森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺一樹です。今日も引き続き、あと少しなのでね、リスナーの皆さんからの質問に回答していきたいと思います。
なかなか、Q&Aね、そんなにバンバン、Q&Aね、来るという話でもないのでね、ずっと溜めて1年に1回ぐらいこうしてやるんですけど、皆さん、ぜひ概要欄からQ&A出せますのでね、皆さんの、セミナーなんかだとよく皆さん手を挙げて質問してくださるので、番組でもぜひご遠慮なく。企業名とか言いませんので、番組でね、もちろんですけど、企業が特定されやすいような話はしませんので、ぜひ質問を入れていただければ。別に匿名で質問を入れていただいてもいいんですけどね。うちのフォーム、たぶんすごく面倒臭くないかたちになっているので、フリガナとかね、ああいう住所とか、訳分からない情報入れさせない、もう、メアドと名前だけみたいな、あと自由に書いてくださいみたいな、そんなフォームになってますので、ぜひお気軽に。YouTubeの番組のほうも、Podcastの番組のほうも、コメントは入れられないようにしてるんですよね。なんかね、変なリンクを貼られたりするのでね、オレオレ詐欺的なリンクとか、ちょっとエッチなリンクとか貼られるので付けてませんけど、概要欄に行けば飛ぶリンクがありますので、そこからぜひお申し込みくださいということで。
じゃあ、早速、今日の質問ですけど…。ちょっと待ってくださいね。質問を読んでまとめますね。製造業の方で、日本企業の前回と似たような話で、「日本企業の新興国市場の展開、特に森辺さんのご専門としているアジア、ASEANという部分での根本的な問題って何だとお考えですかという、そういう非常に抽象的なお話ですみません」ということなんですけど。全然構わないですよ、全然。こういう話はすごく重要だと思うので。僕はこの番組でもお話をしてきましたけど、結構、課題としては皆さん共通な課題があると思ってるんですね、日本の製造業。もちろん、B2BとB2Cで分けると、それぞれちょっと微妙に異なるものの、ただ、やっぱりすごく根本に、根本にあるというか、もったいないなというのがね、問題が何なのかが分かっていないのではなくて、問題を問題として認識できないっていうね、これがすごく多いんですよね。問題を問題として捉えたら、日本の企業は非常に優秀なので。だって、こんなに優秀な企業、世界的に見たってないじゃないですか。いろんなことを言われますけど、日本企業って世界の企業と比べたら圧倒的に優秀で、僕はそこはずっとブレずにそう思っていて。殊ね、クロスボーダーをすると、国境を超えたときに、その優秀さがね、良い意味で生きてきた生産拠点の時代と、あと、なかなか生かしきれないマーケティングの時代みたいなのに分かれるとは思うんですけど。でも、やっぱりすごく優秀な企業がね、このマーケティングのセンスの部分がやっぱり低いばっかりに、「これ、問題なんですよ」っていうことを問題として捉えられないっていうケースがやっぱり非常に多くて。問題を問題として認識できてないので、ちょっともうどうしようもない感じなんですよね。やっぱり、そういう企業とはもちろん出会うんですけど、そこをね、あんまりつついても…、あんまりつついても良くないので、やっぱり問題を問題と認識するまで待つというケースが多いですよね、支援する側の立場としてはね。だって、問題を問題として認識してないのに、「支援しますよ」って言ってもね、なかなかありがたみを分かってもらえないので。でも、それってね、やっぱりずっと20年とか付き合っていくと、あるタイミングで問題を問題として認識するリーダーが現れて、問題を問題として認識していくわけなんですよね。だから、問題が分からないのではなくて、問題を問題と認識する能力が結構クリティカルな問題だなと。なんかギャグみたいなことを言ってますけど。(笑)別にギャグではなくて、そこは1つね、大きくあるんじゃないかなというふうに思います。
なぜこの問題を問題として認識できないのかって言うと、やっぱりインプットの深さと広さなんだと思うんですよね。情報が少ない。現場を見ていない。なので、問題が問題だって思えないわけですよね。これはね、やっぱり非常に残念だなっていうふうに思うし、調査は絶対にやらないと、問題を問題として認識できないので。だって、事実が、真実が分からない、客観的なファクトが見えてないからね、やっぱり問題として認識できないのは当たり前だと思うんですよね。
なので、まあまあ、ちょっと時間が来てしまったので、今日はこれぐらいにしたいと思いますけど、次回ね、少しちょっと、もう少し続きの話をしようかなというふうに思います。それでは今日はこれぐらいにして、また次回お会いいたしましょう。