森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDERの森辺です。久々に中国に行ってまいりまして。昨日帰ってきて、北京、上海へ行ってきたんですけど。コロナもあって、中国はビザの問題もしばらくあったので、だいぶ行くハードルが上がるのでね、行く機会も少なくなってしまったんですけど。あとね、なかなか僕ね、出張に行かせてもらえてなくて。たぶん皆さんから見ると、結構、海外飛び回っているのかなというふうに思うと思うんですけどね。コロナで分かったことはね、うちは各国にね、ローカルの社員を数名ずつ置いているのでね、コロナ前はね、結構、「いやー、俺が行かないと始まらないだろう」みたいに思っていて。なんですけど、コロナで物理的に行けなくなったら、ローカルの社員が非常に成長したというのがあって、彼らだけで十分補えるようになった。彼らの実力が上がったというのか、もしくはそもそも実力があったのに、過保護で行かなきゃってやってたのか、ちょっと分からないですけど、そんなこともあって。また、僕が通常の調査とかでなかなか現場に行く機会をもらえていないという。社内でね、「いや、社長が行くと、ビジネスクラスで行って、高いホテルに泊まって、大して日中も動かないで分かったようなことを言うから、もう面倒くさいから来ないで」と、「プロジェクトの粗利が下がるから来ないで」というね、こういう雰囲気が社内であって、なかなか出張に誘われないと。じゃあ、どういうときに出張に誘ってもらえるのかと言うと、お客様のお偉いさんが行くときに、そのアテンド要員で一緒に行くというのが多くて。今回そうだったんですけど、それで行かせてもらって、北京・上海に行ってきましたと。
僕、中国は2000年前後ぐらいのときにすごく中国と、それぐらいのときから中国と関わりが始まって、2000年代の激動の中国、それから2010年代の強い中国を見てきているし、基本的にはアジア新興国が僕の専門フィールドなので、活気があるというのはもう当たり前の状態で、アジアなんてどこへ行ったって活気あるよというね、そういうふうな思いでというか、常識の中でいたわけなんですけど。僕がかつて見てきていた北京とか中国とはね、だいぶやっぱり変わってきているなというのはここ最近すごく感じる。活気がないっていうね。だから、経済指標なんかの数字が実体験として「ああー…」というのがね。だから、何だろうな、普通なのかもしれないですけどね、今までの中国はやっぱりグワーッと来ていたので、もう2桁成長の時代があってね、1桁でも後半の成長の時代があってという。ただ、やっぱり成熟してね、日本の失われた30年が中国に訪れるなんていうようなことを言う人がいますけど、でも、あながち間違っていないというか、そういう感じなのはすごく感じますよね。なので、落ち着いた市場になってきたというのかな。決してネガティブに見る必要も全然なくて、「景気悪くてやばい、うわー」ということではなくて、成熟した市場になってきているということなので、今までのやっぱりマーケティングの視点ではなかなか戦いづらいところが。ある意味、成熟した市場、われわれは慣れているじゃない、日本で散々経験してきましたよねという中で言うと、少し寄ってきたのかもしれないなというようなことも思いまして、いろいろ感慨深いなということが多々あったということでございます。でも、活気ってこういうことなんだねと。活気がない国を見たことがなかったのでね、アジア新興国市場でね。なので、活気がないとこうなるんだなというのすごくはよく感じたけども。でも、やっぱりこうして振り返ってみると、2000年代のあの古き良き中国、その前の人たちなんかはもっとその時代を古き良きと思っているのかもしれないですけど、だんだんそれがなくなってきて、うん、そうですね、あの時代の中国人とかもすごく好きだったんですけどね。なんか日本って、中国のことをうがった目で見る人たちがいますけど、僕は中国すごく好きで、何だろうな、すごく良かったなという。何の話やねんという話なんですけど。(笑)行ってまいりましたということでございます。
なので、これからはね、中国の戦い方もね、すごく変わるだろうし、今、変わってきているだろうし、これからも出張に連れていってもらえるように頑張りたいと思います。いやー、ほんとにね、連れていってもらえないですよね。ローカルの子たちでほとんどのことは補えてしまうというのとね、まあね、これもね、僕はね、「僕が一番分かっている」と、「俺が一番分かっているに決まっているじゃないか」と思っているわけですよね、社内でね。なんですけどね、最近ね、「いやいや、もう、社長が出てくるとややこしいから」というね、そういう感じがあってね、なかなか連れていってもらえないんでね、うん、まあ、1人で行こうと思います。
それでは、今日は以上になります。皆さん、また次回お会いいたしましょう。