小林:皆さん、こんにちは。ナビゲーターの小林マアヤです。
森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。
小林:森辺さん。今年、2018年も、なんと残りわずかということで、
森辺:ですね。
小林:年内の放送は、なんと残り2回となりました。
森辺:あ、そう。ふーん。
小林:今回、年内も残りわずかということで、森辺さんには2018年の、一年の振り返りをしていただきたいなというのと、来年2019年に向けて、なにか抱負ですとか色々お話お伺いしたいと思うんですけども。本日なんですけども、森辺さんは2018年、1年間振り返っていただいて、海外出張、毎月のように海外に行ってたと思うんですけども、海外出張ということにフォーカスしてお話を伺いたいと思うんですけども。
森辺:なるほどね。振り返りの内容は、もう決まってるわけね。海外出張を振り返るわけね。
小林:そうですそうです。今回海外出張を、森辺さんも、統計といいますか、色んな国に行ってたと思うんですけど、その中で一番多い海外出張先は、なんとベトナムだったんですね。
森辺:だいぶ少なくなったね、僕の海外出張も。一時期は本当に、毎週か隔週ぐらいで行ってたけど、今、毎月ぐらいになってんだね。これ見ると。
小林:そうですね。
森辺:で、一回あたりが短くなってるもんね、だいぶね。2泊3日ぐらいになってるもんね。
小林:そうですね。
森辺:昔は1週間とかあれだったけど、大分スタッフが代わりにたくさん行ってくれてるから、本当に少なくなったね。ベトナム一番行ってるんだ。まあ、そうだろうね。
小林:なので、今回は海外出張の簡単な振り返りと、一番多い出張先であるベトナムという国にフォーカスして、国の概要ですとか、市場であったり小売りの状況など含め、あらためて解説をしていただけますでしょうか。
森辺:ベトナムの概要は、Wikipedia見てって感じなんだけど。JETROのホームページ見てくださいっていう感じなんだけど、まあ僕の専門の領域のお話でいうと、VIPに属する国でしたね。ベトナム・インドネシア・フィリピン。ASEANでいうと、先進的なASEANでなくて後進的なASEANで、まだまだ伝統小売の比率が高い国と言われていて、日本企業が所謂苦労している国の一つですよね。ベトナムっていうのはね。ASEANの中で、最も近代小売りがまだ発展していない国で。国の特徴としては、縦1500kmぐらいの長―い国で、上に首都のハノイがあって、真ん中にダナンがあって、下に経済の大体5割ぐらいを占めてるホーチミンがあるという、そんな国なんだけどもね。僕がよく行ってたのは、ホーチミンなんですよ。日本企業も、ベトナムは困りごとが非常に大きくて。皆さん、工場はあるんですよね。工場作って、それ日本に出したり世界に出したり、隣国に出したりしてるんだけども、ベトナムの市場でなかなか高いマーケットシェア取れてんのが、いう企業がそんなにたくさんいないと。有名なとこだとエースコックなんかは、ハオハオという袋麺で5割のシェアを持ってたりとかってのはありますけど。多くの企業が大したシェアを上げられていないと。なんでか分かる?分かんないよね。
小林:はい。
森辺:近代小売りの数が圧倒的に少ないからで、結局、日本企業が得意としてる近代小売りって、1500店舗しかないんですよ。店舗数がね。コンビニなんて全然ないの。セブンイレブンが、ようやくインドネシアから撤退してベトナムに来たって話で。ファミリーマートとビーズマートってのがあるんだけども、店舗数もまだまだですと。スーパーとかハイパーとか近代的なやつ全部入れても、コープマートとかメトロとかビックシーとかあるんですよ、色々。ロッテマートとかイオンもあるんだけども、ショップアンドゴーとかね。そんなものもコンビニも全部入れたって1500店舗しかないっていうことは、週販どんだけ売ったって近代小売りだけじゃ儲かんないっちゅうのが、もう分かってて。そうすると、いかに50万店のTTを取るかっていうのがすごく重要で。食品が置けるTTっていうのが30万店ぐらいあるんだけど、そういったものをどうやって取るかっていうのが、まずひとつのお題としてあるっていうのと。あと、ディストリビューターの定義が、他の国とはちょっと違ってね。ディストリビューターって、普通、セールスしてデリバリーするのが仕事だよね。言ったら、小売りに対してセールスをして、小売りに対してデリバリーをする。自社でトラックで配送する場合もあればスリーピーアール●(7:28)で配送する場合もあって。その他にマーチャンダイジングとかっていうのもやっていくわけだよね。所謂デリバリーして棚に設置をして、棚にある商品を裏にある倉庫から補充して、みたいなデリバリー。場合によってはBTLみたいな、店頭でプロモーションしたりなんていうことも、機能としてはディストリビューター持ってたりもするんだけど。ベトナムでディストリビューターっていうと、多くが基本的には配達する人なんですよ。
