阪西:皆さんこんにちは、スパイダーの阪西です。
森辺一樹(以下、森辺):皆さんこんにちは、森辺一樹です。
阪西:今日はナビゲーターを私、阪西が務めさせていただきます。よろしくお願いします。
森辺:はい、よろしくお願いします。もう阪西さん定番になっちゃいましたね。
阪西:はい、皆さんよろしくお願いします。
森辺:はい、よろしくお願いします。今日は?
阪西:今日は森辺さん、こないだツイートで日本経済新聞の記事に触れていたかと思うんですけれども。タイトルが「セブン、ベトナムに挑む。最後の巨大市場」ということなんですが、ちょっと詳しくお教えいただけますでしょうか。
森辺:セブンイレブンがベトナムに出たっていう話ですよね。一号店を開業したっていう。確か今月の日経で流れてたと思うんですけど、セブンイレブンジャパンがベトナムのホーチミンに一号店開業したみたいな。で、3年で100店舗出す計画ですよ、みたいなそんな記事で。ベトナムの小売市場もだいぶ政策開放が進んで、小売規制が緩和されて、これからMTが伸びるなと感じた、非常にちょっと特徴的な、印象的な記事だったんですよ。
ASEANって、シンガポール、マレーシア、タイ。それからSMTね。あとVIPのベトナム、インドネシア、フィリピン。この6カ国がいわゆる今日系企業が最も熱い視線を注いでるASEAN6だと思うのね。この先にミャンマーとかカンボジアがあるんだけど。このASEAN6の中でも、SMTと言われるシンガポール、マレーシア、タイってのは、どっちかってっと先進ASEANで、シンガポールみたいにほとんどMT化しているとかね。タイやマレーシアみたいに半分ぐらいはMT化が進んでるっていう先進ASEANって僕は呼んでんだけども。それとは違ってVIP、ベトナム、インドネシア、フィリピンってのは、まだまだMT比率ってのは2割ぐらいで、8割がTTですよと。MTってのはモダントレードね、近代小売。TTってのはトラディショナルトレード、伝統小売と。
その中でね、ベトナムって近代化が最も進んでない国だったんですよ。うちの会社のカウントで、去年の最新データで、ベトナムの主要近代小売の数ってのは1300店舗ぐらい。1300店舗ですよ?
阪西:少ないですね。
森辺:うん。日本にコンビニが5万店あるって日本では言われてますから、コンビニだスーパーだドラッグストアだ、とにかくPOSレジの付いた近代的な主要な小売をベトナム中カウントしても、1300店舗ぐらいと。一方で伝統小売が50万店ありますよという中で、だいぶベトナムの小売って近代化が遅れててね。日系の消費財メーカーの最大の成長で苦しんでるポイントっていうのが、そもそも1300とかしかない近代小売にいくら物並べてもね、いくらそこで売り上げ上がっても、そもそもの母数が1300店舗なんで、いつまで経っても黒字ができないよと。だから伝統小売取らなきゃいけないよという、そういう課題がベトナムにはあるんですけどね。
今回のセブンイレブンの進出で、その課題が急激に変わるかと言うと、それはもちろん変わらないんだけども、ベトナムの近代小売っていうものが、よくなるなと。元々ファミリーマートが「○○(ボーゲン?冒険?)」(5'45)で出て、相手先と喧嘩して単独になって、ファミリーマートとビーズ・マートだったかな?ファミリーマートっぽい看板が出てるんだけどね。で、セブンイレブンは無かったんですよね。今回セブンイレブンが出て。
セブンイレブンって、タイとかでは成功してて一万店ぐらいあったはずなんですよね、タイはね。フィリピンも最も成功しているコンビニで、2000店舗ぐらいあったと思います。マレーシアも、どこいってもセブンイレブンあるんで、2000店舗以上あったと思います。シンガポールが…まあ小さい国なんでね、400店舗ぐらいだったかなと思いますけどね。インドネシアも当然苦戦してて、これはどこも苦戦してるんだけども。インドマートとアルファマートが2強で一万何千店舗って彼らそれぞれ持ってるから、たぶんセブンイレブン100店舗ぐらいしかないんで、中々と。
そんな中ベトナムってまだまだコンビニって感じの勝ちが決まってないんですよ。だからそういう意味では、このセブンイレブンの新たなる挑戦でね、ベトナムの小売市場が「ああ、発展していくな。変わっていくな」っていうのを感じる、すごく重要なステージだなという気がします。
まとめると、ベトナムの伝統小売は引き続きやらなきゃいけないけども、セブンイレブンの展開でね、必ずコンビニ…他社含めて力入ってくるんで、そこを抑えるというのが消費財メーカーにとっては大変重要じゃないかなと思います。って思ってツイートしたんだよね。なんだけど、そういうのをあんまりこちゃっこちゃツイッターに書くのも好きじゃないから、気になってるニュースをただ単にツイートしただけなんだけど。機会があればこうして、この番組で話せたらなと思うので。
阪西:そうですね、ぜひ。ではそろそろお時間になりましたので、この辺で終わりたいと思います。森辺さん、ありがとうございました。
森辺:はい、ありがとうございました。