アジア新興国 – ”日本人っていい人”と現地マーケティングの向き合い方 その2
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テキスト版
森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。SPYDER INITIATIVEの森辺です。今日も前回に引き続き、日本人って何ていいやつなんだろうということで、ダラダラとちょっとお話をしたいなと思います。お付き合いいただければと思います。僕、車を運転するんですよね。週末は子どもをいろんなところに連れて行くのに運転をする。ずっとメルセデスのGワゴンというゲレンデという車が好きで、3世代にわたりずっと長いこと乗っていたんですよね。黒、白、クラシックグレーとずっと何台も。結婚して、子どもができて、やっぱり後ろの乗り心地があまり良くないので、気持ちいいのは運転している人。僕もあまり賢くないので、V8の大排気量のAMGのエンジンで、この重低音の響くこのエンジン音、車に重要なのは音と匂いかななんていう、そういうタイプだったので、そんな車をずっと乗っていたんですけど。今年だったかな。去年…、今年か。今年、車を買い替えて、15年ぐらい、3台ぐらいゲレンデを乗っていたんだけども、レクサスに替えたんですよね。レクサスに替えて、何に替えたかっていうとレクサスのLMというミニバンですよね、アルファードみたいなやつ。これだとちょうど、運転手をお願いをしようと思っていた方がちょうどいたっていうのと、あと息子がね、「これがいい」と、「パパ、外は黒で中は白」って、当時6歳の息子が、今は7歳になりましたけど、言って、これだったら子どもも喜ぶし、妻も喜ぶし、両親、義理の両親が来たときもこれは楽だし、逆にお客さんが来たときもこれいいなとかいろいろ考えて、替えたんですよ、LMに。僕ももう運転ちょっと、しなくてもいいかななんて思っていたら、ちょっと運転手さんのあてが駄目になってしまって、そのLMを今、自分で運手していて。毎日運転するんですけど、だいたい港区界隈で、東京でLM運転しているのって運転手さんだけなので。(笑)僕は最近、運転手になった気分で。うちの子たち、社員とかも乗せてどこかへ行くとかいうときも僕が運転して、社員の運転手をやったりしているんですけど。レクサスいいなと思って。何だろうな、僕もこの歳になったからかもしれないですけど、もうブルンブルンとか要らないよねと思っていて。もう僕、本当に長かったので、ブルンブルンの音のする車が車でしょというふうに思っていたんですけど、めちゃめちゃいいな、トヨタと。トヨタ、再認識というか、再評価していて。レクサスいいなと、値段もね、まあまあ、国産なので、レクサスはちょっと高いかもしれないですけど、外車に比べるとだいぶ安いし、最高じゃないかと思って、今すごくいいなというふうに思っているんですけど。
すみません、話がだいぶ長くなってしまいましたけど、そのレクサスを運転して通勤しているんですよ。そうすると、高速に乗るんですよね。ちょっと、そんなに長い距離じゃないんですけど、高速にピュッと首都高に乗るときに合流があるわけですよね。合流のときに、これは別に通勤のときだけじゃなくて、どこか行くときもいつも思っていたんだけども、日本人って、日本で言うとね、合流のときに本線があって合流しますと。その合流のレーンって、まだまだ先に合流をするところがあるのに、めちゃめちゃ手前で合流、ウインカーを出して合流する人がかなりいるんですよね。そうすると、渋滞してしまうわけですよ。一番奥まで行って合流をするべきなんですよね、本当はね。だって、合流レーンというのがずっとまだ数十メーター先まであって、そこで合流。なんだけども、日本人の感覚だとね、いや、本線も渋滞していて、そこに入れてもらうのに、そんなに先まで行って合流なんてしたら申し訳ないというね、こんないいやついないよなって、僕、本当に毎回思っていて。申し訳ないから手前で入りますと、そんなに前まで行きません。でも、その結果、合流レーンは渋滞するわけですよね。ちゃんと前まで行って合流するように設計されているのに、申し訳ないから手前で合流みたいな。こんな合流、僕は見たことなくて、アジア新興国でね。アメリカとかいったらね、歩行者優先だし、マナーもね、都市にもよるかもしれない、街にもよるかもしれないですけども、非常にいいかもしれないですけど。アジア新興国市場はね、我先にと。20年前、2000年代前後、僕が深圳というところに住んでいたときに、まだ第2国境とかがあって、そこがもう毎回大渋滞するんですよね。なぜ大渋滞するかというと、日本みたいに他人のことを考えて、いや、そんなとこまで行ったら申し訳ないんで手前で合流しますという感覚じゃなくて、もう横から、右から、左から、われ先に高速のね、何て言うの、あのETCがピューッと通る、ああいうところに突っ込んでいくわけですよ、車がね。なので、列を並ぶみたいな感覚が当時はなくて、今はもちろんね、それはありますけど、25年前の中国ですから、もうそんなのはわれ先に行くみたいなね。マクドナルドもケンタッキーも並ぶの大変みたいな、われ先に、油断すれば横入りみたいな、そんな感覚なので。本当に日本人っていいやつだよねと、他人のことを考えてしまうねと。
これをことアジア新興国市場のローカルのマーケティングに置き換えたときにね、いや、そこまで他人のことを考えられるなら、もっと調査してローカルの本当にインサイトを導き出そうよと思うんだけども、まあまあそれとはちょっと話があれなんだけども、やっぱりね、このいいやつの感覚が、これはあくまで日本が基準であってね。考えてほしいんだけども、インドネシアの高速の合流でとか、分かんない、フィリピンでもいいですよ、中国でもいいですけども、そんな手前で合流してたら、後ろからバンバン、クラクション鳴らされて、抜かされて、「何やってんだー!」という話なわけですよ。だから、この感覚のままアジア新興国市場で合流しては駄目よと、つまりはビジネスしては駄目よという話なので、そこがマーケティングに置き換えたときに、またちょっと邪魔な要因になるんですよね。でも、そういう感覚の人に感覚替えろって、これは僕も若いときトライしましたけどね、飛行機の中でスイッチ切り替えるんですよ。今は日本にいるので日本人スイッチオンみたいな。でも、中国へ行ったので、はい、中国人スイッチオンにしますみたいなね。これをオンオフ、オンオフやっているとね、精神が壊れてくるんですよね。自分は一体何者なんだみたいなね。おかしくなってくるので、最近はそういうこともやらずに、取りあえず僕は僕なので、自分がいいと思う常識をまず1つ自分の軸として持ちながら、スイッチもオンにもしないしオフにもしないと。ただ、どの国に行っても、その国の人たちのすべてを受け入れる大きな心、これを意識的に持つようにしていて、それを、じゃあ、マーケティングに置き換えたときに、やっぱり僕は自分の感覚は根底には日本人の感覚があるわけですから、なんだけども、その感覚で無理やり議論を引っ張っていかない。ローカルをベースにやっぱり議論を引っ張らせて、ただ柔軟な頭で本質からずれるというところだけを調整するというか、ちょっとどういうふうに言葉で言ったらいいのか分からないですけど、そんなことにはすごく気を遣っているところがあって。
ちょっとダラダラ話しますと、言った通りダラダラ話してしまいましたけど、これだけいいやつなのでね、われわれ日本人はね。なので、このいいやつがいいやつの感覚で、アジア新興国で物事を考えると、やっぱりそれは良過ぎてしまって、なかなか現地には受け入れられないですよという、そういうお話でございました。
それでは今日はこれぐらいにしたいと思います。また次回お会いいたしましょう。



