阪西:皆さんこんにちは、ナビゲーターの阪西です。
森辺一樹(以下、森辺):皆さんこんにちは、スパイダーの森辺です。
阪西:今回も東が出張中のため、私がナビゲーターを務めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
森辺:よろしくお願いします。
阪西:今回の内容なんですが、前回ちょっといつもと少し違うトーンのお話しだったので、今回はビジネス寄りに戻したいと思います。
私は今、弊社で秘書として務めておりますので、そういったグローバル関係に関して、後フィールドの専門ではなく、ちょっと知識が少ないんですけれども。なので素朴な質問として、日本企業がグローバルで成功する際には、どういった目線で展開を進めていけば成功するのかお聞かせいただければなと思います。
森辺:なるほどね。難しいね。そうですね、日本企業が海外展開を進めていく上で、どういう目線を持つことが成功のために必要かと。幾つかの目線があると思うんですよね。幾つかの目線があるし、色々なステージの会社さんがあって、そのステージ…ステージっていうのはグローバル度合いのステージによって、持つべき目線っていうのが、僕はあると思いますと。
その中でも、僕が特にすごく最近重要だなと思う目線ってね、今日本って少子高齢化で内需が縮小してる中で、外需…海外の外需の取り込みが非常に重要だっていうことで、特に加速度的な成長を見せてるアジア新興国に企業が展開をしていくと。そんな中でグローバルが日本企業にとっての主戦場にもう既になっていると。そんな中でね、日本と海外の市場ってやっぱり違うんですよね。だから、同じ製品とか、同じサービスであっても、日本と同じような成長を遂げるかどうかっていうのは…。成長っていうのは、消費者のね、使い方や感じ方を遂げるかとは限らないんだよね。
そうすると、自分達の製品やサービスが現地において、どのような成長を遂げていく可能性があるのか、その方向性をいかに見極めていくかが、日本企業にとって海外で成功するための、非常に一つの重要な目線だと思うんですよ。
例えばね、わかりやすく例を挙げると、携帯電話でSNSとかメッセンジャーのアプリでね、日本では基本的にテキストを打つんですよね。そこに日本が生み出した絵文字、世界的ブームになったよね、スタンプとかね。これに対して海外の人達って、日本人はテキストメッセージと絵文字スタンプで会話をすると。ただ海外、特に中国人であったり、華僑の人達って、よく携帯のさ、送話口っていうの?この話す方に、何かメッセージ録音して、その録音したものを向こうに送って、向こうもまた録音で返ってくるから、話し口のところを耳に当てて、口と耳に携帯の話すところを言ったり来たりさせてる人をね、街でよく見かけるでしょ?携帯に向かってひたすら独り言言ってる人ね。僕これすごい面白いなと思うんだけど、結局同じようなSNSとかメッセンジャーアプリでも、日本と中国ではその使われ方が全然違うわけですよ。進化の遂げ方が全然違う。だから、日本ではそんなメッセージを録音してね、相手に送る。何となく恥ずかしいでしょ?
阪西:そうですね、ちょっと恥ずかしいです。
森辺:ねえ。留守番電話に吹き込むのも苦手だって人も多いわけだよね。だから留守電も残さないと。確かにね、中国人素晴らしいと思うんだけど、絶対に話した方が速いわけ。僕はもう打つのが遅いし面倒くさいから、例えば阪西さんにラインで「今日これお願いします」とか、「これとこれやっといて」とかって録音をパッと送るじゃない?なんだけど、阪西さんは絶対にテキストで返ってくるんだよね。
阪西:そうですね。
森辺:全然僕はテキストで返されて構わないんだけど、でもこれだけやっぱり違うんだよね、日本人と中国人とは。どっちが良いとか悪いとかじゃないくてね、その国によって使い方が違うこと。その使い方の進化。多分開発した側は、色んなことを想定して、色んな機能を揃えるんだけど、どの機能がどういう風に使われていくかっていう、その進化を見極めていく。その進化を最もしていくところの機能に、やっぱり集中して投資をしていくっていうことをしないと、必ずしも日本のメッセンジャーはテキストとスタンプとLINEだから、それだけの機能で中国持ってったって、音声が無かったら多分そこまでSNSとかメッセンジャーのアプリって発達しなかったはずで、やっぱりそこの見極め、どういう進化を遂げるんだというところの見極めの目線っていうのは、一つ僕はすごく重要なことなんじゃないかなという風に思うんですよね。これ別に携帯じゃなくても、チョコレート菓子でもいいんですよ。チョコレートでも、日本ではこういう食べられ方をしたけど、現地では実は皆こういう風に食べてるとか。アイスクリームでも良いんですよ?日本ではこういう風に食べられるけど、現地ではこう食べられるとか。各国の進化の仕方って必ず違ってくるんで、そこをどう見極めて行くかっていう目線が僕はすごく重要だと思うんだよね。
こんな感じでいいですかね?
阪西:はい、ありがとうございます。ではそろそろお時間になりましたので…
森辺:これぐらいにしときますか?
阪西:はい。
森辺:はい。じゃあ皆さんまた次回お会いいたしましょう。
阪西:はい、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。