東忠男(以下、東):こんにちは、ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは、森辺一樹です。
東:森辺さん、今回は神田昌典さん、著者でありコンサルタントである神田さんの、ダントツ企業実践オーディオセミナーvol.180に森辺さんが登場してるんですけど、これどんなきっかけで登場するようになったんですか。
森辺:これはですね、今年の初め頃ある方の紹介で神田さんとお会いしましてですね。僕は元々13年くらい前かな、神田さんの書いてる本をですね、読んだことがあってすごく共感を得ましてね、それが神田さんを知ったきっかけだったんですけど、まさかご本人にお会いできるとは思わなかったんですけど、ある方の紹介で今年の初めにお会いをしていろんな話をしたのがきっかけですかね。
東:会ったときにいきなり出演依頼をされた、みたいな感じなんですか。
森辺:お会いしたときは、いろんなアジアビジネスの話をしていて、その流れの中で神田さんがやっているダントツ企業実践オーディオセミナーというのがあって、それにお招きいただいて1~2か月ぐらい前に収録に行ってきたという感じでございます。
東:具体的にどんなことを話されてるんですか、題名が「アジアマーケティング、新時代の到来!」~地球が一つになる時代のサービスプラットフォームの作り方~。結構、騒々しいというか、物々しい題名になってますが。
森辺:俺はね、神田さんとランチをしてる時に、僕が何を目指してるのかってお話したことがあったんですよ。その話をしたら、非常に頭の回転の速い方というか、神田さんってちょっと天才の領域にいらっしゃる方でね、そこに食いつかれて、その話をしてくれということで。どっちかっていうとね、社外秘的な内容が非常に多くて、僕もその収録をしながら喋っていいのかなって思いながらね、喋っちゃったんですよ。まだその未完成な部分もあるじゃないですか、うちがね、考えてること。そんな内容のお話をしたってのが実際ですかね。
東:これはwebでアルマクリエイションズという神田さんの会社のweb版でも森辺さんのCD買えるみたいなんですけど、そこの紹介文が、CDの紹介文も載ってるんですけど、それ+αされていて結構すごくて。ちょっとこれは我々のあれではなくて神田さんの言葉なのか、アルマクリエイションズさんの言葉なのかわかんないんですけど、森辺さんを紹介してるところをちょっと読ましていただくと、「結論から言おう。これからの海外の事業進出は日本にいながらできるようになる。なぜなら地球が急速に一つになっていくので、海外展開する企業のためのサービスプラットフォームが、想像を超えるほど進化していくからだ。考えてみてほしい。10年前まではアリババはだれも知らなかった。グーグル広告は世界的な規模で使う会社はなかった。Facebook広告もなかった。ところが今はこうしたサービスにより、日本にいながら世界的なマーケティングはできるようになった。そうしたマーケティングプラットフォームを構想し、そして一気に日本の日本企業の全世界シェアを上昇気流へと巻き上げようとしているのが、今回ご登場いただいた、SPIDERイニシアチブの森辺社長である」ってちょっと褒めすぎじゃないかってくらい褒められてるんですけど、実際にリスナーの方は聞いてる人もいれば聞いてない人もいらっしゃると思うので、簡単にどんな話をされたかっていうのを教えていただければと。
森辺:ここでも神田さんがおっしゃってる通り、地球が急速に一つになっていくっていうのはまさにその通りで。これはいわゆる関税のインフラも整い始めて、FTAとかTPPの合意なんかもますます進んでいて、距離的に物理的な距離は変わらないんですけどね、そこに行くことが非常に速く、安くなってきていて。どこの国で何を作ってるかっていう次元ではなくて、いろんな国で作られたいろんなものがいろんな世界で必要とされていく。今って、日本で造ったものを日本で消費してってのが、圧倒的にダントツじゃないですか。アメリカで作ったものはアメリカで一番消費されるし。海外展開や国際化だって言ってそれを輸出していくっていう。この輸出っていうキーワードが非常に大きい意味を持ってるじゃないですか。けどもうそんな輸出なんて言わなくなるんですよね。もっと輸出が当たり前になる。
そうなったときに一番重要なことって、グローバルマーケティングだったり、売るっていう力だったり、チャネルっていうことだと僕は思ってるんですね。そんな遠くない未来の話をさせていただいたってのが大きく言うとそんな感じなんですよ。
東:そうすると、森辺さんがそんな遠くない未来の話をするとすると、今がどういう世の中で、そんな遠くない世の中っていうのがどうなるって考えてるかっていうのをちょっとお聞かせいただければ、わかりやすいと思うんですけれど。
