東:こんにちは、ナビゲーターの東忠男です。
森辺:こんにちは、森辺一樹です。
東:森辺さん。今日はどこからお送りしているか、皆さんに。
森辺:ジャカルタ、インドネシアからお送りしております。
東:じゃ、ジャカルタからということで、そのインドネシアにちなんだ話をしたいと思うんですけど、結構インドネシアで成功している日本企業って、マンダムだったり、フマキラーだったり、そもそも自動車でいうと、トヨタ自動車が結構な割合を占めていると思うんですけど、その日本という国とインドネシアの、日本人とインドネシア人ですからね、というのは、相性がそもそもいいんですかね? それは森辺さんの肌感覚でどうですか?
森辺:めちゃめちゃいいと思いますね。例えばフィリピン人とかベトナム人とかマレー人とか、シンガポール人とか。タイ人は相性いいですけど、比べたときに、やっぱりインドネシア人と日本人の相性ってすごくよくて、これ何といったらいいんだろうな、商談しているときとかもそうなんですけど、何か打てば響くんですよね、インドネシア人って。賢い。頭いいと思うんですよ、インドネシア人って。その賢さが、こんなこと言うとあれですけど、シンガポール人とかマレーシア人みたいに、ちょっと華僑多いじゃないですか、ビジネスしていると。そっち系の華僑のズル賢系の賢さというよりかは、何かオーネスト(honest)系の賢さというんですかね、正直ですよね。で、フィリピン人みたいに――フィリピン人の人聞いていたら、ごめんなさいね。何かこう、「それうそでしょう?」とかね、そういうのないですよね。何で3回も言わなきゃいけないの? とかね。そういうのが非常にないし、笑顔だし。だから、インドネシアで成功している日本企業が多いというのは、よくよくわかるんですよね。同じASEANのブラウンというんですかね。そういう人たちの中でも、インドネシア人はやっぱりずば抜けて僕、優秀だし、一番がやっぱり商談していて打てば響くというのは大きいですよね。明確に一緒とは言いませんけど、台湾人って合うじゃないですか、気が。日本人って。それに近しいものを僕はインドネシア人に感じるんですよ。だからビジネスはすごくやりやすいと思います。
東:なるほど。そうすると、森辺さんもディストリビューターの、インドネシアのディストリビューター含めて、アジア、いろいろなディストリビューターを見つけていると思いますけど、そうすると、ディストリビューターの経営陣もそんな感じなんですかね?
森辺:そうですね。当然商売ですからね。いろいろありますけど、やっぱり最後、どれだけ相手を信じれるか。自分の打った球がちゃんと相手にこう響いているかというところって、すごい重要じゃないですか、最後の決め手でね。それをやっぱりすごく感じるので、いい国だなと思いますけどね。やっぱりお互いやると決めたことをちゃんとやる。いったらASEANなんていいかげんじゃないですか、みんなね。日本人の感覚でいうと。けど、それがやっぱり日本人の感覚に近しいところは僕はあると思うし、ODAがすごくやっているとか、日本とインドネシアの国交の関係が非常にいいとか、歴史的な背景も当然あるんですけど、これだけ親日なASEANの国ってないし、基本イスムラ圏じゃないですか。にもかかわらず、こんなに親日で、日本の車のシェアが95%。さっきトヨタの話しましたけど、日産だってマツダだってスズキだって、もうフルメンバーですよね。で、日本よりも日本車のシェアが高いし、マンダム、味の素、フマキラー、これもインドネシアで実績出しているし、インドネシアはうまくいっているけども、フィリピン、ベトナムがうまくいかないという消費財のメーカーさんなんて非常に多いじゃないですか。だからインドネシアというのは、そういうところを含めても、非常にいい国だと思いますけどね。日本企業にとってはやりやすい国。
東:なるほど。そうすると、結構ディストリビューター含めて、小売もそうですけど、財閥系が多いと思うんですけども、例えばフィリピンも財閥系が多いじゃないですか。ちょっと形が違うのかなというのは感じるんですが、その辺は。
森辺:そうですね。結構ディストリビューターのレイヤーになると、トップテン財閥というよりかは中堅財閥が多いですよね。上はやっぱりメーカー。メーカー反射みたいな。ディストリビューターのレイヤーまでいくと、やっぱり中堅財閥が多いし、フィリピンに比べれば財閥の数が多いですよね。当然ですけども。だから、そんなあれだと思いますけどね。
東:商談がしやすいというか、相性がよいと感じるのは、森辺さんが実体験の中で商談をしている中で、こういうところがというのは具体的に、ニュアンスでもいいんですけど、リスナーの皆さんにお伝えできたらなと思うんですげとね。
森辺:ビジネスなんで、最初はちょっと駆け引き的なところってどうしてもあるじゃないですか。じゃ、そこからどれだれけ腹割ってお互い、いい関係築けるかというのがすごく重要だと思うんですね。その腹を割るというステージになったときに、さっきから言っている、響くとか、打った球がちゃんと届くみたいなのって、この腹を割って話せるかどうかだと思うんですよね。だから、その相談の一番根幹の重要なところのステージに来たときに、こっちが腹をしっかり割れば、向こうもちゃんと腹を割るというね。その腹をお互いが割るから、初めてそこで通じ合うわけじゃないですか。そこに行くまでの時間が圧倒的に早いんですよね。ベトナム人とやったら、いつまで経っても腹割らないなみたいな。フィリピン人とやっていたら、すぐ腹割っちゃうんだけど、それうそでしょ、みたいなね。何かそういうのはすごくあるので、インドネシアはいい国ですよ。ごはんそんなにおいしくないけどね。
東:そうですね(笑)。
森辺:いい国だと思いますね。あと、当然ディストリビューターは華僑が多いじゃないですか。華僑が多いですけど、そんなに華僑、華僑していない華僑ですよね。ほかの国の華僑に比べると。ベトナム人の英語、何言っているかわからないけど、インドネシア人の英語はよくわかるというね、そういうのもあるし、何だろうな、日本企業がやっぱり積極的に行くし、成功例が出ているというのはよくわかるし、逆にフィリピンなんて、どうしてもアメリカがやっぱり選択肢として一つになってしまうわけですけども、インドネシアはやっぱり日本見てくれているじゃないですか。だからそういう意味では、2億数千万でしょう、人口。3億5,000になるでしょう。なので、そう考えると、この国はやっぱり絶対落とせないですよね。
東:なるほど、じゃ、わかりました。今日は皆さんここまでにしたいと思います。では森辺さん、ありがとうございました。
森辺:はい、ありがとうございました。
<終了(9:32)>