森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。今日はね、機内食についてちょっとお話をしたいなと思っていて。最近また、コロナも完全に明けて、海外出張が徐々に増えてきていて、先日バングラデシュ、ダッカに行ったりね、バンコクに行ったり、ホーチミンに行ったりしていたんですけど。そのときに、2年ぐらいは本当に飛行機に乗っていなかったので、久々に国際線に乗って、食事を出されたときに、僕ね、毎回、昔から思うんですけど、ビジネスクラスに乗って、食事が出てくるんですけど、なんとかシェフの洋食と和食みたいなのが出てきますと。僕は、ANA派なので、ANAに乗っていて。
なんかね、1度ANAで乗ってステータスが上がっていると、そのステータスが維持される限りJALに乗るインセンティブがなくて、なかなかANAからJALに変えようというインセンティブが少なくて、マイルも貯まるし、ステータスもダイヤモンドで、その状態から敢えてJALに変えるということはなくて、ずっとANA派で。そうそう、これについても思っていたんだけども。それがうまく電話番号の、電話番号を持ってキャリアを変えられるみたいな、マイルとステータスを持ってキャリアを変えられたら、全然もっとユーザーにとっていいのになとかって思っていたんですけど。まあまあ、すみません、その話は置いておいたとして…。
ANAで食事が出てきますと。昔に比べてね、食事はおいしいんだけども、でも、所詮機内食で、なんとかシェフの手ごねなんとかハンバーグとかね、手ごねかな、手ごねはついていなかったかもしれません。すみません。ハンバーグと、あとステーキとか出てくるわけですよ。あと、チキンのなんとかクリーム添えみたいな、いわゆるね、フレンチ的な食事が、豪華な食事が出てくるし、和食はいわゆるいろんな創作懐石、懐石というのかな、いわゆる和食ですよね、日本のね、いろんな味が楽しめる、そういうものが出てくるんだけども。所詮は機内食なので、どんなにフレンチふうに出されても、あんまりおいしくないんですよ。おいしくないというのは、機内食としてはおいしいんだけども、地上のレストランで食べる食事に比べたら、全然、所詮はそうなのでおいしくないし、フレンチ、洋食なのでパンとかも出てくるんだけど、やっぱりパンもいまいちなんですよね。こんなものに無理して高級感をアピールして、フレンチとか、和食もね、懐石みたいに出すとすごく高級感があるから、そういうふうにしているんだけども、本当に消費者はそんなことを求めているのかなと。デビ夫人みたいなお客さんがいるんだったら、そういうものが、求めているのかもしれないんですけど。でも、たぶん、デビ夫人みたいのがいたら、きっとデビ夫人はプライベートジェットに乗っているから、「そもそもそんな機内食、私は食べませんわよ」と言っているんじゃないかなと思っていて。ビジネスクラスに乗っている面々を見ても、別にそんな、フレンチ、洋食を食いたいという人たちは別にそんなに乗ってないわけですよね。普通のわれわれみたいな人がいっぱい乗っていて。
そうするとね、なんか僕は、コトコト煮詰めたカレーとかね、レトルトじゃないカレーとか、牛丼とか、そういうものをボーンと1品出したほうが絶対好まれるだろうなと思っていて。おにぎりとかね、もっとおいしいやつね。だから、力を注いでいる方向が本当に消費者が欲しいものに機内食って力が注がれているんだろうかということを、僕はここの今、エピソードで言いたくて。飛行機のエアラインのビジネスクラスとしては、高級なイメージのものを出さないといけないと。そこそこ食べれるようなものみたいな。なんだけども、本当に消費者というのは、コトコト煮詰めたカレーを食べれたほうが幸せなんじゃない?というね。カレーだったら、たぶん、いろんな衛生上の問題とか、機内に運ぶために、いろんな、ああだこうだって調理の方法とかいろいろあると思うんですけど。そういうことは僕は知らないけども、あれだけの洋食と和食が出せるんだったら、ことこと煮詰めたカレーも出せるでしょうし、牛丼も出せると思うんですよね。かつ丼だって出せると思うんですよ。そっちのほうが、僕はみんな喜ぶんじゃないかなという気がしていて。もちろん軽食でね、うどんとか、レトルトのカレーみたいなのもあるのかもしれないですよ。僕ちょっと食べたことないですけど。なので、JALはたぶんそんなことはできないと思うんだけど、ANAだったら、意外に今までの国際線のビジネスクラスの機内食の常識を覆す、ディスラプティブ・イノベーションみたいなものをね、ドーンとやっていく、いける会社なんじゃないかなという気が勝手にしてまして、そんなことを振り切っちゃったら、すごく面白いのかなと思ったりするんですけど。こんなことを勝手に思っているのは僕だけですかね。やっぱり機内のビジネスクラスでは、洋食、フレンチっぽい洋食食べたいのかなとか。前菜とかも出てくるんですよ。なんとかのジュレがけのなんとかとか。ちょっとすみません、僕もあんまりおしゃれな料理の名前よく分からないんですけど。前菜が出て、デザートまでいろいろ出てくるんですけど。でも、そんなもの、つくっているほうはね、機内食でおいしい前菜をつくろうと思っていろいろやっているんでしょうし、デザートだっておいしいデザートをつくろうと思ってやっているんだけども、おいしさを求めるよりも高級感のほうに神経がいっているんですよ、料理を見たら分かると思うんですけど。だから、デザートだって一口食べて、もう食べないみたいな感じで。それだったらプッチンプリン1個パーンって出してくれたほうが、僕はすごくうれしくて。ちょっとサラダが出て、コトコト煮詰めたカレーが出て、最後プッチンプリンみたいな、そっちのほうが実はビジネスクラスに乗っているお客さん、みんな喜ぶんじゃない?みたいなね。
何て言ったらいいんでしょう。長年たぶんこのスタイルなんですよ、国際線のビジネスクラスの機内食というのは。本当に顧客はそれを望んでいるのかと、本当に国際線のビジネスクラスの食事は、そんななんとかシェフのつくった洋食とか和食で、地上で食べるよりも圧倒的に味は劣るんだけども、なんとなく雰囲気は高級みたいなものでいいのかみたいなことをちょっと考えて飛行機に乗ったという次第でございます。
すみません、ややこしい性格で。こんなことを思っているのは僕だけかもしれませんけども、話してみようかなと思って話してみました。(笑)今日はこれぐらいにしたいと思います。次回またお会いいたしましょう。