東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、今年最後のPodcastですけども、1年間振り返ってということでいかがでしたでしょうか?
森辺:今年もあっという間でしたね。今年もというか、今年は特にあっという間だったなという気がします。何だろうな、記憶がないんですよね。それはメモリーが少ないから記憶がないのか、あっという間だったから記憶がないのか、ちょっとあれですけど、あっという間だったなと思っていますと。ただ、うちにとってはいい年だったのかなという気もしますかね。まあまあ、大変だったこともありましたし、残念だったこともあったし。逆に、いいこともうれしいこともたくさんあったので、よかったんじゃないですかね。
東:分かりました。どうですかね、日本企業のグローバルマーケティングへの理解というか、森辺さんが言われているチャネルの部分の理解度というか、そこに対する投資具合とか親近度とかというのは、森辺さんなりにはどうお考えになっていますか?
森辺:十分足りているかというと、まだまだ足りていないと思うんですけど、この会社が立ち上げたときから比べると、たぶん、その意識ってすごく変わっていて、相談の内容がより具体的になってきているし、そこに投資をしっかりしていかないといけないって思っているメーカーさん、やっぱり多いので、トップの考え方も、企業にはよるんでしょうけど、やっぱりだいぶ変わってきたというような印象はありますよね。自前でやっていたんじゃもう時間が足りないと、時間がないんだというのを危機感として持たれているというのはすごく感じますけどね。
東:具体的になんでそういう危機感を持ち始めたのかというのはどうなんですかね?
森辺:やっぱり国内の市場がこれだけ縮小をしていって、今まで簡単に前年比いくらで伸びていたのものが、なかなか思い通りに伸びなくなったんだと思うんですよね。一方で、市場の目は厳しいわけで、特に、消費財なんていうのはめまぐるしく市場の志向が変わる中で、今まではそれに応えて投資をしてもすぐにリターンがボーンと生まれたのが、なかなか、たぶん、出にくくなっているというのと。もう1つは多くのうちのクライアントって上場しているじゃないですか。上場している以上、株主に対してグローバルでやっていきますというお約束をやっぱりしていて、企業の、上場企業の、たぶん国内型のビジネス以外はもう確実に戦略の軸の1つにグローバル戦略ってあるわけじゃないですか。そうするとやっぱり今までみたいな適当なグローバル戦略で株主は黙っていないという、そういう状況にもなってきているんじゃないですかね。国内だめになったから来年から急に海外で売り上げねという話にならないじゃないですか。そうすると、やっぱりその辺がすごく影響しているんじゃないかと思うんですけどね。
東:具体的にはどういう、真剣度というか、森辺さんにくるときにはどんなトーンになっているのかというのはどうなんですかね?
森辺:企業にもよりますけどもね。例えば、逆に言うと10年先の日本市場を考えて、これからグローバル戦略になんていう企業さんはそんなに切羽詰まっていないですよね。どちらかというと余裕のある感じなので、われわれに課せられるミッションもそんなに短時間で無茶なことをしろというものではないですよね。一方で、やっぱり国内の売り上げがそんなによくない、もしくは普通の状態で、海外がやっぱりなかなかうまくいかなくて赤字になっちゃっているようなところは、相当、もう時間がないんだという、そういうトーンではありますよね。でも、昔、こういうことで真剣に考えなかった企業さんが、それをやっぱり真剣に考えるようになってきているというのはすごくいいことだと思うし、それだけ真剣に悩まれている会社はお手伝いしたいなと感情的に思いますしね、こっちもね。だから、そういう意味では明らかに増えているのは間違いないと思いますけどね。
東:分かりました。森辺さん、今日、そろそろ時間が来ていますので、最後に今年1年を締めくくるかたちでお願いしたいと思うんですけども。
森辺:皆さん、われわれスパイダー、来年も引き続き、日本企業のグローバル支援を行っていきたいと思っております。来年は何日からでしたっけ? うちは4日から営業しております。皆さんもよいお年をお過ごしください。また来年も引き続き、Podcast番組よろしくお願いします。ありがとうございました。
東:はい。森辺さん、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。
<終了>