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ASEAN 素直なお客さんと素直じゃないお客さんのお話

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森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺です。今回は、前回少しお話した、素直なお客さんとそうじゃない、素直じゃないお客さんのお話をちょっとしていきたいなと思いますけども。もちろん個別名は出したりしませんけどもね。まあまあ、私のこの25年近いキャリアの中で、どんなお客さんがいただろうなという振り返りを前回からやっていて、それを振り返る中で、どういう傾向のあるお客さんは成功していて、どういう傾向のあるお客さんは成功ができていないのか、みたいな話でちょっとこのエピソードをやってみたと。ちょっとうまく話せるかどうか分からないけどやってみましょうと。本の解説が終わってしまって、なかなか話すこともないのでやってみましょうということで前回も始めましたと。

素直なお客さんと素直じゃないお客さんと言ったらね、ちょっと失礼な話なんだけども、やっぱりお客さん、これは社風なのか、その人の個人のあれなのか、リーダーの特性なのかね、ちょっとあれなんだけど、やっぱり素直なお客さんって、いろんなこと、プロジェクト自体がうまくいくんですよね、素直なお客さんとやるプロジェクトというのは。素直というのかな、ポジティブと言ったほうがいいのかな、ポジティブ、ネガティブ。何かにつけて、「いや、それはもうやったんです、やったんだけど駄目だったんです」みたいな、すべて駄目な蓋をパコパコパコパコパコってはめていく人ってやっぱり一定数いて。「やったんです」という、それもね、人によって、誰がやったかによってね、同じことでも全然変わってくるし。例えばね、うちの会社でもね、僕がやるのと、僕の相方の取締役の東がやるのではね、全然違うわけですよ。僕は結構、感覚でふわっといきますけど、もう彼は理詰めでグーッてやるので、全然やり方は違うし。そうすると、「やったんです。でも、駄目だったんです」というところにこそ、僕はね、成功があると思っていて。「そうか。その手があったか!」なんていう、そんな漫画みたいなことはないんですよね、アジア新興国市場の成功の法則ね。「やったんだけども、そんなやり方じゃ駄目だったんだよ。だから、結果出なかったんだ」というほうのほうが僕は圧倒的に見てきたので。「うわっ、そんな方法があったか!」なんていうドラマチックなシーンっていうのはね、本当に25年近くで1回2回あるかないかとか、そういうレベル感だと思うんですよね。それはね、もういろんな企業を調べて、いろんな過去にやってきた戦略なり何なりを知っているから、「それ以上に新しいウルトラCはないよ」と言っているのかもしれないですけども、何も知らなかったらね、普通のことでも「あっ、そんな手があったか」と思えるのかもしれないけども。基本的にはかなり身近なところに、もしくはすぐ自分の目の前にあることをどうやり方を変えるとか、にこそ成功があると思っていてね。なので、それもやったんだけども、駄目だったんですみたいな、いや、上司に言い訳しているわけじゃないから、そんなことは必要ないですよと。

でね、やっぱり粒度ですよね、「どういうふうにやったんですか、いつ、誰が、どういうふうにやったんですか、それでどういうふうに駄目だったんですか」ということをね、全部分析して、その中にこそ、「じゃあ、ここをもう少しこういう角度でやってみよう」とか、「じゃあ、この人をもう少しこういうレベル感でやってみよう」とか、いろんなことを工夫すると、そこに成功の方程式が隠れていたりするので。素直じゃない、もうやったんだけど駄目なんです」って、全部のやり方、駄目、駄目、駄目、駄目、駄目ってやってしまう会社、やってしまう人のところにはね、なかなか成功はなかったなという気がしますね。「いや、前回それやったんですよ」と、「3年前にやりました。でも、結果出ませんでした」と、「じゃあ、3年前に本当にどういうふうにやれたのか、やりきれたのか、もう1回洗いざらい見直しましょう」みたいなスタンスの前向きな人、会社はやっぱりそこから成功の勝ち筋を見出す、そんな傾向が強かったんじゃないかなというふうに思うので、やっぱり素直って重要だよねっていうのはすごく思いましたね。

ということで、すみません、今日はこれぐらいにしたいと思います。皆さん、今日はこれぐらいにして、また次回お会いいたしましょう。