小林:皆さん、こんにちは。ナビゲーターの小林真彩です。
森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。
小林:森辺さん、本日のPodcastの内容なんですけども、前回に引き続き、私、また、興味深い記事を発見いたしました。
森辺:うわー、小林真彩さんが発見した、興味深い記事、何でしょうか?
小林:ご紹介させていただきます。タイトルが、「サムスンが社員1人に1000万以上を投資し続ける理由」という、昨年12月のダイヤモンドオンラインの記事なんですけども。
森辺:地域専門家制度?
小林:あ! 素晴らしい!
森辺:今さら? 今さらだね。まあいいや、内容をちょっと。ごめん。
小林:ちょっと簡単にご紹介させていただきます。皆さんご存じのサムスンなんですけども、今や、サムスンはグローバル市場で、競争で圧倒的な強さを見せている企業なんですけども。そのサムスンが独自の人材育成方法でグローバルに活躍できる人材を育成しているという記事なんですけども。簡単に説明させていただきますと、サムスンはグローバル人材の育成が素晴らしいということでピックアップされているんですけども、その一方で、日本企業はまだまだグローバル人材の育成ができていないという現状です。サムスンはグローバル人材という定義付けが明確であって、でも一方で、日本企業はグローバル人材という定義がまだ明確ではないということなんですね。なので、この記事の内容についてちょっとどう感じるか、お伺いしてもいいですか?
森辺:そういう意味での地域専門家制度をもう再びということね。
小林:はい。
森辺:地域専門家制度は、日本で結構、うわーって騒がれたのが10年前とかだと思うんだけども、サムスンというのは若い人材を、例えば、インドとかアフリカに行かせて仕事させないんだよね。駐在じゃなくてそこで何年も遊ばせるの。遊ばせるというか、生活させるんだよね。それは会社がお金払うんだけど、給料が出て。そこで地元の生活をさせて地元民になれと、地元民の感覚を備えろと。何年かそういう生活をした後、その国で今度は駐在として行ってビジネスをするという、そういうことをずっとやっているんだよね、地域専門家制度って。この記事のタイトルを見たときに、サムスンはグローバル企業で、グローバル企業じゃん、確かに。なんだけど、サムスンに働いている人がグローバル人材かって、僕、決してそうは思わなくて。もちろん、一部の戦略の部門にいる人とか、グローバルの部門にいる人はグローバル人材なんだけども、あくまでそれは、思いきり韓国人なんだね、僕の高校のときのアメリカンスクール時代の友達もサムスンに何人も行っていて。彼らはアメリカにMBAを取りに行って帰ってきてまたサムスンでグローバルの仕事をしているけども、彼らは確かに英語もしゃべるし、よくグローバルのことも分かっている。なので、端から言うとグローバル人材なんだけども、思いきり韓国人なんだよね。思いきり韓国人でその根幹が1つあった上に、グローバルのことをよく知っているというだけの話で、僕の中でグローバル人材と言うと、もっとマルチナショナルというか、ナショナリズムとか自分のアイデンティティみたいなものをそんなに主張しない人たちを僕をグローバル人材だと思っていて、自分は地球人だと思っているような人。僕は確かにスペイン系の血が入っていてスペインで生まれたんだけども、別に今はカナダで住んでいるとか、僕はタイで生まれてタイの血なんだけども、いろんな国に住んでいて、いろんな家に、国で仕事をしていて、いろんな国に家があって、別にタイ語も英語も何語もしゃべるけど、別になんかどこでも住めるみたいな人を僕の中でのグローバル人材の定義なんだよね。そうすると、その定義から言うと、ん? サムスンの人材グローバルか? 確かに英語しゃべるし、アメリカでMBA取りに行っていてグローバルで仕事はできるけど、それは僕にとってはグローバル人材じゃなかったから、ムムッと、今思ったんだけどね。そういうことじゃなくて、定義がしっかりしているという話のことなんだよね、この記事って。まさにそうだと思います。サムスンはグローバル企業だし、彼らのグローバル戦略というのは、当然、グローバルの戦略ファームが一緒になってつくっているからグローバルですと。言ったら、サムスンぐらいしかないわけじゃない? 韓国って大きい会社。ごめん、ヒュンダイとかLGとかそういうのもあるよ。なんだけど、日本に比べて圧倒的に少なくて、国策として国も支援しているのがサムスンだよね。今や、巨大な企業になっていて、それはそれでよくて、サムスン自体はグローバルなんだけども、サムスンの人材がグローバル人材かと言うと、必ずしもそうじゃなくて、何を言っているかと言うと、彼らはグローバルの定義が明確で、彼らの言っているグローバルというのは、もう地域の専門家のことを言っていて、だから、グローカルと言ったほうがいいかもしれないね、もしかしたらね。グローバルなんじゃなくて、この人はアフリカのことを超知っていますと。アフリカに3年…、2年か、地域専門家制度で行っていて、その後、アフリカにもう骨をうずめる勢いで行っているわけよ。サムスンで就職できるなんてぶっちゃけものすごい名誉なことだから、僕の友達もそうだけど、サムスンを辞めるなんていう選択肢はなくて。自分もサムスン、息子もサムスンに入れたいってすべてがサムスンと、loveサムスンだから、上司がアフリカで骨をうずめろと言えば、自分は喜んで骨をうずめるという、そういう人たちなんだよね。なので、彼らのグローバルの定義はそこであると。対して、日本の企業というのはグローバル人材と言うんだけど、20年間、彼らは、ずっとサムスンはそれでやってきたわけよ。グローバル人材の定義というのは、地域専門家なんだと。地域の専門家をたくさんつくって、そいつらがグローバル化を旗振りするんだということをずっとやってきて、それが今、成果としてすごく出ていて。でも、日本の企業って、じゃあ、グローバル人材、重要だって20年間言い続けてきたけど、結局、日本企業の言うグローバル人材の定義って何だったの?という。どこかの1社でもいいから、うちのグローバル人材の定義はこれですと言って、それがサムスンの地域専門家制度ぐらい有名になっているとこってないじゃない?
小林:そうですね。
森辺:何となくふわふわグローバル人材みたいな、そこのことなんだろうね、きっと、この記事はね。あれ?時間?
小林:そろそろお時間なので、本日はここまでにいたします。リスナーの皆さま、ありがとうございました。
森辺:また次回続きを、話を話しましょう。
小林:そうですね。
森辺:ありがとうございました。
小林:ありがとうございました。