小林:皆さん、こんにちは。ナビゲーターの小林真彩です。
森辺一樹(以下、森辺):皆さん、こんにちは。森辺一樹です。
小林:森辺さん、本日のPodcastなんですけども、今回、5月23日付で「グローバルの流儀」、株式会社ユーグレナ様と対談が、フジサンケイビジネスアイ紙にて掲載されました。以前もこの番組でユーグレナさんを訪問して、森辺さんが感じたこと等をお話はいただいたんですけども、今回改めて、紙面に掲載されましたので、ちょっとすごい、皆さまからも反響が大きかったので、内容について詳しくご説明いただけますでしょうか?
森辺:1ページで掲載してくれたんだよね、サンケイさんね。反響も結構大きかったって聞いています。そりゃそうだよね、ユーグレナの出雲社長なのでね、反響も大きいでしょうと。まず、ミドリムシって何?というところで。知っている人もいるだろうし、ユーグレナさんの健康食品を既に食べている方もいらっしゃると思うので、知らない方に向けてお話をすると。簡単に言うと、ミドリの虫なのかなみたいな、イモムシみたいなのを想像しちゃったんだけど、僕も最初はね。実は違って、微生物なんだよね。植物と動物の両方のいいところ取りをしていて、栄養素が59種類も入っていると。だから、ビタミンとかミネラルとかアミノ酸とかが入っていて、ワカメとかああいうのと同じなんだよね。
小林:海藻。
森辺:海藻と同じ仲間なんだよね。5億年以上前に誕生していて。
小林:そうですね。
森辺:なかなかこのたくさん勝手にワーッと増えないわけだよね。それを大量培養することに成功したというのがこのユーグレナで。一部上場企業です。東証一部のね。この会社は健康食品を、ミドリムシの入った健康食品を販売、製造・販売・研究していると。ただ、一方でミドリムシでジェット機を飛ばすということでバイオ燃料のプロジェクトなんかもいろいろと共同研究を進めているという、そういう会社ですよね。この会社に、ユーグレナさんのグローバル展開ってどういうふうにされようとしているんですか?というのが、僕の一番聞きたかった質問で、ユーグレナのグローバル戦略を教えてくれということで伺ったと。そしたら、ユーグレナの元気プログラムというのをバングラデシュでやっていて、この出雲さんという方、ユーグレナを創業する前に、あの有名なグラミン銀行で働いていたんだよね。そのときに、バングラデシュの貧困を目の前にして、何かできないかなと。自分がこの社会課題に対して、何かビジネスとしての貢献ができないかなという。そんな気持ちもあってこのユーグレナって始まったんだけども。今、バングラデシュで何をしているかと言うと、栄養源が入ったクッキーを子どもたちに無料で配布しているということと、あと、これは向こうの農家の人たちにミドリムシを配布して、そのミドリムシを使って緑豆を育てることによって、より大きく栄養価の高い緑豆ができますと。それを日本へ輸出して、要は現地で緑豆を売るよりも高い金額で日本が買い取るという、このサステナビリティの一環みたいなことをやっていて。非常にSDGsと真剣に向き合っている会社なんだよね。この社会課題をどうクリアするのか。いわゆる寄付をするとか、あげるとかじゃなくてね。緑豆プログラム、まさにそうだよね。社会課題をミドリムシで、どう循環型の社会をつくっていって解決するかみたいなことをやっていて。実は、彼らは日本企業で初めて国連とのパートナーシップを結んで、ロヒンギャ難民への食糧援助みたいなこともこの度初めていますよ、ということなんだけども。それはそれで非常に素晴らしいことなんだけど、「グローバル化って、じゃあどうするの?」というお話をしたときに、出雲さんがおっしゃっていたのは、グローバル市場ってそんなにやさしいものじゃないよねと。無名な自分たちが、グローバルでね。日本でもユーグレナとかミドリムシを有名にするために、ものすごいたぶん苦労されたんだと思うんだよね。それを、じゃあ、日本でもこれだけ大変で、今でも、ミドリムシって緑のイモムシでしょう?と思っているような人がいるのにね、それを世界に広めるって、どれだけお金あったって足りないって出雲さんは感じていて。じゃあ、どうやってグローバル展開するの?と。だって、コカ・コーラだって、何十年という半世紀以上の時間をかけて世界中にプロモーションを打って、チャネルだけじゃないよね、プロモーションを打って、今の世界190カ国以上での実績があって、どんなへき地に行ったってコカ・コーラはあるし、どんな国の人だってコカ・コーラは知っているよね。
小林:知っていますね。
森辺:究極、ああなるってなると、あそこまで行かなかったとしてもね、少なからず多大なる投資がかかると。であれば、自分は、その創業のときの思いでもある社会課題、特にバングラデシュの栄養改善に努めたいと。それをやることで、もし、例えば、今回の国連のパートナーシップで、ロヒンギャ難民の栄養をミドリムシが支えることができれば、それはもう自然に世界に広まるよね。そういうことがきっとグローバル展開につながるから、ソーシャルビジネスの先にグローバル展開を見るんだということをおっしゃっていて。賢いなあと思ったんだよね。確かに、マーケティング的な考えで言うと、大変だよね。
小林:そうですね。(笑)
森辺:だって、従来のマーケティング戦略で戦うつもり全くないと、ソーシャルビジネスの先にグローバル展開を見据えているということだと思うんだけど。日本の大手でもこれだけ苦労しているのに、ベンチャーのユーグレナがね、一部上場と言ったってベンチャーでしょう、まだね、やるって、そりゃ大変なので、「これは面白いな、さすが出雲さんだな」と思って、非常に興味深く話を聞いていたんだけど。そんな内容が新聞にも載っていて、Webは7,000文字ぐらいでぶわーっと詳しく出雲さんが何を言っているのかということが書いてあるので、そこをちょっと読んでもらったほうがいいかもしれないね。
小林:そうですね。「イノベーションズアイ」サイトですね、こちらからご覧いただけますので。弊社のホームページからも「グローバルの流儀」というとこから飛んでご覧いただけますので。
森辺:コラム対談のとこからね。
小林:コラム対談、そうですね。ぜひご覧いただければと思います。
森辺:はい。
小林:ありがとうございます。
森辺:ありがとうございました。
小林:本日のPodcastはここまでにいたします。ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。