東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、今日はちょっと関りがある方が本を出されたので、われわれもまだ途中までしか読んでいないんですけど。
森辺:番宣、番宣じゃないや、本の宣伝しましょうか。
東:はい。
森辺:原マサヒコさんという作家さんなんですよね。僕も何回かお会いしたことあるんですけど、今回、『ACTION! トヨタの現場の「やりきる力」』という本を、もうこれ何冊目なんだろう、原さんは。
東:結構いっぱい。
森辺:10冊はいっていないけど5冊は書いてそうだよね。
東:はい。
森辺:どれもヒットしているんだよね、原さんの本は。トヨタにもともといた人で、トヨタのPDCAの回し方とかやりきる力とか、トヨタ流の現場マネージメントというか、現場力みたいな、そんなことにフォーカスをして書いている作家さんで。全国で講演会活動とかもやっていて、すごくいい人なんですよね。プレジデント社からちょうどこの本が献本というのかな、いただいて、私のとこと東さんのとこと届いていたので、僕もちょっと昨日から少し読み始めて。いい本ですね、面白いね、彼は、うまいよね。
東:切り出し方がね。
森辺:うん。東さんのほうが本を読むのが早いから、僕は今、「はじめに」のところを読んでいるんだけど、東さんとか「3章」ぐらいまでいっているから、どんな感じなの?
東:じゃあ、ちょっと目次をかいつまんで言いますと、第1章で「Action1」というかたちで「行動力 すぐに動きたくなる、トヨタの現場の考え方」、第2章「Action2/振る舞い 結果を出す人は仕事でどのように振る舞っているのか」、第3章「Action3/作用 やりきる人の頭の中では、何が作用しているのか」、第4章で「Action4/カイゼン さらに成長するために必要なカイゼン思考とは」、第5章「「Action」を意識することで得られる3つのactionとは」って感じ。
森辺:うーん、いいね、これ。
東:流れが分かりやすいですね。
森辺:海外事業にも通ずるものがあって、アジアに行くとわれわれ日本企業は「NATO」だと言われるじゃないですか。それをなんか。
東:「NATO」とは?って、きっと。
森辺:「NATO」はね、No Acution Talk Onlyで「NATO」という。
東:(笑)
森辺:何だろう、日本人をばかにした言い方なんですけど、「NATO」ってあるじゃないですか、あの「NATO」って国際機関の「NATO」で。でも、日本人の場合はNo Acution Talk Only、「NATO」だといって、行ったらいろいろ聞きにきたり、しゃべりにきたりはするけど、情報収集、ご挨拶って。ただ、Actionしないからビジネスが前に進まないみたいな。一方で、欧米の企業とかアジアの企業はもうとにかくやってみると、やってみてどうなるかを見極めると。まず動くというのは一般的なので、「日本企業はもう「NATO」だからもういいよ」ってよく言われるんですよ。20年前に比べたらアポが取りにくい。なので、僕らも連れていくメーカーさんは選ばざるを得ない。大切な海外のディストリビューターさんとかに、そんな「NATO」になりそうなお客さん、日本のメーカーさん、何社も何社も連れていけないですからね。だから、その「「NATO」じゃだめよ、Actionよ」って言ってるんだろうな、この本はな。
東:そうですよね。
森辺:海外でも同じだと思いますよ。
東:なるほど。ちょっと最初の部分だけ、最初の、ちょっと最後を読んでしまうと結果が分かってしまうので、最初のいわゆる「はじめに」というところですが、最後に書いてあるんですけども、「行動できる人は生まれつきなんだわなどという悲観的な意見も聞いたことがありますが、生まれつきの資質などではありません。行動力というのは学んで練習をすることで誰でも身に付けることのできる一種の●芸●(06:39)です。実際に私はそれをトヨタの現場で身に付けました。また、トヨタの現場でなければ身に付けられないかというとそれも違います。考え方1つで、今いる場所、今持っているものでできることがいくらでもあるのです。将来、何かになりたいと、現状を変えたいと考えるのであれば、必ず今は何かをしなければなりません。それでは、今からどのような考え方でActionをしなければならないのか、解説してまいりましょう。」ということで、考えながらActionしましょうみたいな。
森辺:原さん、いいこと言うなあ。
東:ただ単にむやみに動くなということをたぶん言いたいんだと思うんですけど。
森辺:なるほどね。これ、戦略とか、海外事業戦略とかグローバル戦略になってくると、しっかり考えて動かないと、こけたときのやけどがものすごいから、「とにかく動け。動いてから考えろ。走りながら考えろ」というのが通用しないことも国境を超えるとあるんですよ。なんでかと言ったら、こけたら何億、何十億、何百億という損失になるからね。だから、そうなんだけど。でも、その通りですよね。いいこと言うよね、原さんね。
東:ぜひ、じゃあ、『Action!』。
森辺:マサヒコはカタカナです。
東:『トヨタの現場の「やりきる力」』、原マサヒコさん、プレジデント社。いつ出ているかというと、12月20日。
森辺:あれ? まだ20日じゃない。
東:20日。これが放映される頃には20日だと思うので、20日に第1版が出版されているので。
森辺:書店に並んでいると思います。
東:はい。ぜひお手に取ってみてください。これは国内だけじゃなくて。
森辺:うん。海外でもいけるところはある、いけると。ただ、海外の場合は、こけたときの損失が大きいので闇雲にActionとは当然ならない。
東:分かりました。今日はここまでにしたいと思います。森辺さん、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。
<終了>