森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺でございます。今日はね、ミラノに行ってきたお話をしようかなと思うんですけどもね。ちょっと弾丸でミラノに行ってまいりまして。ANAの直行便ができたんですよね。なので、だいぶ楽だったんですけど。月曜の夜にね、夜中に。だから、火曜日、日付けが変わって火曜日に行って、金曜日の朝、羽田に帰ってくるみたいな。火曜日の、それこそ夜中だよね、夜中に出て、向こうでホテルには2泊泊まって、2泊4日みたいな感じですよね。機中がそれぞれ1泊1泊あって2泊4日で帰ってくる、ミラノ弾丸で行ってまいりまして。ちょっとね、なんで行ったのか詳細は申し上げられないんですけど。弊社は新興国市場における販売チャネルの支援を得意としていて、特に消費財メーカーのお客さんが7割で、B2Bの製造業が3割ぐらいということで、販売チャネル・製造業・アジア新興国という、このキーワードに特化をしてご支援をしていますけど、実は一部のクライアントにはラグジュアリービジネスのクライアントがいて。私の専門はあくまで「製造業・アジア新興国・販売チャネルなんですが、ラグジュアリー分野の支援でも結構お役に立っていて。というのも、われわれの持つリソース、国内外に持つ富裕層のリソースから得られる様々な情報を使って、ラグジュアリービジネスに結構参入をしたい企業とか、そもそもラグジュアリービジネスの市場にいる日本の企業で。日本企業ってこれまたラグジュアリービジネスが非常に上手ではなくて、やっぱりヨーロッパとかアメリカの企業のほうが圧倒的に上手なので、そういった面でご支援をしていて、まあまあ、その関係でちょっとミラノに行ってきたということなんですが…。
久々のヨーロッパで、ヨーロッパなんてね、ほとんど行かないのでね、忙しかったので、ちょっとミラノ大聖堂だけは見ておかなきゃということでドゥオーモを見に行ってきまして。やっぱりすごいですよね、ヨーロッパの教会。昔、10代の頃にね、ウィーンとオーストリアとハンガリーかな、行って、ヨーロッパの街並みを初めてあのとき見て、ものすごい歴史を感じたんですよね。道路とかが石を埋めてつくったような道路で、ちょっとスケボーできないよねっていうようなガタガタした道路なんだけども、重みがある、街に重みがあるというかね、非常にきれいでしたね、ミラノ。
僕、イタリアの服とかイタリアの車とか好きなんだけど、実はイタリア行ったことがなくて、初めて行ったんですけど。イタリアの…、日本のイタリアンが非常に美味しい。アッピアとかね、キャンティとか、広尾のアッピアと、あと飯倉のキャンティとか昔から好きでよく行くんですけど、日本のイタリアンってどうなんだろうと、イタリア人が食べても美味しいのかなとかって、結構、思ってたんですけど。たぶん美味しいんでしょうね。いわゆる昔の中国の日式みたいな感じじゃなかったんだなっていうことをね、今回明確に分かって。どちらかと言うと、荒々しいイタリアンの先にある、超繊細なイタリアンにたぶん仕上がっているんじゃないかな、日本のイタリアンは、というふうに思ったんだけども。でも、その荒々しい本場のイタリア、イタリア料理というか、ミラノのご飯が本当に美味しくて。昔からの難題だったんですよね。日本人が海外で日本食を食べるときに、「いや、これはカツ丼じゃないよ」というようなカツ丼、中国でいっぱい食べたんですよ、25年ぐらい前なんですけど。「いや、このうどんはちょっと違う」とかね、「これ、違うな」っていう日本食をいっぱい食べて、日式って言われて。今はね、だいぶよくなりましたけどもね、昔はね、20年25年前にね、中国に駐在していた日本人なんかは大変だったと思うんですよね。なので、そんなあれがあったのでね、日本のイタリアンとイタリアのイタリアンはどうなんだっていうことだったんですけど。今回比べてみてね、「あっ。あー、良かった。そういうことだったんだ」と思って、日本のイタリアンは美味しいと、イタリアのイタリアンも美味しいと。たまにイタリアでイタリアン食べて美味しくないとかって言う人いたんだけど、僕が連れていってもらったところは全部美味しかったなと思って。
あと、ミラノカツレツ。いや、実はね、僕ね、ミラノでね、ブルドックソース、めちゃめちゃいいんじゃないかなと思って。ミラノカツレツを食べに行ったんですよね。「何の話なんだ? 今日は」って話なんだけども。(笑)ミラノに行った話なので、ちょっと軽い気持ちで聞いてもらったらと思いますけど。ミラノカツレツ出てきていて、僕、日本の厚いカツも好きだけども、あの薄いカツレツもすごい好きなんですよ。大学の学食のカツみたいなね、薄いの出てきますよね。そのミラノカツレツが、味が薄いんですよね、レモン食べて。だから、付け合いに出てきたのが、味の濃いリゾットと一緒に食べるみたいな感じだったんですけど。ソース欲しいなと。カツ、とんかつソースと言えばブルドックみたいなのがあったので、ブルドックソース欲しいなと。当然、ミラノの街にブルドックソースなんてね、すぐには、その辺で買えるかって言うと買えませんから、うーんと思いながらそれを食べてて。で、帰国したんですけど。帰国したんだけども、なぜかその帰国した次の日の土曜日に、うちに友人が遊びに来てて、家でイタリアンだったんですよ。イタリアから帰ってきたのにイタリアンみたいな。あんまり重要視されてないということがお分かりだと思いますけど、イタリアンだと。そのイタリアンのカツレツがね、また出てきたんで、「あっ、これやってみよう」と思って、冷蔵庫からブルドックソースを持ってきて、かけて食べたんですよね。そしたら、めちゃめちゃ美味しくて、「やっぱりブルドックソースだよな、カツレツには」と。ソースの味って、なかなかちょっと特殊な味だと思うんですよね。僕らは子どもの頃から食べているから、このソース味、恋しくなりますけど、これを突然食べさせられたらどうなんだろうっていう感じもしないでもないんですよね。ちょっとマヨネーズを混ぜたほうが美味しいかなみたいな。マヨネーズと、キューピーとブルドックのこのマリアージュっていうんですかね、これはもう最高じゃないですか。僕、ブルドックソースだけというよりも、マヨネーズとマリアージュさせてとんかつとか食べるの大好きなので、お好み焼きとか食べるときもそうするんだけどもね。イタリア人にいきなりブルドックソースね、成人してから「食え」と言ってもね、「カツレツにつけろ」と言っても、ミラノ人にね、ちょっとなかなか難しいと思うので、キューピーのマヨネーズとのマリアージュでミラノカツレツにつけるという、この食文化を浸透させたらね、これは面白いんじゃないかなって勝手に想像してたんですけどね。そんなことを考えているのは僕くらいですよね、きっとね。ブルドックさんもキューピーさんもきっと考えてないと思うんですけど。(笑)でも、うん、日本人にはちょっと物足りないカツレツだったので、ぜひね、ブルドックソースをつけて食べてほしいなと思いました。
はい。すみません。何の話をしているのかということなんですが、ミラノに行ってきましたというお話でございます。今日はこれぐらいにしたいと思います。皆さん、また次回お会いいたしましょう。