小林:皆さん、こんにちは。ナビゲーターの小林マアヤです。
森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。
小林:森辺さん。本日は前回に引き続き、森辺さんが登壇したマーケティング研究協会主催の、タイトルが「FMCG向けのASEANへの輸出を劇的に伸ばすための戦略的チャネル構築」、こちらのセミナーで出た質問について、ご回答いただきたいと思います。
森辺:はい。
小林:よろしくお願いいたします。
森辺:そうだね。よろしくお願いします。ASEANへの輸出を劇的に伸ばさないといけないから、このセミナーはプレッシャーだったね。
小林:タイトルがすごいインパクトがありますね。
森辺:真剣に話しましたよ。
小林:そうですね。4時間もお疲れ様でした。
森辺:いいえ。
小林:じゃあ、第1回目の質問ですね。第1回目の質問なんですけども、中間層がMTではなくTTに行ってる国は、まだ手を出さない方がいいのか?という質問でございます。お願いいたします。
森辺:これね、すごくいい質問でね。結局その感慨販売って、輸出から始まりますと。輸出である一定の売上げとかシェア取れたら、今度は現法を持って現産現販していくって、大きく流れると2ステップになってるわけですよね。今回は、前段のステップ1の方のセミナーで、輸出でやるのは国選ばないとだめ。輸出でインドネシア狙うとか、輸出でベトナム狙うとか、輸出でフィリピン狙うとかね。キャッシュ&デリバリーでお金先にもらって出荷するだけなんで、別に悪いとは言わないけど、コンテナベースで纏まるなら出荷すればいいと思いますけどね。そんなの出荷したって大した金額にならないし、やっても伸びない。結局、日系スーパーとか現地のスーパーでも輸入品棚に置かれるだけで、伸びないんで、そんな国狙わない方がいい。インドネシアなんかそもそも●(4:06)いないと、だんだん売りにくくなってくるし。結局、そういう国に輸出で売っても、向こうで2倍3倍4倍5倍の値段つけられて、ブランドをコントロールしていく・維持していくってこともできないし、なかなか難しい。そうなってくると、輸出で成功するのは国選びが大変だよっていう話をしていて、FMCGだったらシンガポールとかね。香港・韓国・台湾・タイ・マレーシア。ここまでだと。あと、中国の一部都市しかやらない方がいいですよっていう話をしていて、ASEANはタイとマレーシアとシンガポールの三か国、所謂SMTってやつだよね、に絞った方がいいし、もしくはシンガポールだけ。シンガポールも小国だし、波及効果は大きいんでやったらいいけど、シンガポール国内だけでは大して期待できないから。そんな風な話をしたんじゃないかな。だから、本当に、国をどうやって選ぶかっていうことはすごく重要で。タイとかマレーシアも、バンコクとクアラルンプールだけ。FMCGね。結局、輸出でやってるので、10億20億やれたら十分なわけじゃないですか。まさか輸出で100億やろうなんて、FMCGでね、思ってないと思うんで。だって、100円200円の消費財を中間層向けに売るビジネスでやるって、超高級FMCGなんだったらいいよ。なんだけど、FMCGっていうだけに、限界あるわけだから、高級もね。だからやっぱり、国選びってのは結構成功のアレになるんでね。「輸出でベトナムだけ、まずやってます」みたいな、意味分かんないんだよね。ベトナムやる前に、やる国いっぱいあるでしょって話なんで。だって、ベトナムのMTの数って1500店舗ぐらいしかなくてね。TT50万店あって。ディストリビューターのレベルも低くて、どうやって売るんですか?っていう話になるんでね、所得から考えても。そうすると、やっぱり国選びはすごい重要ですよ、って話をしたんじゃないかな。
小林:そうですね。ありがとうございます。
森辺:はい。
小林:では、本日はお時間きましたのでここまでにいたします。じゃあ、次回以降もお願いいたします。
森辺:はい、ありがとうございます。
小林:はい、ありがとうございました。
<終了>