小林:皆さん、こんにちは。ナビゲーターの小林真彩です。
森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。
小林:森辺さん、本日のPodcastの内容なんですけども、不定期で行っているシリーズで、「マーケティング講座」と言ってマーケティングの用語について、リスナーの皆さまと一緒に勉強していこうという企画なんですけども。本日の内容なんですけども、よく森辺さんがセミナーで、マーケティングの基本プロセスというのをよくお話されていると思うんですけども、このマーケティングの基本のプロセスについて、ちょっと改めて本日解説していただけますでしょうか?
森辺:マーケティングの基本プロセスは、その名の通り、基本プロセスなので、非常に重要なフレームワークなんですよね。これ、ひと言で説明するのがすごい難しいんだけど、僕は、成功する確率を少しでも上げるためのフレームワークだと思っているんですよ、マーケティングの基本プロセスって。しかも、すごくベーシックな、基本的なところからずっと仮説をつくって検証していくという、この一連のプロセスができる非常に優れたフレームワークだと思っていて。海外に出るときって、いわゆる何もないところから始まるじゃないですか。日本で今、ビジネスをやっていて、例えば、誰でもいいですよ、僕もそうでしたけど、企業に就職をしてそこで働くということは、先人がつくったものの上で仕事をするということなんだよね。だから、ある程度のものはあるある尽くしになっていると。例えば、それは新規営業を担当することもいるんだろうけど、基本的には先輩が顧客を持っていてそこを引き継がれてそこを対応していくとか。あと、販売チャネルももうあるし、顧客もあるし、企業の信用度とか、安心感とか、消費者の支持とか、ユーザーの信頼とか、全部ある中でビジネスするから、あまりマーケティングの基本プロセスを1からやるということはないんだよね。なので、学術的には学ぶんだけど、実践的には使わない。マーケティングってほとんどそうなんだよね。だから、日本の企業のビジネスパーソン、マーケティングというのは、消費財メーカーがどっちかと言うと、対消費者に対して、すごく下流で、上流じゃなくて下流の工程でやる戦術の話でしょ、という、Promotionの話でしょという印象が強いじゃない? マーケティングって何かこう、広告出してインターネットでマーケティング、プロモーションみたいな。全然そうじゃないからね、マーケティングってね。それも含むんだけど、それだけじゃないので。なので、そういう意味ではすごくベーシックな考え方になっていて。簡単に言うと、「R・STP・MM・I・C」というのなの。何を言っているか分からないよね。これ、図を見ないと分からないんだよ。図を見てください。リスナーの皆さん、検索してみてください。「マーケティングの基本プロセス」って。そしたら図が出てくるので。その図が5つのパートに分かれているんですよ。RとSTPとMMとIとCと。Rって何かと言ったら調査、リサーチというね、STPというのがセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングで、MMというのはマーケティング・ミックス、通称4Pなんていうふうに言われますけども、Iが実施ですね、Cが管理ということなんだけども。実施はインプリメンテーションのIで、管理というのはコントロールのCなんだけど。この一連の流れなんですよ。それぞれに関しては、今後ちょっとやっていこうと思うんだけど、今回その一連の流れを言うと、Rってリサーチって、まずすごく初歩的な、これから何かを売っていくというときに市場調査をするじゃない? 競合の調査をしたりするじゃない? そこに出たら何が起こるんだろうみたいなもの、基礎的な調査を最初にやるんだよね。ちゃんとした市場だと。競合にも勝てるかもしれないみたいなことをちゃんと分析して、初めて次のステップに、今度STPというステップに進むんだけど、じゃあ、何となく勝てそうだと思って進出したときに、どういうターゲットに対して商品を売ってきたらいいんだろうというのを絞り込んでいくのがSTPで。さらに、そのターゲットに対して製品、価格、流通チャネル、プロモーション、いわゆる4Pだよね。Product・Price・Place・Promotionをどう最適化していこうと考えるのがMM、マーケティング・ミックスなわけじゃん。その後、それをインプリメンテーションするわけですよ。実施するわけですよ。その立てた仮説を実施してみて、経営仮説検証を繰り返すわけだよね。それをしっかり、何だろう、ウィークリーなのか、マンスリーなのか、イヤーリーなのかでしっかり管理をするのがCのコントロールという、これをずっとやっていくわけなんですね。
小林:これが一連の流れということですか?
森辺:これがマーケティングの基本プロセスと言っていて。マーケティングを実施するためには、基本的にはこの基本プロセスをしっかりやっていかないといけないと。なんで日本だとこんなことをやらないかと言うと、もういろんなものができているから部分的にマーケティングが必要なんですよ。
小林:もう基礎があるから、ということですか?
森辺:うん。なんでアジア新興国に行くと、マーケティングの基本プロセスを最初からやりなさいと言っているのは、基礎がないじゃない?
小林:なるほど。
森辺:もしくは、過去、無戦略で出ていっているからね、基礎がボロボロになっているから、もう1回崩しちゃって、土台からやっていくということがすごく必要なので、そういう意味で言っているというケースが多いわけですよ。その中身については、また次回以降お話をしたほうがいいのかな。
小林:うんうん。
森辺:時間ですか?
小林:はい。
森辺:小林が手をくるくる回して、早く巻け、早く巻けと。
小林:あー、違う。(笑)
森辺:言っていますから、そろそろ終わりにしたいと思います。
小林:ちょっと内部事情。(笑)
森辺:すみません。
小林:かしこまりました。では、本日お時間やってまいりましたので、ここまでにいたします。リスナーの皆さま、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。