森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺でございます。今日は、インドネシアの市場についてのお話になります。前回がフィリピン、その前がベトナム、今日はインドネシアということで、対象はFMCGの製造業さん、食品・飲料・菓子・日用品等の製造業が中心になります。文具とかね、FMCG周辺のB2Cの製造業も対象です。
ずっとシリーズでベトナム…、フィリピンから始めたのかな。フィリピンをやって、ベトナムをやって、インドネシアの市場の特性と市場参入における重要なポイントについて各国別にお話をしていて。ちょうどちょっとこの収録の放送がいつになるのか分かりませんけど、2025年1月21日ですかね、弊社で久々に半年ぶりにセミナーをね、自社SPYDERセミナーを開催、21日ですね、したってなってしまうのかな、する予定になるのかな。ちょっとすみません、ご興味のある方はね、まだ間に合えば、ちょっともうお席がないかもしれないですけど。でも、弊社のセミナーページにいろんな今後開催するセミナーの予定が出ていますので、登録いただくとセミナーの案内のメールが行くようになっていますので、ぜひ覗いてみてください。
インドネシアなんですけど、少しちょっとマクロで見ていくとね、市場、小売の市場規模ってどれぐらいですかと言うと、だいたい今の為替で45兆円ぐらいですね。日本の小売市場規模が150兆円なので、45兆円と言ったら3分の1なので、非常に大きな市場であると。ASEAN全体でおよそ150兆円ぐらいなので、ASEANの3分の1を占めているというのがインドネシアの小売市場規模ですよと。当然なんですけど、結局、人の数というかね、胃袋の数に近しいところがあるので、2億7,000万人、今、インドネシアは人口がいますから、非常に大きな市場ですよというのが1つ特徴としてあって。
インドネシアを攻略する上でやっぱりポイントがあって、いくつかのポイントを押さえつつ、どう、じゃあ、戦略を組んでいきますかというのがすごく重要で。まず1つ、絶対に外せないのがハラルであるということが1つすごく重要で。これは、ハラル対応じゃないとやっぱりメインストリームに入っていけないというのがね、非常に大きな問題としてあって。今年、2024年…。ごめんなさい、収録、これは放送がいつになるのか、25年になってしまうかもしれない。24年の10月だったかな、から、やっぱりハラルの認証を取ってない商品を小売が並べることができなくなった、法改正がありましたと。これが実際にどういうふうになっていくのかっていうのは今後見守っていく必要があるんですけど。基本的にはハラルじゃないともう並べることもできないという方向に進んでいるわけですよね。今、ASEANで売っているもので、ハラル認証を取ってない商品なんてね、本当にないですよ。日本の一部の輸入品とかね、そういうもので、もうだいたい後ろをめくるとハラルのマークがついているので、まず、もうこれは輸出だろうが、輸入品でね、輸出でやる場合だろうが、現産現販でやろうが、いずれのケースもインドネシアで売るにはハラルの認証が絶対に必要ですよというのがインドネシアの1つ大変重要なポイントであると。
もう1つが、小売がね、インドネシアって近代小売がおよそ3万8,000店舗ぐらいありますという中でね、一方で伝統小売が447万店あって、もちろんこの伝統小売を攻略するというのは、他のベトナムとかフィリピンと同様にね、インドネシアは、どの小売事業者もしくは中間流通事業者と話をしても、「伝統小売でシェアを獲れなかったら、インドネシアでは利益を出せない」と、もう言いきっていますから。近代小売だけで儲かりますなんて言っている小売関係者、中間流通関係者に、1人も僕は会ったことがないので、基本的には伝統小売をやらないと儲からない市場であると。一方で、じゃあ、伝統小売をやるためには、最低限近代小売である程度ポジショニングしないといけない、プレゼンスを発揮しないといけないと。そんな中で3万8,000店舗のうちの3万4,000~3万5,000店舗は2強のコンビニ、インドマレットとアルファマートが占めているわけですよね。その他のコンビニなんて数百店舗レベルなので、はっきり言ってもう無視でいい。そうなってくると、このインドマレットとかアルファマートと、コンビニで売られるような商品だとここを外せないわけですよね。アルファマートやインドマレットの周りに伝統小売があったりもするし。でも、これだけ数があるということはね、彼らの小売交渉力がどれだけ強いかということを考えていくとね、やっぱり一筋縄ではいけないので、仮にインドマレット、アルファマートの店先に並べられたとしても、結局そこだけではもう黒字にするのが難しくて、同時に伝統小売のストアカバレッジを増やして、そこで利益を出すみたいな構造をつくっていかないといけない。そのための販売チャネル構築が必要だったりするので。そういう意味では、ややこしいと言ったらあれですけど、非常に重要なコンビニであるというのが1つですよね。
ちょっと時間が来てしまったので、一旦今日はこれぐらいにして、また次回、少しラップアップ含めてやっていきたいなというふうに思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。それでは皆さん、また次回お会いいたしましょう。