東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、前回に引き続き、ミャンマーの件をお聞きしたいんですけど、ベテランの域がやっているみたいなことをおっしゃっていたんですけど、あとはベトナムの3割4割かなという話もあったんですが、ちょっとその辺、感覚値で、まずベトナムの3割4割というところは、森辺さんから見たら、どういうところを見たらそういうことを思われたのか。ヤンゴンを行かれたと思うんですけど、その町並みってどんな感じなのかみたいな、少しちょっと、リスナーの方にもイメージできるようなお話をいただければなと思うんですが。
森辺:ベトナムの2割3割と言っているのは、もしかしたら、3割4割かもしれないけど。4割はないな、3割だな。
東:3割。(笑)
森辺:言っているのは、消費事情を見て言っていて。やっぱり消費事情を見ると分かりやすくて、そこが一番の先端のところじゃない?消費者とマーケットのね。
東:はい。
森辺:そうすると、近代小売の数が圧倒的に少なすぎて。1,000足らずぐらいなんですよ、コンビニ全部入れて。
東:はいはい。
森辺:コンビニと言ってもローカル系のコンビニなので、ちょっとわけ分からないやつね。そういうのも入れて1,000ちょっとぐらい。ベトナムが2,000、3,000ぐらいでしょう、今?
東:はいはい。
森辺:だから、そうすると、やっぱり、3割ぐらい。
東:3割ぐらい。
森辺:でしょう?そんなのと、あと、日本企業の進出数がやっぱり全然違っていて。例えば、日本商工会議所が把握している日系企業って400社ぐらいなんだよね。それ、登録していないのとかもいるから、いろんな、ちょっとちっちゃいのとか。そうすると、800社ぐらいなんだって。だから、そういうのを見てもちょっとまだ少ないよね。
東:まだ数百というレベルなんですね。
森辺:うんうん。
東:はいはい。
森辺:やっぱり小売市場へ行くのが一番よくて。何を売っているかというのを見たら、もうエースコックとヤクルトとユニ・チャームだけなのよ、頑張っているの、基本的にね。
東:目立つのが、ということですよね?
森辺:うん。目立つのが。キリンビールもミャンマービールを買って、「ICHIBAN」というのを売って頑張っているんだけど、それぐらいなんですよ。エースコックみたいに、ベトナムで50%のシェアを獲ってあれだけの実績をつくってそのノウハウをミャンマーに持ち込んでいるというのがエースコックだと思うので、そういういわゆる上級メーカーがまずいるというのと。あと、タイに進出していて、タイからの輸出なんですよ。高級品は結構タイからの輸出で、まだまだ中国のバッタもん的なものが非常に多い国。
東:ふーん。
森辺:中国もメーカーってピンからキリまで、とにかくものすごい数あるじゃない?
東:はい。
森辺:文具にしたって、食品にしたって、菓子にしたって、何にしたってね。そうすると、中国でもマイナーなメーカーの商品が、いわゆる会社名をあまり気にしない系の商品、そういうものがたくさん入ってきているんだよね。
東:そうなんですね。
森辺:アフリカに近いでしょう。アフリカなんか、そんなものばっかりじゃない?
東:はい。
森辺:そうすると、やっぱり、そういうものがまだ流れてきている市場というのは、やっぱりまだまだでしょう。そうすると、ベトナムを攻略できていない日系企業にミャンマーを攻略できるかと言ったら、ちょっと難しいよね。ヤクルトさんとかエースコックさんとかユニ・チャームさんとかはいいよね。
東:はいはい。うーん。
森辺:キリンのやつはM&Aだから、ちょっと一概には言えないと思うんだけどね。
東:また違いますもんね。はいはい。
森辺:なので…。
東:そうすると、ヤクルトさんとかユニ・チャームさんとかエースコックさんって、結構いたるところで目につく感じなんですかね?
森辺:TTがもう入っているよね。
東:うーん。
森辺:あと、味の素もタイから積極的にやっていて。もちろんタイから平行でね、どこかの問屋や入国者が入れているのもあるんだけども、味の素とユニ・チャームと、その辺はね。
東:エースコック。
森辺:うん。エースコックは、もうミャンマーに工場を持ってやっているし、味の素はタイから行っている、ミャンマーにはまだ工場はないと思います。ユニ・チャームもないと思います。ただ、これ、YouTubeの「SPYDER CHANNEL」のほうでも、ちょっと動画でまた紹介しようと思っているんだけど、コンビニにね、ユニ・チャームがちゃんとレイアウトをつくって、棚整理しておむつ置いているんですよ。
東:はい。
森辺:あれを見ると、タイからのおむつをね、あれを見ると、ディストリビューターの管理育成をしっかりやっているなというのが見受けられるような棚づくりになっていたので、結構、タイから来ているんじゃないかな、担当者が頻繁にね。すごい頑張っていた。
東:はいはい。
森辺:あと、DKSHとかあるでしょう、アジアのほうに行くと。いろいろあるディストリビューターね、スイス系の。ああいうところがやっぱり、キットカットとかも最近出てきているんですよ。
東:そうなんですね。ふーん。
森辺:うん。だから、1年前ぐらいなんだよね。
東:はいはい。じゃあ、意外と…、遅いと言ったら変ですけど。
森辺:そうそう。あのキットカットがだよ。
東:はい。
森辺:そうだから、これからという感じなんじゃないかな。
東:はいはい。
森辺:なので、キットカット…、DKSH自体は1996年から出ていて。(笑)
東:すごいですね、やっぱり!
森辺:ユニリーバとかが早くから出るからね、それぐらいから出ているんだけども。まあまあ、あそこはB2Bもいろいろやっているから。そう、そんな、医療とかそういうのもやっているから、いろいろあるんだと思うんだけど。
東:分かりました。
森辺:そんな感じですかね。
東:なるほど。分かりました。じゃあ、今日は時間が来たので、ここまでにしたいと思います。また次回よろしくお願いします。
森辺:よろしくお願いします。