森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺です。今日も引き続き、フィリピン市場のお話をしていきたいと思います。前回、前々回ですかね、フィリピン市場、攻略のポイントとして3大小売、SM、ピュアゴールド、ロビンソンズの攻略と、それから、伝統小売、80万店の伝統小売の攻略が非常に重要ですよと。この2つは密接につながっているということと、3大小売はもう財閥系、タイクーン系で、非常に強い影響力を経済そのものに持っているので、基本的にはその3大小売を押さえるということは重要だけど、この3大小売というのは、3大近代小売そのものの重要性もそうなんだけど、伝統小売に対する波及、伝統小売のオーナーがいかにピュアゴールドで売れているか、SMで存在感があるか、みたいなことを気にして取り扱いを決めるので、いかにその関連性があるかということと。あと、伝統小売が業界・行政、それから消費者に守られた存在であるということ、こんな話もしてきたという。
今日は、3つ目の主要3島のお話で。フィリピンというのはね、メトロマニラ、首都がある、マニラがあるルソン島と、一番上の島ですね、それから、真ん中ら辺の、セブ島が真ん中ら辺にありますけど、その辺の島がいっぱいある諸島、これはビサヤス島、そして、一番下のダバオなんかがあるミンダナオ島と、3島にあるんですけど。基本的には消費財にとって重要なのは、この首都のルソン島、メトロマニラを中心としたルソン島の攻略をまずやるということはすごく重要で。近代小売の各支店とかはね、基本的にセントラル物流にバーンと放り込むと、彼らがそこから配送をするわけですよね。もちろん彼らに配送をお願いする場合と、自分たちでやる場合でマージンが変わったりとかっていうのはあるんですけど、基本、近代小売はセントラルに入れて問題ないんじゃないかなと。あと、ディストリビューターなんかも、セブとダバオにはだいたい物流センターを持っているんですよね。ルソン島にも何個か持っているし、セブとダバオに持っているので、基本的にはそんなところを使って入れる。現法があれば直で小売とやりますけど、輸出の場合はね、だいたい持っているので、やると。この3島含めてルソン島が中心ですと。そうは言っても、セブの市場も大きいしね、ダバオの市場も大きいし。結構ね、セブで強かったディストリビューターがね、ここ何年かで一気に衰退していったりとか、もともと強かったのが、今、弱まってたりとかね、やっぱりね、このフィリピンだけじゃないですけど、このディストリビューター、今、2代目、3代目とかの世代でね、買収されたり、弱っていったりとかってね、いろいろあるんですよ。後継ぎがいないとかね、あと、No.2が辞めたらすごく勢いがなくなっていったとか、あと、主要なメーカーが引いたらもう一気に売上が下がったとか、いろんなのがあるので、やっぱり常に自分のディストリビューターの競争力みたいなのは意識しながら。ディストリビューター、使おうとしているディストリビューターの競争力が、今、どういうポジションなのかということも気にしないといけないし。あと、もちろんね、業務用とオンのマーケット、それからオフのマーケット、小売。業務用というのはホレカも含めてね、強い弱いがあるし、あと、地域の強い弱いもあるしね、そこもしっかり見ていかないといけないし。あと、伝統小売の強い弱いもあるので、そこもしっかりと見ていくという必要があるので、それを含めてディストリビューターの選定、この番組でもね、ディストリビューターの選定ハウツーみたいなエピソードを過去にも散々やってますから、これからもやっていこうと思いますけども、しっかりとディストリビューション・ネットワークを築いていくということは重要で。でも、まずはルソン島中心で、メトロマニラ中心でよろしいと思いますけど、そこから小さく生んで大きく育てるという流れになってくるのかなというふうに思います。
あとはね、年明けて1月に「タイ、VIP」とかでセミナーをやっていこうと思ってますので、またぜひ弊社のセミナーのページをチェックしていただいて、セミナー情報のメールマガジンに登録していただいて、セミナーにも参加していただければなというふうに思います。
今日はこれぐらいにしたいと思います。皆さん、また次回お会いいたしましょう。