◆アナウンス
森辺一樹のグローバルマーケティング。すべてはアジアで売るために。
ポッドキャスト、森部一樹のグローバルマーケティング。すべてはアジアで売るためには、過去10年間で1,000社以上の海外展開の支援を行った森部一樹がグローバルマーケティングを分かりやすく解説します。
グローバルマーケティングとは、世界のニーズに応えて利益を上げること。アジアで売るためには、物作りプラス、グローバルマーケティングを武器とした戦略を持たなければなりません。
日本には素晴らしい企業が多く存在します。その企業と共にアジア市場を目指したい。再びジャパンアズナンバーワンと呼ばれる時代を作りたい。森部一樹はそんな思いを持ちながら、この番組を皆様にお届けいたします。
◆アズマ
こんにちは、ナビゲーターのアズマタダオです。
◆森辺
こんにちは、森辺一樹です。
◆アズマ
森辺さん、チャネルの本筋の話とは違いますけども、いろいろチャネルを作った後いろいろ動かすのは結局人で、特にアジア新興国だと人の採用に関する問題がいろいろいい人が取れないというのがよく耳にすると思うんですが。それはどうやって解決したらいいのかっていうのは難しいのかもしれないですけど、その辺に就いて森辺さんどうお考えになりますか。
◆森辺
そうですね、いくつかの問題があると思うんですけどね。やっぱり日本企業って外国人から見たらややこしいと思うんですよね。いわゆる本筋の仕事をする、本当の本筋のビジネスをする手前のところでややこしい問題が結構いっぱいあって、これは外資系の企業とかで働いてみたりしないとわかんないと思うんだけど、もしくは本当に外資じゃなくて外国の企業を見ないとなかなかわかんないと思うんだけど。暗黙の了解で基本日本人集団というか、日本人の習慣というか常識というか価値感というか、そういうものが絶対的な価値として存在してるでしょ、企業の中に。それ以外をいまどき下に見たり排除したりということはないと思うんだけど、いわゆる特殊なものとして見る傾向があって、自分と違うものを受け入れないという土壌は少なからず必ずあると思うのね、日本の企業の中には。そういうダイバーシティと反対にいく問題が一つと、もう一つは無駄な苦労をさせられるというか、無駄な努力をさせられるというか、下積みということかな、それがあまりにも長いから今のアジアの優秀な人材ってはっきり言って我々よりも相当に優秀だから、そんな下積みに3年わけわかんないことしてる場合じゃないっていう、そういう問題が多い。この2点がやっぱり大きいんじゃないかなと思うんですよね。外国人の従業員っていってもいろんなレベルの人たちがいるじゃないですか。ぶっちゃけ日本に留学しに来てなんていうのは、アメリカに行ってるような外国人の人材に比べたらレベルがセカンドぐらいの話だと思うんだけど。そういう人たちから見たら下積みの意味のなさっていうのはすごくあるんじゃないかなと思うんだよね。
◆アズマ
その二つの問題でいうとどちらのほうが、海外の人から見たというか外国の人から見て大きな要素になってる。
◆森辺
ジャパニーズ、ジャパニーズしてる問題って異文化っていう形で外国の人たちから見てそんなもんだなっていうふうな扱い方をしてしまえるのは一つそうかもしれないよね。一方で後者は結構クリティカルな問題で本当に優秀でピカピカな優秀な外国人って仕事が難しいとかハードだとか大変だとかっていうので頭を悩める、体力を使うっていうのは別に苦じゃないんだよね。仕事以外のことに自分の時間を入社して3年間を使うとかってことにすごく無駄なことを感じる。例えば新入社員が電話を取るのが当たり前とか、新入社員はコピーとるのが当たり前とか、新入社員はお茶出しするのは当たり前とか、それ仕事じゃないじゃん本来のみたいな。大学行って高い給料もらっていれたのに僕にお茶くませてどうするのみたいな。僕にコピーとらせてどうするのみたいなね。そういう業務が多いわけですよ。要は新人だからやるのは当たり前みたいな。一方で海外だとそれってなっくて、例えば例でいうとこれって日本の会社というよりも、日本の文化にそもそもそれが定着してて、下積みみたいなね。僕中学、高校ってアメリカンスクールだったでしょ。その時に思ったのが小学校までって教室の掃除ってみんなでやった記憶があるの。何曜日の帰りに机みんなで後ろに下げて、ほうきで掃いてちりとりで取って捨てるみたいな。けどアメリカンスクールに入ったら掃除は学生の仕事じゃないんだよね。掃除夫が学校にいてそれをやると。給食って小学校の時みんな配ってたじゃない、自分で、生徒が。けどカフェテリアに行くと従業員がいてその人たちが配給してるんだよね。結局それってごくごく自然で欧米というかグローバルという流れの中でいうと。けど日本の教育では雑巾がけしてなんぼです。そこで道徳観と精神論を鍛えるんです子どもはみたいな、そういうところがあるじゃない。僕それ嫌いじゃないし大切なのはすごくわかってるんだけど、それ外人に通用しないよ。特に優秀になればなるほどねっていう、そこなんだと思うんですよね。それが企業の風土にもまだまだ根強く残っていて、優秀になればなるほどそんなところで3年も自分の時間、無駄にできないっていうことなんじゃないかなと思うんですよね。
◆アズマ
なるほど。それって具体的になんとなくどうしていったらいいとかっていうのは森辺さんの中で何かあるんですかね。
◆森辺
先進グローバル企業って言われている会社がどうなっているのかっていうのを知る必要がありますよね、日本の企業が。その基準に近づけていかないと優秀な外国人人材全部そっちに取られてるわけじゃないですか。日本の企業には来ないので、それがアメリカ式なのか何式なのか知りませんけどね。それがグローバル企業のスタンダードになっちゃってる以上、やっぱり本当にグローバル化を進めていって外国人人材比率を増やすというか、人種関係ない人材組織を作っていくっていうのは、そういう会社を見ないといけない、そこに近づけないといけないというのはたぶん一つあるんじゃないかと思うんですよね。あと共通言語が日本語であるっていう以上はなかなかそうはならないと思うので、課題はたくさんあるんじゃないかと思うんですけどね。
◆アズマ
わかりました。今日はここまでにしたいと思います。森辺さんありがとうございました。
◆森辺
ありがとうございました。
◆アナウンス
本日のポッドキャストはいかがでしたか。番組では森辺一樹への質問をお待ちしております。
ご質問はpodcast@spydergrt.comまでお申し込みください。たくさんのご質問をお待ちしております。それではまた次回お目にかかりましょう。
森辺一樹のグローバルマーケティング。この番組はスパイダーグループの提供によりお送りしました。
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