東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、前々…回といろいろな話をしてきましたけど、このPodcastを聞いていただいているリスナーさんはいろいろ悩みを抱えている方も多いと思うんですよね。結構ニッチな分野ですから、わざわざ聞いていただくとなると何かしらの課題を抱えていると思うんですが。
森辺:そうですね。
東:となると、「どうしたらいいのかな」というところで悩んでいると思うんですけど、いろんなステージの会社の方々がいらっしゃると思うんですが、「何をやったらいいのかな」というのは、そこで留まっている方もいらっしゃるのかなと思って、その辺はどうしたらいいんですかね?
森辺:そうですね。このマニアックなPodcastをそもそも聞いてくださっているリスナーの方って意識が高い方々がたぶん多いんだと思うんですよね。非常に意識が高いですと。結局、目的は1つで海外で売上上げたいですと、利益出したいですと、儲けたいですという企業さん、大企業から中小企業まで、たぶん様々な企業に属している経営者なり、そこで働く従業員だと思うんですよね。うまくいっていたらこんなPodcastを聞かないはずなので、悩みもないはずなので、基本的に自分が思い描いているような売上だったり利益が出せていないと。でも、それを何とか出そうという意識の高い、そういう人たちだと思うんですよね。結局、東さんが今言ったように、いろんな業種の、いろんなステージの、いろんな企業がいる中で、それを打破していくのに共通して言えるのは、やっぱり自分の思い描いている売上だったり利益が10だとすると、それが10いっていないわけですよね、きっと。2なのか、3なのか、5なのか、7なのか、分からないですけど、そういうところにいるわけで。そうすると、なぜ10いかないのかということを自己診断していくということがたぶんすごく重要で、どうやったら10いくのかということが分かっていたらこんなPodcastをそもそも聞かないと思うんですよね。だから、どうやって10いかせられるんだろうということを悩まれているということだと思うんですよ。であれば、現状、自分たちがどこまでできていてどこまでできていないのかというポジショニングをしっかり再認識する、自己診断を客観的にするということが、すごく僕は最初のステップとしては重要なんじゃないかなと思うんだよね。
東:その辺の自己診断というのは何をしていったらいいのかというのは何となくでもあるのかなと。
森辺:非常にシンプルで、僕は、ターゲットってこのアジア新興国じゃないですか、そもそも僕の専門は。それでこのPodcastもアジア新興国なので、ターゲットはもう中間層であるという、1つの絶対ブレない軸があるわけですよね。そのターゲットは中間層というところに対して、自社の4Pがどうなんだということを自己診断したらいいだけの話でしょ?と、僕、非常にシンプルに考えるようにしていて。ターゲットは中間層でなんで売上が10いかないの?というと、製品が悪いのか、製品が高いのか、チャネルが悪いのか、プロモーションが不十分なのか、いずれかなんですよね、もしくはいずれか複数。そこを具体的にどれぐらい悪いのかということを診断していって、その悪い部分を1つ1つ直していくという、単純にそういう作業だと思うんですよね。それをやっていったらいいんじゃないかなと思うんですよ。いくらいい製品も値段が高すぎたら売れないじゃないですか。いくらいい製品で値段もまかなえる買いやすい製品であっても、チャネルが弱かったら人々に届くことはないし。いくらいい製品も、プロモーションをしなければ人々がそれをいい製品だと分かるということは起こり得ないでしょうし。4Pって4つが最適化されて初めてその効果を発揮するわけなので。日本企業の場合、モノ自体は機能過多、品質過多というのがあって、価格がちょっと高いというのがあるんだけども、基本的にはいいモノをつくっているということは変わりがなくて。プロモーションってちょっと遅れて考えてもいいなと僕は思っているので。遅れてというのは、これちょっとですよ。でも、やっぱり一番足りていないのはチャネルなので、僕はそのチャネルを掘り下げていくと意外に日本企業の根本にある弱さというものが全部見えてくるんじゃないかなと思っているんですけどね。
東:分かりました。今日はここまでにしたいと思います。森辺さん、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。
<終了>