小林:皆さん、こんにちは。ナビゲーターの小林真彩です。
森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。
小林:森辺さん、本日のPodcastの内容なんですけども、前回、新たな企画として、マーケティングについて解説いただいたと思うんですけども。
森辺:マーケティング講座な。
小林:そうです。前回は、「マーケティングとは何か?」ということで、マーケティングとは、ひと言で言うと、ニーズに応えて利益を上げることとおっしゃっていたんですけども、このニーズに応えて利益を上げることというのはニーズを生み出すということで。森辺さんが事例を出して、森辺さんが食品会社の社員だとして、私が顧客だとして、私がお腹を空かしている状態で、森辺さんが食品を売るという事例をおっしゃっていたんですけども、このニーズ、私がお腹を空いているという状態のニーズを生み出したという事例をおっしゃっていたんですけども、このニーズを生み出すということ、顧客のニーズを創造するということがすごくマーケティングにとってすごく重要だと私も思ったんですけども。
森辺:いいポイントだね。
小林:なので、このニーズを創造するということについてちょっと今回は深掘りしてちょっと解説していただけますでしょうか?
森辺:前回ちょっと、例えとして言ったんだよね。
小林:そうですね。
森辺:例えとして、僕が食品を売っているとしたらね、これをマーケティングとはニーズに応えて利益を上げることだという話をして、それは、現代マーケティングの父であるフィリップ・コトラーが言っていますよという話をしたんだけど。でも、ピーター・ドラッガーはさらに面白いことを言っていて、自動で商品が売れていく状態をつくり上げるということがすごく重要だと。これ、自動で商品を作り上げる状態ってどういうことかと言うと、強いニーズをつくることでしょ、購買欲求をつくることという。なので、それを例えるならば、小林さんがお腹いっぱいのときに、目の前に、例えば、分からない、リンゴ出しても食べないけど、小林さんが空腹だという状態をつくり出せれば、小林さんの目の前にリンゴを出せば小林さんはリンゴを買うという話したね?
小林:はい。
森辺:それがニーズを創造したということ、例えて、創造したということだと思うんだけど、実際の社会ではそんなふうにはならないからね、人は勝手にお腹空くから、こちら側が人のお腹を空かせるということはできないので。やるとすると、お腹が空きそうな時間帯に食欲をそそるようなものを提供していくということはできたとしても、空腹をコントロールするということはできないので、あくまで顧客創造の例えとして言った話だよね。
小林:そうですね。
森辺:その顧客創造に小林真彩は引っ掛かったと。
小林:そうです。
森辺:「うんうん、気になるぞ!」と思ったわけね。
小林:(笑)そうです。
森辺:非常に重要なポイントで、顧客創造というのはすごいキーなわけですよ。マーケティングってニーズに応えて利益を上げることであって、ドラッガーが言うように、自動で売れていく状態をつくればいい。自動で売れていく状態ってどういうことかと言うと、常に強い購買欲求を顧客側につくれていたらいいわけじゃない? それって、そういう顧客をどうやって創造していくかということなんだよね。それこそがマーケティングで、フィリップ・コトラーがこれも言っているんだけど、「顧客の創造ってマーケティングとイノベーション」だと言っていたんだよ、彼はね。マーケティングというのは、顧客が強い購買欲求を持つニーズをずっとつくり出すことじゃない? だから、例えて言うなら、ずっと空腹な状態に小林さんをしておけば、小林さんはずっとリンゴを買ってくれるということですからね。ということと、あと、もう1つはイノベーションなんですね。
小林:イノベーション。
森辺:イノベーションに関して言うと、僕は、イノベーションを革新と訳すんだけど、日本だと技術革新と訳されているケースが多くて、これは米倉先生も言っていたけどね、イノベーションの権威だよね、技術革新じゃないと、技術核心ってどっちかと言うと、技術が向上することによってよくなるという、こういう意味合いで捉えることが。
小林:イノベーション。
森辺:うん、イノベーションなんだけど、そうじゃないわけだよね。前にも話したけども、タクシー会社というものの常識をウーバーは変えたわけだよね。1人の運転手も1人の車も持たず世界最大のタクシー会社ウーバーをつくり上げたわけだけども、これもイノベーションなわけですよ。そう考えると、新しい顧客をつくったよね、ウーバーはね。今まで、タクシー会社だけだったところに、ウーバーのようなイノベーションを起こすことによって新しい職をつくったよね、まず、一般の人がドライバーになるわけだ。あと、ウーバーイーツもそうですね、デリバリー、一般の人がデリバリーをするわけだから新しい仕事をつくって、それを使う新しいユーザー、顧客が創造されたわけだよね。これって、イノベーションでつくっているじゃない? マーケティングでつくったんじゃないよね。イノベーションでつくってその上にマーケティングを乗せているから。ウーバーに乗る人はマーケティングで乗っているのではなくて、もともとね、ウーバーが始まったときね、あのイノベーション、ビジネスモデルがイノベーションで、それによって顧客ができているわけなので、それがすごいことなんだよね。なので、顧客の創造というのは企業が存在していく上で絶対に重要で、顧客がいなかったら企業って成り立たないわけだよね、なんでかと言ったら、顧客がお金を払ってくれる、商品やサービスを提供してお金を払ってくれるから企業というのは存続ができるわけだから、常に顧客創造をしていかないといけないと。じゃあ、この顧客創造はどうやってやっていくのかと。企業の目的=顧客創造だと言っているわけだから、マーケティング学者たちは。でもその通りで。じゃあ、この顧客創造をするって何が顧客創造させるのかと言うと、マーケティング、いわゆる、この間例題で言った空腹の状態をつくると、自動で売れる状態をつくるというマーケティングと、あと、さっきウーバーの例で言ったようなイノベーション、この2つが顧客を創造していると。ちょっと分かりにくい? 分かりやすい?
小林:要は、顧客の創造にはマーケティングもそうだし、イノベーションも必要ということですね?
森辺:そうそう、そういうこと! うん、君が一番分かりやすいね。
小林:(笑)
森辺:そういうことです。
小林:よかったです。勉強になりました。ありがとうございます。じゃあ、お時間、本日やってまいりましたので、ここまでにいたします。リスナーの皆さま、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。