東:こんにちは。ナビゲーターの東忠男です。
森辺一樹(以下、森辺):こんにちは。森辺一樹です。
東:森辺さん、前回、お客さんの状況とかをお聞きしたんですけども、ある意味、お客さんは海外の、海外事業者だと通常は海外に渡航が入って現地へ行って見てきて、それをまた戦略に変えるというところで、物理的に現地に行けなくなったので、どちらかと言うと、戦略を考えることにフォーカスする時間が。
森辺:うん。増えたよね。
東:増えているとか、物理的にそれができるようになっているというのが結構大きいとは思うんですけど、それをどう生かしていったらいいのかみたいなというところがあると思うんですけど、森辺さんはどう考える、今現状できることでどういうことができて、こういうことをしていったほうがいいんじゃないかみたいなことを、リスナーさんもちょっと悩んでいる方もいらっしゃると思うんですね。
森辺:僕、本当にこのコロナの一連の騒動ですごく感じているのが、コロナを肯定するわけでは全くないんですけどもね、こういうクライシスが起きたことによって海外に渡航できなくなった海外関連事業をやっている方々が、もう1度自分たちのやってきたこととか、これからやろうとしていることって正しいんだっけ?ということをもう1回考え直すということを始めていて、より戦略についての打合せをしてほしいという依頼がものすごい増えたんですよ。たぶん3倍4倍になっているんですよね、そういう話が。今まで、取りあえずやりましょうよみたいな、取りあえずやりましょうよもすごい重要なんだけども、それ、取りあえずやったら失敗しますよということを取りあえずやっちゃったりするケースというのが結構あったじゃないですか、過去の経験値をあんまり調べずにやっていくみたいな。だから、そういう意味ではものすごいギフトな時間だと思っていて。日本企業のアフターコロナの戦略性ってすごく高まるんだろうなという気はすごくするんですよね。
東:はい。
森辺:特にB2Cなんてマーケットで出遅れているわけじゃないですか、欧米の先進的なグローバル企業に比べたら。すごくいいのは、自分たちだけ止まっているんではなくて、グローバルの先進的な競合も止まっているわけですよ。この止まっている間にどれだけ動き出した後の戦略を完璧に練れるかというのはすごい重要なことなので、そういう意味では本当にまたとないチャンス、こんなに立ち止まることってないもんね。
東:まあ、ないですよね。
森辺:われわれもそうだよね。
東:そうですね。
森辺:自分のことを自問自答するもんね。
東:うんうん。
森辺:だから、そういう意味ではいい機会なんじゃないかなと思うんですよね。
東:そうなると、やっぱり戦略の見直しだったり、今までできていなかった、やりたいけどできていなかったことも戦略の中ではあると思うんですけど、それをどう実現するか考える時間だったり、そこの戦略というものをもう1度、何かしらで見直すいい期間であって、それを今のうちにやっておかないと、どっちみちこのコロナの問題というのは何かしらのかたちで収束していくわけで、その後はどうするかというところは、やっぱり今にかかっているというところは大きいんですかね?
森辺:そうですね。しばらく時間がかかるし、長期的になるし、コロナときっぱりさっぱりお別れという話にはおそらくならないというのが多くの専門家の見方じゃないですか。なので、僕はウイルス学の専門家じゃないので、それは分からないけど、でも、そんな僕でもきっぱりさっぱりコロナとお別れにはならないんだろうなとは思うので、そういう意味では時間はかかるんでしょうけども、前には進んでいくわけじゃないですか。そうなったときに、じゃあ、どういうことができるのかということを今考えられる非常にいい機会だと思うので。結構、コロナの前って、当たり前のことが各社さん当たり前にできていなかったことって戦略上たくさんあって、それを各自が自宅、在宅勤務ですごく考えられていて、PowerPointがすごい細かいんですよ、送られてくるやつがね。
東:はい。
森辺:今までって結構ざっくりだったのが、結構考えたんだなという感じのPowerPointがいっぱい送られてくるので、すごいいいことだと思うんですよね。なので、日本企業にとっては、本当にいい機会だというふうに僕は肯定的に捉えているんですけどね。
東:分かりました。そういった時間をどう使うかでまた違ってくるということで、それを具体的にどこまで描けるかというところが結構大きいということですかね?
森辺:うん。この後のね、動き出した後の進み方とか進むスピードが、今そういうことをやっている会社とそうじゃない会社では、やっぱり全然違ってくるんじゃないかなというふうには思っていて。比較的うちの取引先さんはものすごくそういうことに時間を使っている印象がありますという感じかな。なので、うちもこれ、現地にうちもスタッフがいることも結構救われていて、基本、渡航できないじゃないですか、日本からね。
東:はい。
森辺:そうすると、現地のうちのスタッフがそれに対する、要望に対するちょっとした調査を、今の時期だとダイナミックに動けないので、現地でやったりということができているわけなので、そういう意味ではお役に立てているなという実感は持っていますかね。
東:分かりました。じゃあ、今日はここまでにしたいと思います。森辺さん、ありがとうございました。
森辺:ありがとうございました。