阪西:皆さん、こんにちは。ナビゲーターの阪西です。
森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。
阪西:今日は、この番組内で、第390回「セブンがベトナムに出店して何が起きるのか」というタイトルでお届けしたんですが、今回はちょっとそれに関連しまして、また日本経済新聞の記事、インドネシアにおいて、セブンイレブンが撤退という記事がありました。ちょっとそれについて森辺さんのご意見をお聞きしたいんですが。お願いします。
森辺:なるほど。そうですね。そういえばちょっと前にやったよね、ベトナムでセブンイレブンが進出しましたよと。
阪西:そうですね。
森辺:そうしたら今度、インドネシア撤退しましたよということだったと思うんだけど、たしか6月末で事実上撤退ということだよね。まあまあこのニュースは、読んでいない人がいると思うので、簡単に説明すると、セブンイレブンが6月末でインドネシアから事実上撤退すると。セブンイレブンは、インドネシアは中堅財閥のマルチというところとやっていて、マルチの関連会社かな、中堅財閥の――マルチじゃない、ごめんなさい。モダンだね。モダン・インターナショナルという中堅財閥がインドネシアにあるんですけど、そこの会社さんが運営していたと。なんだけれども、このたび116店舗ぐらい出していたんだけれども、撤退をしますというニュースですね。で、これについて僕がどう思うか。
阪西:はい、ご意見を。
森辺:日経新聞で言われている要因は、1つはインドネシアの法改正があって、お酒に対する法改正なんだけど、言ったらイスラム教徒でしょう?で、コンビニにお酒置いて売るのどうなのみたいな議論が結構あって、イスラム教徒なんだけど、インドネシアの人って、近代的イスラム教徒といったらいいのか、そんなに厳格に、日本来たら別に何でも食べているし、飲んでいるし、お酒飲む人もいる。ただ、どうなのよということで、去年――2015年かな、お酒の販売禁止したんですよ。それが結構痛かったというのは1つ大きい影響ですよねというのを、日経新聞では言っていて、あと、日本との連携が行き届いていなかったんじゃないかとかですね。そこが大きなあれになっているんだけど。
阪西:要因として。
森辺:結局、セブンイレブンが116店舗でしょう?日系の中ではファミマとミニストップが出ていたのかな。で、セブンイレブンは勝っているよね、よくやっているよね、なんて話になっていたと思うんだけど、116店舗ですか。地場系のインドマートとアルファマートは1万店舗を超えているんですよ。1万2、3,000店舗あって、各。2万5,000店舗ぐらいあるわけじゃないですか、2つ合わせて。ということは、桁が2桁違うわけですよ。
阪西:かなり違いますね(笑)。
森辺:だからそもそもだよねというのは1つあったと思うんですよね。そもそも勝負になっていないという。だからインドネシアはすごく特殊で、伝統小売りも300万店あって、すごく親日な国で、日本の小売り流通をまねて、コンビニが一気にがっと増えたんだよね。なんだけども、そこやっぱり地場系にとられていって、外資系出遅れたというのはやっぱりあって、それが大きいよね。
阪西:なるほど。
森辺:だから、そもそもじゃないですか、というのは1つあるのかなというふうに。で、まだ情報がわかっていないこともたくさんあるみたいなので、少しちょっとウオッチをしていきたいなとは思いますけど、お酒を売っちゃいけない法律云々というのは、どうなんだろう。時間の経過とともにまた戻ったりしないのかなとか思うんですけどね。
だから、そもそものところでそれだけ、2桁違うわけですから、地場の企業とね。だから別のところにもっと根本的な問題があって、そこを改善しなければ、結局は撤退か、もしくは吸収されるところになっていったんじゃないかと思うんですよね。だから今回の、お酒の販売ができなくなったからとか、何とかだからということではなくて、そもそもなんじゃないのという、そんなふうに感じたりします。
阪西:なるほど、わかりました。
森辺:そんな感じでいいですか?
阪西:はい、ありがとうございます。
森辺:はい。
阪西:では、お時間になりましたので、こちらで終わりたいと思います。ありがとうございます。
森辺:はい、ありがとうございます。
<終了>