚がわれわれはあるわけなんだけども、それって、もちろんね、法律を守るというのはもうこれは絶対のものだから、そういうことではなくて、もっと小さなルールね、社内のルールというか、常識かもしれないですよね。そういうものをもう1度、「本当にそうなんだっけ?」というふうに考えることってすごく重要なので、1個1個潰していると。
その中で、ご案内している通り、弊社は7月1日に本社を移転して、その移転の中で代表電話をどうするみたいな議論があって。結局、弊社の名刺って、全員、僕も含めて携帯の電話番号を名刺に記載をしていて。直接、携帯に電話があるんですよね、お客さんから。だから、あんまりこの代表電話に電話があるというのは、営業電話しかないんですよね、ほとんど。ほとんどが営業電話。人材紹介会社さんとか、先物取引とか、あと何が多いのかな、営業、営業アポ取り代行会社さんとか、こういうところの営業で。これ、いちいち出ているとものすごいロスなんですよね。1日何件…、5件ぐらいは平均して毎日そういう電話があるので、それに対して非人道的と言ったらあれだけども、不愛想な対応をしてね、「あ、要りません。(ガチャ)」みたいな、そういうのも人としてどうなの?というふうにも思うし。そうなってくるときに、そもそもその電話を取る必要性が結構なくて、代表電話を設けるのやめようかみたいな議論もあったんですけど、でも、さすがに代表電話がないのは困るよねと、良くないよねと。
あと、皆さんはあんまり、管理部門とかにいる方でないとなかなか分からないと思うんですけど、会社の電話機って、大きな装置が実は会社の中にあって、僕もちょっと何て言う装置か分からないんですけど、すごい、箱があるんですよ、ブラックボックスみたいな箱があって。交換機と言うんですかね、そこでいろんな、会社の回線をコントロールしているんですけど、これが意外に高いんですよね。6桁とかでは済まないんですよ、7桁ぐらいの機械になってくる。これもまた無駄なんですよね。そう考えると、本当に無駄だなということを感じまして。一方でいろいろ調べてみると、いわゆるコールセンターさんってたくさんあって、コールセンターに電話がつながって、そこで「スパイダーです」と出てくれて、「何々さん、お願いします」と言ったら、「確認して折り返し電話するようにします」とか、設定した対応をしてくださる、そういう電話を取るプロがいるんですよね。前の事務所でも使っていたんですけど。でも、前の事務所は交換機をちゃんと設置していて。だから、1回社内の電話がプルッと鳴るんですよね。その交換機を通じてNTT経由で転送されて外注先のコールセンターにつながるみたいな。今回引っ越しを機にね、交換機をもう買わずに、もう直接つながる、要はわざわざこの弊社の新しい事務所に電話が物理的に来る必要がないので、もう直接コールセンターにつなげてしまって、そこで電話を取って。コールセンターで電話を受けると、それがメールですぐバーンと一斉配信されるんですよね、弊社のメンバー全員に。全員、携帯、パッドを持ち歩いていますから、自分あての電話が来るとそれに対応するし、あと、営業電話だとそのままスルーするみたいなね、そういう仕組みに出来上がっていて、1つまた非合理を潰せたなということで喜んでおります。
あと、FAX番号もね、実はあるんですよ、弊社ね、FAX番号一応あるんだけども、名刺とかホームページに記載するのをやめていて。FAX番号を記載するということは、やっぱりFAXがあるので、それに対して返答を迅速にするという。電話だったらね、今言った仕組みですぐに迅速に返答ができるし、メールももちろんすぐに迅速に返事が書けますよと。FAXって、会社にある複合機にFAXが届いて、それって、うちは自由出社なので、社員が午前ちょろっときてお昼に帰ってしまうとかね、昼前に来て午後3時ぐらいに帰ってしまうとか、毎日来なかったりとか、そういう中でなかなか迅速な返答もできないので、FAX番号も全部取っちゃったんですよね。なので、これもまた1つ非合理を潰せたなということでスッキリして。そもそも要らないですよね、FAX番号なんか絶対に、メールがあるのに。なのに、まだFAXって書いている会社ってすごく多くて。結構、海外とかへ行くと、国によってもそうなんですけど、FAX番号があるとちょっとクスッと笑われる的なね、「まだ使っているの? FAX」みたいな、そんな国もあるので。
何も考えずに当たり前にやっていることなんだけど、結構探すと無駄が多いなということで。うちみたいな小さい会社なのでね、僕の一存でサッサッサッとそれができるので。リスナーの皆さんが働いているような大企業ではなかなか難しいかもしれませんが、そんなことをやってみました。今日は以上になります。また次回お会いいたしましょう。