森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺です。今日はね、何のお話をしようかなと思っていたんですが、実は先日、リコーさん、リコーの山下会長と対談をして、そのことについて今日はちょっとお話をしようかな。お話していいのかな、これね。ちょっと向こうの広報に確認してないんだけども…。大丈夫かな、悪い話じゃないですからね。
リコーさんはね、リコーさんからお声掛けいただいて。リコーさんって、BILっていうね、品川駅のほうに施設があって、結構、イノベーション創造とか共創みたいなね、そういうことに力を入れていて、スタートアップの支援とかね、そんなことを、結構、このリコーの山下会長っていうのはすごく早くからやっていて。SDGsもね、だいぶ早くから力を入れている会社で。そのリコーが、リコーのお客さん向けにイベントをやりますということでね。そのイベントで私がファシリテーターをやるということでお声掛けいただいて。
山下会長はね、2020年かな、コロナになる手前にね、産経新聞の企画で対談をしたことがあったんですよね。弊社のホームページでも、『グローバルの流儀』ってね、昔、私が、もう結構これ、10年以上連載していたんじゃないかな。そこの企画で対談をさせてもらったことがあって、ものすごくいい人だなと思って、印象にすごく強く残っていて。その山下会長ともね、当時、社長だったんですけど、そこから3年4年会えてなかったので、何回か、ご飯行きましょう、みたいな話はあったんですけど、ちょっとなかなかスケジュールの調整もできなくて、久々に会えるっていうことで、もちろん「私でお役に立てればファシリテーターやらせていただきます」ということでお邪魔させてもらって。それで非常に素晴らしい施設でね、その施設はね、たぶんいろんな企業でいろんな課題があって、その課題をリコーさんにご相談すると、たぶんその施設で一緒になってその課題解決のためにその施設を使いながら価値を生み出していきましょうみたいな、そういう目的でつくられているんですよね。そこでリコーのお客様、エグゼクティブの方、ちょっとお客さんの社名とか言ってしまうと問題あると思うので、錚々たる大企業のエグゼクティブですよね、たぶん経済同友会つながりとか、そういうお話なんだと思うんだけど、そういう方々が来ていて。そこで僕はファシリテーターをさせていただいて、だいぶ緊張しましたけどもね。非常に楽しかったんですよね。
そこでファシリテーターをやる前に、ちょっとお話もさせていただいて。どんな話をしたかと言うと、「イノベーションで切り拓く新興国市場」ということでお話をしたんですよね。結構やっぱり新興国ね、新興国市場で、「次世代企業の成長戦略」っていう副題をつけて、新興国市場で成果が出ている会社って、やっぱりそこにはイノベーションがあったっていうのがね、実態なんですよね。僕も法政大学の大学院で、米倉誠一郎、一橋大学名誉教授の助手をね、長くやってましたからね、イノベーションについては先生に、米倉誠一郎先生にご指導いただいて、ある程度頭に入っているということで、若干、先生の受け売り的な話もあったんですけど、そんな話をさせてもらって。イノベーションのね、定義の整理、結構、多くの人たちは、イノベーションって技術革新だっていうふうに思ってて、技術を革新することがイノベーションみたいなね。でも、そうじゃないよねと、イノベーションって新結合だってシュンペーター言ってますよねと。古いものと新しいものを結び付けて、まったく違う価値を生むことがイノベーションだっていう。イノベーションの定義が日本だと結構違うよねっていうところの整理をやったり。あと、新興国市場におけるイノベーションの事例、これがね、結構、僕はやっぱり、今までね、新興国市場に30年近く関わってきて見てきた事例、その紹介。例えば、アフリカのエムペサのね、事例とか、ユニリーバとか、ネスレの事例とかね、シャオミーとかタタの事例もそうだし、B2Bだったらシーメンスとかね、BASFとか、ABBとか、GEとか、キャットとかね、そういう会社の事例の紹介をさせてもらって。一方で、イノベーションってやっぱり起こそうと思って起こせるものではなくて、あくまで手段だし、結果が出たときに初めて振り返ってイノベーションだっていうことだと思うので、そんなお話と。あと、イノベーションが生める組織って、本当にどういう組織なんだろうねという、そんな講演をさせてもらって。そのあとにね、山下会長と対談をして、皆さんとディスカッションをして、会食をして、みたいなね、そんなことをさせてもらったんですけど、非常に新鮮な、いつもはどちらかと言うと販売チャネル構築云々とかね、どっちかと言うと実務的な話が多いので、すごくね、いつものそういう業務から少し離れて、新興国市場における成長戦略みたいなのを考えた、そんな時間で、そんなことがありました、というご報告で、だから何だということなんですけども、そんなことをやりました。
以上でございます。たまにはね、こういう話もいいかなと思ってさせていただきました。今日はこれぐらいにしたいと思います。皆さん、また次回お会いいたしましょう。