森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。今日は、今、僕が書いている本の話をちょっとしようかなというふうに思っています。
弊社スパイダーは、100%ね、製造業がお客さんなんですよね。100%製造業のお客さん、でも、いろんな業種がいるわけで、大きく分けて、B2Cの製造業か、B2Bの製造業かということで言うと、7割方が、今、B2Cの製造業ですね。B2Cの製造業の中でも、いろいろあるじゃないですか、C向けの商品をつくっている企業というのは。中心になるのは、やっぱりFMCGと言われるFast Moving Consumer Goods、食品・飲料・菓子・日用品などの消費財メーカーさんがやっぱり7割ぐらい、7割というか、7割のうちのほとんどはそういうところなんですよね。もちろんね、それに近しいところで化粧品とか、文房具とか、あと、ちょっとした小物とか、雑貨とか、いわゆる黒物、白物みたいなところも入ってくるわけなんですけど、基本的にはFMCGとその周り中心みたいなところがやっぱりほとんど、大半になってきますよと。
一方で、3割の企業はB2Bの製造業ですね。B2Bの製造業というのは、いろんなインダストリーがあるので、B2Bのほうは、なかなかこれを絞ることができなくて。言ったら、ネジをつくっているところから、部品、完成品、それから装置、完成品とか部品をつくるための装置をつくっているところ、それから設備をつくっているところ、多岐にわたるんですよね、B2Bは。なぜ弊社がFMCG周り、食品・飲料・菓子・日用品等のFMCG周りで7割になっているかと言うと、ここってやっぱりノウハウが集約されるというか、皆さん同じところに売りたいわけですよね。アジア新興国市場の中間層に売りたい。そのためには近代小売と伝統小売とオンラインのここ、同じところに売りたいですと。ですから、弊社が得意としている参入戦略とか販売チャネル戦略みたいなところのノウハウが、この7割の皆さんに共通して提供ができると。ですから、弊社としてもそのノウハウが非常に早く溜まっていったというね。たくさんの知見、経験をしますから、それがどんどん、どんどん、蓄積されていって、20数年間の中で一番体系化されていったというのがこのFMCG周りなんですよね。
セミナーとか僕の過去に書いている本も、どちらかと言うと、B2Cの消費財メーカー向けの本が多くて、そうは言っても、じゃあ、B2Bとかね、B2CでもFMCGじゃないような業種の企業さんにとってまったく役に立たないかと言うと、そうではなくて、本のまえがきにも必ず書いているんだけども、「自分たちの事業に置き換えてください」と。セミナーもね、B2Cのセミナーだと言っていても、B2Bの人も来ますから。そしたら、B2B、「自分たちの業種に置き換えてください」と。「そうすると十分お役に立つ内容です」というご案内をしていて。皆さん、そう、「役に立ちました」と、「置き換えたら非常に分かりやすい。結局、一緒ですよね」と皆さん言って下さるんですね。
セミナーなんかもね、B2B、去年ぐらいから少し要望があるので始めていましたと。今までなぜやらなかったかと言うと、やっぱりネジをつくっている会社さんと、極端な話、装置メーカーさんが同じセミナーに来てもね、こっちの話す内容がネジ向けに話すのか、それとも装置向けに話すのかによってだいぶ開きがある。消費財メーカーだったら、食品だろうが日用品だろうが話す内容ってだいたい一緒なので、そうすると満足度がやっぱり高いところに維持されるんですよね。
一方で、ネジの人もいる、装置の人もいる。ここで話す内容をネジ寄りにすると装置メーカーから不満が上がるし、装置メーカー寄りの話をするとネジメーカーから不満が上がるということになってしまう。だって、ネジを売るのと装置を売るのは全然売り方が違いますし、チャネルも違うので。基本的に装置なんていうのは直販なので、ディストリビューションチャネルみたいなところの重要性というのは下がるわけですよね。メンテナンス拠点として使うとかね。ネジにメンテナンスもクソもないわけですから。そうすると、やっぱりそういう違いも多く出てくるので、極力B2Bはあんまり積極的にやってなかったんですよね、セミナーもね、本もね。
なんですけど、やっぱり3割のお客さんがB2Bの製造業だということで、そういうニーズも非常に大きいので、今はB2B向けの本を書いていますと。ちょっと、本のタイトルももうね、僕の中では決まっているんですけどね、出版社がどう言うかあれですけど、「アジア新興国市場向けのB2Bの製造業のための販売チャネル戦略」みたいな内容で、今年中か、遅くとも来年早々には出せると思うので、ぜひね、B2Bの皆さん、製造業の皆さん、ご期待くださいということと。
あと、虎ノ門ヒルズ森タワーに移転してもう間もなく1カ月が経ちますということで、そろそろセミナーも再開をしていきたいなというふうに思っています。今まで東京アメリカンクラブでやっていましたけどもね、確かに東京アメリカンクラブはサービスもいいし、コーヒーとかクッキーとかマフィンとかいっぱい出してくれるのでね、皆さんをもてなす場としては非常に良かったんですけど。一つだけ難点があって、それは駅から遠いということと、車で来てもメンバーしか駐車場は使えないので、基本的にはハイヤーかタクシーで来ないといけないということで、電車で来られる方、大変長い距離を歩いていただいていたということもあって、申し訳ないなと思っていたので、虎ノ門ヒルズフォーラムで、弊社が入っている事務所のすぐ下にフォーラムがあるので、そこの会場で今後はやっていこうかなと。小さいセミナーを、少人数の20~30人のセミナーはそっちでやって。大きなセミナーは東京アメリカンクラブでもいいのかなというふうに思うんですけども、ちょっとね、森ビルはやっぱり高いんですよね。(苦笑)森ビルは何でも高いっていう。こんなことを言ったらまた怒られてしまうからあれですけど。でもね、セミナーも再開していきますので、皆さん、またメールでご案内が、弊社のメルマガに登録してくださっている方はメールでご案内がいきます。消費財メーカー限定です。メーカーでない方は参加できません。申し訳ございませんということで、ぜひね、メルマガ登録をしていただくか、弊社のホームページをチェックしていただければと思います。セミナーね、だから、B2CもB2Bも両方一緒にやりますので、両社にとって満足のいく内容につくり込んでいますので、ぜひご期待ください。
それでは今日はこれぐらいにしたいと思います。皆さん、また次回お会いいたしましょう。