森辺:今って、やっぱり輸出って企業にとって一つ大きい事業じゃないですか。あとグローバル展開っていわれるものも一つ大きい事業ですよね。ここに課題がたくさんあって、それを苦労して皆さんやってるわけですよね。けど、国内で物を売るのに課題を抱える会社って、究極的にはあるんでしょうけど、海外で売るよりも国内で売る方が圧倒的に簡単じゃないですか。その国内で売る感覚で海外で売れる世界観、これが我々が今作ろうとしている世界なわけですよね。今それをマンツーマンで支援をしている、アウトソーシング支援をしているっていうのが我々の事業ですけど。それをもっとプラットフォーム化しようってのが我々のこの先の将来像であって、それがそう遠くない未来っていうのは僕の中ではやっぱり2020年までという一つの会社としての社内的なコミットをしてるわけなので、そんな時間軸で考えてるという感じですかね。
東:ただ、今は多くの人にとって、特に中小企業・大企業も含めて、輸出っていう言葉が当たり前のように使われてると思うんですけど、その輸出って言葉がなくなるっていったら、輸出がなにかの言葉に置き換わるのか、輸出って言葉自体がなくなってしまうのかって言ったら、ニュアンス的な感じでいいんですけど、森辺さんってどうとらえられてるんですかね。
森辺:たとえば、東京の会社が大阪に物を売るときに、大阪に輸出するとは言わないじゃないですか。それと同じような感覚で、日本の会社がASEANに物を売るときに輸出とはあえて言わない、そんなに仰々しく言わない。タイで売っている、インドネシアで売っている。なんていうんですかね、もっと身近になるっていう、当たり前になるっていう。バンコクで売ることが、ジャカルタで売ることが、ホーチミンで売ることが大阪で売ることとおんなじような感覚になる、そういうイメージですかね。
東:そうすると、物を海外で売るとか、国内で売るとかっていう概念が、そこが取っ払われるというような感覚なんですかね。
森辺:そうですね。あえてグローバルとか言わなくなる世界が来るんですよね。もっともっと世界が身近になる。
東:そうすると今、日本の企業のグローバル企業もそうかもしれないですけど、日本の企業って特に、海外営業とかグローバルマーケティング室とか、海外事業部だとか、意外と海外っていうのが部署名についてたりはあるんですけど、そもそも国内ユーロと海外ユーロは分かれてるはずじゃないですか。国内マーケティングと海外マーケティングが分かれてたりするんですけど。
森辺:そういう概念の無くなっていく
東:薄まっていきますよね。
森辺:だから、そうならないといけないんですよね。日本だけを市場としない世界観。
東:そうすると、そうなるために、なりたくて頑張ってる人もいれば、なりたいけどなれないってもがいてる人もいれば、いろいろな方がいらっしゃると思うし、そういう海外の誰もが、興味がない今の経営者なんて、たぶんいないだろうし。でもあえて海外やらないっていう手もいると思うんですけど。そういう形で、そういう感覚を用いるために、森辺さんが日頃、意識していることってなんかあるんですかね。
森辺:難しい質問ですね。意識。そうですね。それって意識せずにそうなってるんですよね。だからなかなかその意識っていわれると、どうなんだろうな、意識してるのかな。
東:森辺さんがそういう今そうじゃない人にアドバイスするとしたら、こんなことを考えたらいいとか、こんなことをやってみたりだとか。
森辺:海外市場を身近に感じるには、グローバルマーケティングを学ぶ以外にないんですね。そのグローバルマーケティングって、別に日本発グローバルではなくて、もっと地球の大気圏外から地球全体をグローバルって見てるから、グローバルマーケティングは実は日本の市場にも適応できるし、別に欧米市場にも適合できるし、アジアの市場にも適合できるんで、グローバルマーケティングを学ぶっていうことは最大の近道というか、それ以外ないと思いますけどね。
東:そのグローバルマーケティングっていうのは森辺さんなりの。初めて聞く方も神田さんのをきっかけにいらっしゃると思うんで、SPIDERのといったらいいのか、森辺一樹の、どういったらいいかわかんないですけど、グローバルマーケティングの定義っていうのを教えていただいてもいいですかね。
森辺:僕の定義は、席で、世界の消費者なり企業を対象に事業を出して、利益を上げること。だから世界に売って利益を出すという非常にシンプルな定義を持ってるんですね。だからグローバルマーケティングってあえて言ってますけど、グローバルマーケティングとも言わなくなっちゃうかもしれないですよね、もしかしたらね。
東:グローバルっていう言葉自体がいらないかもしれないですよね。なんか日本だと営業力みたいなのが非常に先行しちゃいましたけど、基本的にはマーケティング力が求められるわけなので、そんなもんだと思いますけれどね。
わかりました。じゃあ、ちょっと今日はこの辺で時間が来てしまいましたので。ぜひこれを聞いて興味がある方は、ダントツ企業実践オーディオセミナーvol.180 「アジアマーケティング、新時代の到来」~地球が一つになる時代のサービスプラットフォームの作り方~。神田昌典さんと、森辺一樹が対談してますので、ぜひよかったら聞いてください。今日はありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。