小林:デリバリーのみ。
森辺:デリバリーのみ、そう。だから、セールス機能を持ってなくて、日本でいうと所謂佐川とかヤマトとか大手の配達業者さんじゃなくて、ちっちゃい配達業者あるでしょ。おじいちゃんが軽トラックで配達してるような、ちっちゃい地元の、地場の。ヤマトの下請けの仕事してたり、佐川の下請けの仕事、あんなのがたくさんいて。セールス機能なんてないんだよね。で、すごく弱い。大手の一部の企業しかセールス機能を持っていなくて。そうすると輸出でビジネスするっつったってなかなか伸びなくて、やっぱり現法を構えて、そこでセールスマンをちゃんと雇用して、教育して管理育成して。で、MTを攻めながらTTも攻めると。自前の営業でね。なおかつディストリビューターも使うっていうね、非常に難しい市場なんですよ。なんですけど、出る前はそんなことは想定せずに「なんとかなるでしょ」でポーンと出てって、大体なんともならなくて問題抱えちゃうと。その、なんともなってない企業の販売チャネルを再構築するってのが僕の仕事で、行くんだけどもね。そんな仕事ばっかりですね。長くなっちゃったね、回答がね。まあそんなことやってたのかな。
小林:なるほど。ベトナムが、まあ一番海外出張先では多かったっていうことですね。
森辺:うん。そうね。
小林:他に印象に残った海外出張先であったり、なにかエピソード等はありますでしょうか。
森辺:あとは、ベトナムが本当にあれだよね。うちの現地の社員と日本から連れて行ってるチームと行って、バイクの後ろに乗って、色々回るんですよ、店をね。なんですけど、楽しかったね、社員と一緒にバイクの後ろに乗って。「お前ら気を付けろよ」つってバイク運転してるわけですよ、うちの現地の社員なんかはね。バイクじゃないと、もう渋滞ひどくて動けないし。バイクがやっぱりいいんだよね。フィリピンなんか、バイクが全然無いから渋滞でさ。なんでこの人たち、もっとバイク乗んないんだろって思うんだけど。やっぱバイクね。でも気を付けて、みたいなね。で、ヘルメットが臭くて。いや、ほんとに臭いのよ。借りるんだけどさ、ヘルメットをね。昔の公衆電話の、耳に当てるところのにおいみたいなのが、ヘルメット全体からするんだけど。もう俺、それをかぶった日に、本当に嫌でね。頭がべちょべちょになるの。
小林:汗で。
森辺:夜遅くホテル帰ってきて、「いやもう社長いいですよ、今日午前中だけで」とか「午後一でもう戻ってください」とか言われるんだけどさ。久々に現地の社員とか一緒に行ってるチームと一緒に回れるから、俺も楽しいから一緒に回るじゃない。いつもそんなん無いしさ。で、現場回って、自分の現場感が衰えないように回ったりするんだけどね、頭だけ臭くなって、夜シャワーで、お湯で洗った時の幸せ感。あんなに臭かった俺の頭が、こんないい匂いになるっていうね。あれはすごく思い出に残ったね。
小林:なるほど。じゃあ今度、自前のヘルメットを持って行くってことですか。
森辺:だから、うちの日本から行くチームはもっと行ってるじゃない。隔週で行ったり毎週で行ったりしてるから、自分たちの、自前のマイヘルメットみたいなのを、やっぱベトナムに置いてて。そんなのが印象深かったけど。あとは、いつもル・メリリアンて川沿いのホテルに泊まってたんだけど。そこ、フランス系なんだけどね。フランス系のホテルで、そこの、朝、ジムに行くんだけど、僕は、起きて。で、飯食って仕事に行くんだけど、そこのジムの、マッチョのベトナム人のお兄さんと仲良くなったことが思い出深いかな。それぐらいかな。
小林:マル秘エピソードを、ちょっと今回お伺いしてきます。
森辺:全然関係無い話だね。そんな感じでしたね。でも、来年も多くなると思いますよ、ベトナムは。やっぱり日本企業、なんとかしないといけないのはベトナムだし。これからさらに大きな市場になっていくわけなんで。すごく重要な市場だと思います。
小林:ありがとうございます。本日は、海外出張ということで、ベトナムにフォーカスしてお話しいただきました。じゃあ、お時間やってまいりましたので、本日はここまでにいたします。リスナーの皆さん、ありがとうございました。
森辺:はい、ありがとうございました。
<終了>